今日も産卵はありませんでした。ここのところ、浅い場所で水温が30℃近くあり、クシハダミドリイシなどの色がうすくなり始めていたのですが、今朝は急に水温が下がり25℃を下回っていました。今日は場所によっては肌寒く感じました(目崎)。
今日は研究所地先の海で産卵が集中する下弦の月の一日前。キクメイシ科9種とオオトゲサンゴ科1種が産卵しました。種によってはかなりの群体数が産卵しました(目崎)。明日の産卵確率85%
この歳になってお恥ずかしい話ですが、昨晩はワクワクしすぎて眠れませんでした。昨日の朝、初めてシコロサンゴの放卵?放精を確認したのですが、卵があまりにも小さく色も透明に近いものだったので、疑念が残り放卵確定とまではいきませんでした。心の中ではあれは間違いなく放卵だと思っていたので、非常にくやしい思いをしました。
サオトメシコロサンゴは2日連続で放精していたので、シコロサンゴも今日産むと信じドキドキしながら潜りました。昨日よりすこし規模は小さいものでしたが予想は当たり、放卵放精!準備していた採卵器をしかけました。しかし、よくみると卵はほとんど浮かず、中層を漂うよな感じでうまく採卵器に入りませんでした。しかたなく、卵をだしているところに密着させ密度の高い卵が入ったところで蓋をしめ持ち帰りました。精子も高密度で出している群体のものを直接採取しました。海から上がってきて受精させ、しばらくして顕微鏡で観察しました。するとまだ未受精の球から、卵割しているものまで観察することができました。粉砂糖のような粒は、卵でした!これで、シコロサンゴは雌雄異体放卵放精型だとわかりました。あんな小さな粒が竜串の見残しのような姿になるのかと思うと、改めてサンゴのすごさを感じました(目崎)。