黒猫亭日乗

題名は横溝氏の「黒猫亭事件」と永井荷風氏の「断腸亭日乗」から拝借しました。尚掲示板が本宅にあります。コメント等はそちらへ

春団治

2007年10月26日 | Weblog
といっても、昔有名だった落語家さんではない。ここで言う春団治とはナニワの春団治こと川藤幸三サンの話である。川藤サンは阪神一筋で生きてきた男である。私が知っているのは既に代打一振りに野球人生をかけていた頃である。
そもそもプロに入って、代打に始まり代打に終わるヒトなんているワケがない。代打というのはスタメン出場などを経て、少々総合力は劣ってきたものの、打力やら勝負強さを買われてなるもので、後に待つのは大概引退の文字である。
阪神ファンが川藤サンを好きなのには理由がある。飾らぬ人柄とその豪快なキャラクターもさることながら、実は練習の虫といわれるくらい、その練習量は他の選手のグンを抜いていた。誰よりも早く球場に入り、誰よりも努力し、誰よりも沢山食べる(爆)。その代打屋一筋の男が現役最後の年にオールスター出場を果たす。私はこの時あるスポーツ新聞のコラムに書いていた記事を忘れる事が出来ない(どこの新聞だったかは忘れてしまった)。流石に全文は覚えていないが、「人気者だから特別にオールスター出場となったが、真面目に練習をつんでいたら、もっと早く出場することができたろうに」という趣旨の事が書いてあったものだ。ドコのドイツだ、こんなことを書く奴は。卑しくもスポーツニュースのコラムを書く人間なら、最低限の知識くらいはもっておいて欲しいものだった。私は今でも、コイツのツラを拝んでみたいと思う。川藤サン、川藤サンはずっと川藤サンのままでいてください。

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