「機」をつかむ人、逃す人

もう、一昨日の事になるが、民主党の小沢代表の第一公設秘書をはじめ何人かが逮捕された。昨日、小沢氏は記者会見を開き、ひたすら身の潔白を訴えた。だが、その内容に満足している人は少ないのではないだろうか。事実、昨夜には鳩山氏が小沢氏に代わり、火消し役としてテレビに登場していた。その光景をうそさぶい空気を感じつつ見ていた私は、小沢さんという人は首相には生涯なれない人なのではないか、となんとはなしに思ったものだ。
「機」、つまりチャンスを上手くつかむ人と、せっかく近くにあるチャンスをなんだか知らないうちに逃してしまう人がいるような気がする。小沢さんはその後者の代表のような気がしてならない。元々が自民党の大物政治家。あのまま大人しく自民党に居さえすれば、これまでのどこかで絶対一度は首相になっていた、と私は感じるからである。それだのに、結果的に自ら流れに棹さしてしまう。
政治家にとっては幸運も実力のうち。それを一番うまい形で使ったのが言うまでも無く小泉さんだろう。しかし、その小泉さんにしてからが「首相と結婚は一度すれば充分」と言わしめるのだから、ドチラもよっぽどシンドイ事なのだろう。


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