地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

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日本近海海底地形図

2008-03-04 10:48:24 | Weblog
「日本近海海底地形図」(浮彫式)
この地図は海上保安庁水路部創設100周年の記念に昭和46年(1971)に刊行された地図です。
立体表現法に、左上(西北)方向から光を当てた場合の光と影をもった等高線(等深線)を用いています。人間の目は、左上から光を当てたときできる影を想定して物体を描くと、正常な立体に見えるそうですが、逆に右下から光をあてた時にできる影を想定して描くと、凹凸が逆に見えるようです。
その理屈を応用して、コンターに白(光に当った側の線)とグレー(陰になった部分の線)を使い分けて立体表現をして成功しています。
なお、水部はブルーを、陸部はベージュを下敷きにしています。
九州産業大学教授の故・田中吉郎博士の考案によるもので、一名「田中式」とも呼ばれています。
私も一度この方式で、観光地図を作ってみたいと思っていますが・・・

さて、江戸地図の途中、急遽、海図を採りあげたのは、海洋国「日本」を見つめなおしたかったからです。
昨日の日経夕刊の「プロムナード」欄の「海岸線の歴史」と題した松本健一さんの一文を読んだからです。
「・・・日本が「海岸線」の異様に長い、世界有数の国であるのに、その海岸線がどのように変化してきたのか、古代から現代におよぶ歴史書が全くないからである。」
「日本における海岸線は約35,000km(地球の約3/4周)に達している。国土面積が日本の25倍ちかくもある大陸国家アメリカの1.5倍である。また、同じく国土面積が日本の26倍近くもある大陸国家中国の、2倍以上もある。」

後段の、人口と港の水深のことは、ヨコに置いといて、海岸線の長さはわが国の、特徴ですね。これを、見直して活用しなくてはね。
例えば、海水の満ち引きの際のエネルギー利用とか、海産物の養殖を更に見直してみるとか、海のスポーツにより工夫を加えてみるとか・・・
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田中吉郎先生について (Kiichi Takeuchi)
2011-08-05 06:45:21
初めまして、ニューヨークのLong Island Universityの大学院で勉強している者です。私の指導教官が、田中吉郎先生の作図方法をベースにした論文を書いたことがあり、個人的にどんな人なのか興味があるそうです。なにか知っていることがあれば教えいただけますでしょうか。メールアドレスはkiichi (@マーク)liu.edu です。

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