地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

火山基本図

2008-01-26 08:12:31 | Weblog
国土地理院では、火山噴火予知や防災対策の資料となる「火山基本図」と「火山土地条件図」を作成しています。
作成される火山は、活動的な火山(13火山)と潜在的爆発活力を有する火山(36火山)で、これまで「火山基本図」は31火山、「火山土地条件図」は14火山を作成されました。

火口跡、火砕丘、断層崖等が記載されているほか、火口等の地表温度の分布図も挿入されています。(上の図は浅間山の地図に挿入された「地表温度分布図」です)

関東甲信越地域では
草津白根山
浅間山I~II
「富士山」(「富士山頂」「御庭」「宝永山」「白塚・桧塚」)
「東伊豆単成火山群」(「遠笠山」「大室山」「小室山」)
伊豆大島I~II
三宅島I~VI
焼岳
御岳山I~IV
の8火山、21面が発行されています。

富士山は、山頂を中心に南北12キロ、東西16キロの範囲を縮尺1万分の1で「富士山頂」「宝永山」「御庭」「白塚・桧塚」の4枚に分けて作成されています。
富士山噴火に備えたハザードマップ(災害予測地図)の基礎的な地図情報として作られたものです。
従来は省略されていた小さい砂防ダムなどの防災施設や登山道なども記載しています。
 

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