四月の草原に五月の風
笑顔の君に 憂いの瞳
雨あがりの一番星よ
遥かなる明日へと続く今日の日よ
とてもやさしく
愛することのむずかしさ
そして素敵さ
バスターミナルが近づいてきた。
入り口近くに花屋のワゴンが
停まっている。つかつかと
歩よっていくと、
僕は迷うことなく、無数の
花のなかから深紅の薔薇を
一輪だけ抜き取って、買い
求めた。
今夜は愛一本で勝負する
つもりだ。
YouTube
A Kiss to Build a Dream On - Tony Bennett and k.d. lang
https://www.youtube.com/watch?v=cYqAw6cuJhc
笑顔の君に 憂いの瞳
雨あがりの一番星よ
遥かなる明日へと続く今日の日よ
とてもやさしく
愛することのむずかしさ
そして素敵さ
バスターミナルが近づいてきた。
入り口近くに花屋のワゴンが
停まっている。つかつかと
歩よっていくと、
僕は迷うことなく、無数の
花のなかから深紅の薔薇を
一輪だけ抜き取って、買い
求めた。
今夜は愛一本で勝負する
つもりだ。
YouTube
A Kiss to Build a Dream On - Tony Bennett and k.d. lang
https://www.youtube.com/watch?v=cYqAw6cuJhc
深い夜に、レールの向こうで
たくさんの蛍が光る。
そのうちにそれが、紫の羽を
持った無数の蝶に変わり、
なぜか白いシーツをバックに
舞っている。
それを小さな少年が、瞳をこら
して見ている。
横に、なぜかお下げ髪の少女に
なっている私がいて、怖くてそば
へ行けない。
「帰ってきて、帰ってきて」と、
叫ぶだけだ。
目覚めると、寝返りをうった彼
の寝息がかすかに聞こえる。
その体を、私はしがみつくように
抱きしめた。
朝、彼を送り出すときの、背中を
見るのがつらかった。
彼に妻子がいようがいまいが
どうでもよかった。
ただ、
いつも判然としない想いにおそわ
れる。
これが、最後ではないかと・・・・・。
背を向けて遠ざかる時、
一瞬、
カレの存在自体が消えるような 気がした。
たくさんの蛍が光る。
そのうちにそれが、紫の羽を
持った無数の蝶に変わり、
なぜか白いシーツをバックに
舞っている。
それを小さな少年が、瞳をこら
して見ている。
横に、なぜかお下げ髪の少女に
なっている私がいて、怖くてそば
へ行けない。
「帰ってきて、帰ってきて」と、
叫ぶだけだ。
目覚めると、寝返りをうった彼
の寝息がかすかに聞こえる。
その体を、私はしがみつくように
抱きしめた。
朝、彼を送り出すときの、背中を
見るのがつらかった。
彼に妻子がいようがいまいが
どうでもよかった。
ただ、
いつも判然としない想いにおそわ
れる。
これが、最後ではないかと・・・・・。
背を向けて遠ざかる時、
一瞬、
カレの存在自体が消えるような 気がした。