本日午後、稲荷町のお寺様で開催された「声明&聞法勉強会」に出かけました。
前半(1時間)は、「声明の心得」と『正信偈』の読誦。
後半(1時間)は、法話。
「仏身(三身説)」と「仏の三不能」について教えていただきました。
帰宅して、中村元『仏教語大辞典』他を開いてのメモを記します。
◆仏身(ぶっしん)…仏の身体のこと。
・二身説 ①生身(色身)…釈尊の現実の
②法身…釈尊説いた法
・三身説 ①法身(ほっしん)…色も形もない真如そのもの。釈尊の説いた教法。
②報身(ほうじん)…願行に報いて成就した法身。阿弥陀仏のこと。
③応身(おうじん)…衆生の根機に応じて、仮に穢土に出現した仏身。
釈尊がこれにあたる。
・四身説 ①法身 ②報身 ③応身 ④化身
◆仏の三不能
禅宗の『景徳伝燈録』にある言葉。
①業力を転ずることはできない。
②縁なき衆生は度し難い
③衆生をつくすことあたわず。
仏でも、上記の三つのことはできない。
個人的なことでありますが、「仏の三不能」のことを頭に浮かべますと、
若い頃、教育やカウンセリングの研修会で教えてもらった
「水辺の馬」の諺が思い出されます。