2009年9月21日
捜査不信 冤罪の叫び 白バイ・スクールバス衝突事故(東京新聞)
送ってもらうように頼んだ東京新聞2009.9.12朝刊の現物がやっと届きました。いやにおおきな梱包だなぁと開けたらハトサブレが入っていて、気をきかせて「鳩山政権・誕生おめでとう!」というメッセージだったかも、です。
で、さっそく目的の「特報」のページを開いたところ、端的に表現している見出しが並んでいます。
東京新聞が2009年9月12日「こちら特報部」
すでに事故から3年半がたち、支援者さんらによる事故検証も進み、事故状況はほとんど丸裸にされていると認識しています。
捜査不信 冤罪の叫び
白バイ・スクールバス衝突事故 高知
収監中の運転手が国賠訴訟
食い違う目撃証言 「警察が身内かばった」
証拠偽造疑惑も 現場に奇妙なブレーキ痕
県警「真実は一つ」と自信
こうして、見出しだけを拾ってみても「ただごとではない」ということは感じてもらえるのではないかと思います。事件をまったく知らなかった人でも「おや?なにかありそう」と思ってもらえたらこの記事が載った目的は達成しています。すでに事件を知っている人にとっては物足りないと思いますが、自然と続報に期待がいってしまうでしょう。というのはこの特報で「足利事件」が何度も続報されたからです。それも中日グループ340万で、です。この高知白バイ事件でも・・・と期待が高まります。
で、中日新聞東京本社「東京新聞」の読者応答室にFAXを入れました。
じぇろしゃん-しゃんごぉきゅうご~-ろくきゅうさぁんごぉ。電話でもOKですが、平日の10:00~18:00という制限があります。じぇろしゃん-ろっきゅうひとまる-ふたふたまるいち。一面の右上あたりに載ってます。
(数字で電話番号などを直接書き込むのはやめませう。巡回ロボットなどが自動収集し相手先に迷惑になることもあるからです。)
新聞社の担当記者さんも読者からの反響を期待しているはずです。それに応えるべく、「続報」がどうしても必要だと感じてもらえるような作文にしました。密かに中日新聞に載ることを期待して作文したのはいうまでもありません。
折角巡ってきたチャンスですから、これを掴むべくさらに何倍にも広げるぐらいの意気込みがないと再審の扉をこじ開けるのも難しいと考え、さっそくFAXを入れました。
今度のこのような突っ込んだ内容の記事は新聞としては初めてです。もちろん大新聞としても初めてです。その意味において中日新聞東京本社「東京新聞」は事件を世に問いたいと、ある意味腹を括ったのではないと思っています。事故からすでに3年半が過ぎ、政権もチェンジしたことでもあり、ようやく期が熟したということかもしれません。
不思議なことにこの事件については、全国紙をはじめとして、大手新聞がことごとくスルーしてきました。紙の上に文字が残る媒体として、これまでも週刊誌、月刊誌などはいくどとなく事件を報道してきましたが、それでも圧倒的多数の読者をもつ大新聞が記事にしたことは知りません。頑なに避けているなぁ、という印象です。
突っ込んだ内容を載せるのは画期的なこと
ということで大新聞には金輪際、載らないと諦めていました。
政権に都合の悪いことは載せないのがニッポンのマスゴミが生きていける道というか常識ですから、この事件が「新聞に載る」という意識すら忘れていました。ところが東京新聞に載るって聞いたときは、ほんまに驚きました。
中日新聞「特報」愛読者としては東京新聞に載るとしたら「特報」だろうと予想していました。「特報」はいつも注意してチェックしていますが、国民がちゃんと理解しておかなければならない重要な記事が多いからです。
東京新聞に載れば、次は中日グループ340万(東京新聞含む)だと皮算用してしまい、きがもめます。
通常のオペレーションで載せることが決まったのか、それなりに決断したのか
新聞社として損得勘定を優先させれば、わざわざ火中の栗を拾わなくとも、スルーしておくことだってできたわけです。おそらくこれまでいろいろ冤罪事件を扱ってきた中で、警察が直接の当事者であり、しかもその内容が尋常ではない事件はそうそうなかったのではないかと思っています。
そもそもが、ありふれた交通事故ですから、よっぽどの大事故でないかぎり全国紙に載ることはないでしょう。しかしそれが最高裁まで争われているとなればどこかの全国紙にでてきても不思議はありません。しかも警察が絡んだ事件になっているわけであり、全国ネットのあるテレビ局がスペシャル番組で報道し、また当初から事件の真相に迫まっているテレビ局が連続18回も報道し、そのビデオがネットで公開されているのですから、そのような状況を知らないわけはないはずです。それでも全国紙が揃ってスルーですからなにかあるとおもうのは自然でしょう。
● KSB 瀬戸内海放送 「シリーズ高知白バイ衝突死」全18回 --> こちら
常識的にも、「最高裁で棄却された」ぐらいな記事を書いたからといってバチが当たるわけもなく、どこからか圧力がかかることはないと思います。が、それでも頑なにスルーです。いったいなにが・・・? どこも取り上げなかったところをみるとやはり新聞社が慮っているんではないか、と。
「触らぬ神に祟りなし」と安易な道を選んだのでしょうか。それも情けない話ですが、それを「報道の自由」とゆってしまえばそれまでですが。
ただ高知の地元紙は事故発生などつたえる記事は何回か載せていますし、全国紙の高知地方版では事実だけをつたえる記事はありました。しかし、地元の新聞とテレビが報道した現場写真の扱い方は極めて不可解、不審極まるものでした。 --> こちら
蛇足ですが、ほんの偶然かもしれませんが社のある記者が痴漢容疑で逮捕されたと報道がありました。この記事がでて2日後です。警戒中の鉄道警察隊員が見つけ・・・とありますが、なんか出来すぎてるような。警察が「痴漢」とゆってもまにうけないようにしていまして、影響がなければいいとちょっと気がかりです。(参)先のコメント欄 --> こちら
支援者さんのエントリーのご紹介
支援者さんのサイトで新聞紙面のコピーがアップされていますのでご紹介します。片岡さんの生徒らに対する思いなどが書かれています。是非、全文お読みください。
● 支援者さんのサイト --> こちら
そこから一部引用します。
記事の中に「これは教育の問題だ」と書かれている。収監間際の片岡さんが「生徒らの気持ちをこのままにしておくわけにはいかない。」と私に言ったことがある。今の状況をこのまま認めるわけにはいかない。生徒らに対して「大人としての示しがつかない」。そう片岡さんは言いたいのだろうし、生徒の親も同じ思いがあると思う。
再審請求の頃には生徒達も20歳になっている。なんとか生徒の声を法廷に届けたい。現場に居た警官やそれを指揮した幹部、そして判決を下した裁判官達は、22名の生徒達の前で自分達が何をしたのかを知るべきだ。 信用失墜。それだけでは済まされない。
投稿者 hal : 00:02 | コメント (0) | トラックバック (0)