地獄の激坂ツアーへようこそ！（山岳迷宮編）

前回の記事で参加メンバーを詳しくご紹介していませんでした。

Yabooさん

186cmの大型ライダー。出勤前に1時間の朝レンをこなす。
今回、終始先頭を走っていただきました。

Tさん

ブルベを中心に活動中。今回もブルベで走るフル装備で参加。
この激坂コースは次回のブルベのコースがかぶるためモチベーションは高い。

そしておなじみのプチデビルさん

11月10日に愛娘の将来をかけてtomさんとの勝負を控える。
来年からのブルベ参加を模索中。


そんなゆかいな4名で挑んだ激坂ツアー。
その全工程がこれ。


そして、昨日のブログまでで走ったのが、実はここまでなんです。


はい。ブルーで囲ったところまで。

つまりまだまだ序の口。
本当の地獄は実はここから始まることを知ったのは、もう少し時間が経過した頃でした。


和田峠で一息ついてから、再び移動を開始しました。
この時点で私の認識は「これ以上のきつい坂道はない」でした。
というのも和田峠に行く途中でYabooさんに伺って知り得た情報では

1.和田峠に最大斜度の坂がある
2.それ以降は長いけど和田峠以上の斜度はない
3.予定では12時で都民の森に着く。それ以降は基本ダウンヒル

というものでした。
和田峠をスタートしたのは10時。
つまり後2時間でこの坂道も終了。と・・・
私はそのように認識していたのです。

ま、実際に都民の森に着くのは2時半だけどねｗ
つまりここから4時間半もアップダウンの山岳迷宮を彷徨う羽目になるなんて、
この時点の私には知らぬ狸の皮算用でした・・・・


和田峠からのダウンヒル、必死になってブレーキレバーを握り締めながらのへっぴり腰。
スピードなんて出る訳もなく、楽しめたというよりも「やっと終わってくれた」というのが正直なところ。
するとまたすぐに上り坂になりました。

こんなところにゴルフ場なんか作って・・・と思える程の山の中にあるゴルフ場の横を抜けて
繰り返し続く上り坂と下り坂。
その前の和田峠で使い切ってしまった足では、登ることが辛くて仕方ありません。

当然、皆さんから大きく遅れをとってしまいます。

いい加減、次のチェックポイントの甲武トンネルに着いてくれよ・・・と思い続けて1時間。
とうとうヒルクライマーのデビさんが遅れ始めました。
すぐに着くと思われた甲武トンネルになかなか着かないことや
覚悟していたとはいえ、永遠と続く坂道にデビさんですら、忍耐の限界を超え始めてきました。
当然私も限界点を越えていました。

「休憩！もう無理！」

「もう少しでピークだよ」というYabooさんの言葉をあえて無視してその場にへたり込みました。
確かに和田峠よりも斜度はないかもしれませんが、先の見えない坂道を登り続ける忍耐はもうありませんでした。

10分ほどの休憩。手持ちの補給食はこの時全て食べてしまいました。
補給食がなくなったことを実感したとき時、何とも形容し難い不安感が私を支配し始めました。
（ここで足が売り切れたり、ハンガーノックになったらある意味遭難だな・・・）
和田峠で全てを出し切って登坂したことを後悔したのはこの時です。

この私のわがまま休憩が終了してわずか3分。
Yabooさんが仰ったとおり、すぐに目的地に着くことができました。

第2のチェックポイント、甲武トンネル。
長かった。ここまで本当に長かった・・・

しばし写真を撮ったりしてこの場所にいたのですが、
予定がかなり遅れているとのことなので、早々にこの場所から移動することになりました。

その後のダウンヒルの後、再び上り坂。その途中で再び休憩を挟みます。

山中にひっそりとたたずむパン工房で、テーブルを囲んでメールアドレスの交換などをしました。

しかしその時、ここからが最長の坂道が続く事実を知ることになります。

（もうこれ以上、坂道を登る足なんか残ってないよ・・・）

この時点で私は限界でした。
しかし、この山岳迷宮を抜け出る唯一の方法は
みんなと一緒に山を登ること以外ありません。
残された体力を総動員して目の前の道を進みます。
腹をくくって都民の森を目指して、再び坂道を登り始めました。

常時28Tのローギアを使用しての登坂が続きました。
計測したら１Kmを5～6分かけていました。
ただ今回、精神衛生上楽だったことは目的地の都民の森までの距離が、いたるところで表示されていたことでした。

「まだ5Kmもあるのかよ・・・」
という思いの一方で、確実にゴールに近付いている実感を得ながらの登坂は
甲武トンネルまでの登坂とは確実の異なっていました。

そして予定よりも2時間半遅れてやっと、やっと、やっと、第3のチェックポイントである都民の森に到着することができました。

和田峠から4時間半。
平坦路のない道をひた走ってまいりました。
この後もうしばらく上り坂が続くことは知っていましたが、
上り坂に一応の区切りが付くことを素直に喜びました。
いや、体力の限界をすでに超えていた私にとって、上り坂から開放される一里塚にたどり着いた心持でした。

この都民の森を出発してしばらく登坂路が続きます。。
そして最後の上り坂を登り終えて、一気にダウンヒルが始まりました。
・
・・・
・・・・・・
あれ？東京都で一番高所にある碑を見てないぞ！！

ということで、再び来た道を２Kmほど戻ります。（再度上り坂）
そしてやっと・・


この碑の後はほぼ全て下り坂。
だってここが一番高い場所だからねｗ

私の体力、足は辛うじて持ちました。
しかし、ここからの帰り道、確かに私の嫌いな坂道は減少しましたが
残された体力は本当に僅かです。
そしてこの後は、上り坂よりも苦手な下り坂が続きます。


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