地獄の激坂ツアーへようこそ！（帰宅編）

昨日からの続きです。

都民の森から東京で一番高い道路の碑の前で記念写真を撮った後は、上り坂は終了。
下り坂を転がるように疾走します。

しかし、私はダウンヒルも私は苦手。理由はスピードと振動。
スピードはブレーキを握り締めることで対応できます。

問題は路面の凹凸からくる振動。
ダウンヒルをしたことがある皆様では常識だと思いますが
ブラケットなんぞ持っているものなら、振動でハンドルから手が離れてしまいます。

ブレーキをしっかりかけるため、そしてハンドルから手が離れないために下ハンを握っての走行になります。
この体勢が長時間続くと、首が痛くなるんです。慣れだと思うのですが・・・・

そんなへっぴり腰のダウンヒルを尻目に、デビさんとYabooさんは下り坂でもペダルを漕いで加速します。
（なんでそんなに飛ばせるんだよ・・）
と思いつつ、漕がないで前に進めるありがたさに感謝して前に進みます。

最高速度58.8Kmを記録して、ダウンヒルも終了。
待ちに待った休憩タイムがやってきましたｗ


奥多摩湖畔の「のんき屋」でラーメン休憩。
高校時代「のんき」というあだ名の友達のことを思い出しながらラーメンを啜りました。

歓談の時はあっという間に過ぎ去り、私たち4人は帰路を急ぎます。
何てったってこの時点で、予定よりも2時間以上の遅れがでていました。

先頭をひた走るYabooさんはその責任を感じていらっしゃったのか、時速35Km/h↑で爆走します。
もちろん予定よりも遅れた責任なんぞ、誰のせいでもありませんが
土地勘がなく、今どこをどちら方面に走っているのかすらわからない私には何もできません。
もちろんヒルクライムで足を使い切った私は、ついていくのが精一杯です。
途中、デビさんが先頭を引き始めました。
そんな状況を見ながらも、何もできない自分が腹立たしいやら、情けないやら。

やがてTさんが車列から離脱。帰宅の途につきました。

Tさんは常にしんがりを勤めていただき、4人がばらばらになることを防いでいただきました。
Tさんが話してくれたブルベの話は本当に面白く、参考になるものでした。
いずれ私も「ブルベに出たい！」なんて言いはじめるのかな？
いや、こんな過酷な競技には近づかないに限りますw
とにもかくにもTさん、ありがとうございました。
また次回、ご一緒できる事を楽しみにしております。

この頃から日が落ち始め、辺りは暗くなり始めました。
ツイッターで何人かが雨が降り始めたことをささやき始めました。

でも例え雨が降ろうとも、ペダルを漕がないと家に帰れません。
狭山湖に着く頃には辺りは闇に包まれ、路面はウェットになっていました。

幸いなことに雨はほとんど降っていません。

そしてYabooさんも所沢航空公園でお別れとなりました。
終始先頭を走られたこの企画のリーダー。
感謝の気持ちはもちろん持っておりますが、
できれば、できればもう少し、起伏のないコースを企画して欲しかったｗ
山岳初心者の偽らざる気持ちです。

そこから一気に北浦和駅まで移動。
今回のこの激坂ツアーもデビさんがいたからこそ、参加させていただきました。
そのデビさんともここでお別れ。
とうとう私一人になってしまいました。

その直後、サイコンのガーミンがローバッテリーを警告し始めました。
無理もありません。家を出たのが午前3時50分。
その時の時刻は午後8時です。すでに16時間以上が経過していました。

最後の力を振り絞って家路を急ぎます。
しかし、すでに私の体力は底をつき、限界を超えていました。

クリートを外す力さえ出なくなり、何回も立ちゴケしそうになりました。
頭もボーっとしてしまい、一度だけ赤信号をそのまま渡り
クラクションを鳴らされる醜態も演じてしまいました。

そしてやっと9時ちょっと前に家に到着。


走行距離243Km
獲得高度2610ｍ

やっと入れたお風呂で寝そうになったくらい、全てを出し尽くしました。





今回のこの企画が終了して、私自身がヒルクライムのどのような気持ちを抱くのか？
それが最大の関心事であり、楽しみでもありました。

その日からすでに4日が経過していますが、帰宅した瞬間から今この時まで全くブレない気持ちがあります。

「今後、可能な限り山を走るのは止めよう」

お付き合いいただいた皆様には本当に申し訳ございませんが、
今の私の偽らざる気持ちです。

まあ、これだけしっかりとヒルクライムを体験した後に感じていること。
間違いなく私はヒルクライムは向いていませんね。残念ながら。


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