毎年8月9日に書く記事のサブタイトルは、"○周年"の漢数字を除いて同じです。
そもそも、このサブタイトルの元ネタは以前漫画雑誌で連載されていた「びんちょうタン」の第一話で掲載されていたコマからでして。主人公のびんちょうタンが、後見人のウバメガ氏から送られてきたお菓子を前に、一人で祝い、一人で拍手をするという寂しいシーンでした。ちなみに、この話は最終回への布石となっていました、ラストシーンはちょうど一年後の日、その間に出来た大勢の友達に囲まれて誕生日を祝ってもらうところで、漫画誌連載は終わっています。
最初にその第一回の寂しそうな誕生日を見たときは、まだこのブログも始めたばかりでほとんど人も来ず(PV/IPがゼロゼロの日もちらほら)、「これだ、一年続いたらサブタイトルはこれで行こう」と、やたら先のことまで考えて決めていたのです。ただ、一周年を迎えるころには、すでにそこそこ人が来るようになっていたのですが、初心貫徹でそのまま使いました。そして、二年目。サブタイトルのネタを全く用意しておらず、悩んだ末に「いいや、一周年と同じにしちゃえ~!」と開き直り、それからは考えなくていいからと毎回同じにしておいています。サブタイトルは毎度悩みますよ、適当につけているのがほとんどですが、拘ってうまく決まった時など高い自己満足が得られますから。この一年間で振り返ると、パクリネタながらとっときのキャッチだった「カノーさんの屈辱」が使えたのは、我ながら会心でした。
アナログの停波まで、あと二年を切りました。これからの一年が最大の山場となることは間違いありません。なぜなら、放送業界が変わるのはこの一年が最後のチャンスだからです。さすがに最後の一年となれば、業界としてももはやその先には破滅しかないことが分かっていようとも、同じ状態のまま普及に全力を傾ける以外に無いからです。そして、今月はヘタをすれば現状に異議を唱えられる最後のパブコメ、そして、争点からは放送の問題は意図的に外されているようにも見えますが総選挙もあります。些細な個人の力では、合法的にお上に意見を聞いてもらおうという機会は今月しかないと言っても過言ではありません。なぜなら、テレビ業界にはそういう会議でもない限り、個人の意見には絶対に耳を傾けない特殊能力があることはいやというほど経験させられてきたのですから。もちろん、十把一絡げ扱いで目を一切通されない可能性もありますが、それでも他に方法はないのですから。
最近どうにもデジタル放送規制撤廃の機運が盛り上がらないのは、FriioやPT1/2で規制を無視した録画が出来るのだから、それでいいや、どうせ向こうはこっちの意見を聞く気など無いのだしとあきらめてしまった人が多いからかも知れません。大本命発表に過ぎない普及率やエコポイント効果などで、順調に普及している雰囲気を総務省やテレビ業界が作り出していることも大きいかと思います。ですが、もしFriioもPTシリーズも手に入らなくなったら、どうしますか? HDUSシリーズのような穴は、そう簡単には見つかりません。そして、何より今の規制が続き、個人で自由に映像を長期保管することも、PCで管理することすら出来ないような将来を、これからの映像好きの人間たちに、自信を持って渡せますか? 今、規制を撤廃しない限り、「コンテンツ権利の保護」を重要視し、そのためなら何をしてもいいと思う一部の人たちによって、日本のサブカルチャーや映像文化は間違いなく潰されます。そうなってから撤廃を考えても、もう「コンテンツ権利の保護のため」が頂点に位置する限り、何も出来ません。悪くなることはあっても、良くなることは無いのです。ただ、滅びの道を行くのみです。わたしにはそんな将来を次の世代に渡すことは出来ません。
RD-X9の仕様を見て、開発者の無念さが伝わってきます。もし、USB-HDDに規制を掛けなくても良かったら、せめて他機種でも録画したファイルを共通で使えたら、いや、何より制限など一切なくて、PCにも自由にファイルをコピーすることが出来たのなら、どれだけ魅力的な機種になったか分かりません。そこに、今までレコーダーやPCに対して強要してきた規制の蓄積を当てはめる、それだけで全く魅力のない、先の限界の方が気になってしまうガッカリとさせられる新機種へと変化してしまったのです。これは、もうデジタル放送用機器に、消費者が今までにない魅力を感じて喜んで飛びつくような、新機能が登場することが出来ないことを意味します。楽しみもワクワクもない将来はゴメンです。わたしが欲しいのは未来です。そのために、せめて微力を尽くすことを、改めて誓います。
そもそも、このサブタイトルの元ネタは以前漫画雑誌で連載されていた「びんちょうタン」の第一話で掲載されていたコマからでして。主人公のびんちょうタンが、後見人のウバメガ氏から送られてきたお菓子を前に、一人で祝い、一人で拍手をするという寂しいシーンでした。ちなみに、この話は最終回への布石となっていました、ラストシーンはちょうど一年後の日、その間に出来た大勢の友達に囲まれて誕生日を祝ってもらうところで、漫画誌連載は終わっています。
最初にその第一回の寂しそうな誕生日を見たときは、まだこのブログも始めたばかりでほとんど人も来ず(PV/IPがゼロゼロの日もちらほら)、「これだ、一年続いたらサブタイトルはこれで行こう」と、やたら先のことまで考えて決めていたのです。ただ、一周年を迎えるころには、すでにそこそこ人が来るようになっていたのですが、初心貫徹でそのまま使いました。そして、二年目。サブタイトルのネタを全く用意しておらず、悩んだ末に「いいや、一周年と同じにしちゃえ~!」と開き直り、それからは考えなくていいからと毎回同じにしておいています。サブタイトルは毎度悩みますよ、適当につけているのがほとんどですが、拘ってうまく決まった時など高い自己満足が得られますから。この一年間で振り返ると、パクリネタながらとっときのキャッチだった「カノーさんの屈辱」が使えたのは、我ながら会心でした。
アナログの停波まで、あと二年を切りました。これからの一年が最大の山場となることは間違いありません。なぜなら、放送業界が変わるのはこの一年が最後のチャンスだからです。さすがに最後の一年となれば、業界としてももはやその先には破滅しかないことが分かっていようとも、同じ状態のまま普及に全力を傾ける以外に無いからです。そして、今月はヘタをすれば現状に異議を唱えられる最後のパブコメ、そして、争点からは放送の問題は意図的に外されているようにも見えますが総選挙もあります。些細な個人の力では、合法的にお上に意見を聞いてもらおうという機会は今月しかないと言っても過言ではありません。なぜなら、テレビ業界にはそういう会議でもない限り、個人の意見には絶対に耳を傾けない特殊能力があることはいやというほど経験させられてきたのですから。もちろん、十把一絡げ扱いで目を一切通されない可能性もありますが、それでも他に方法はないのですから。
最近どうにもデジタル放送規制撤廃の機運が盛り上がらないのは、FriioやPT1/2で規制を無視した録画が出来るのだから、それでいいや、どうせ向こうはこっちの意見を聞く気など無いのだしとあきらめてしまった人が多いからかも知れません。大本命発表に過ぎない普及率やエコポイント効果などで、順調に普及している雰囲気を総務省やテレビ業界が作り出していることも大きいかと思います。ですが、もしFriioもPTシリーズも手に入らなくなったら、どうしますか? HDUSシリーズのような穴は、そう簡単には見つかりません。そして、何より今の規制が続き、個人で自由に映像を長期保管することも、PCで管理することすら出来ないような将来を、これからの映像好きの人間たちに、自信を持って渡せますか? 今、規制を撤廃しない限り、「コンテンツ権利の保護」を重要視し、そのためなら何をしてもいいと思う一部の人たちによって、日本のサブカルチャーや映像文化は間違いなく潰されます。そうなってから撤廃を考えても、もう「コンテンツ権利の保護のため」が頂点に位置する限り、何も出来ません。悪くなることはあっても、良くなることは無いのです。ただ、滅びの道を行くのみです。わたしにはそんな将来を次の世代に渡すことは出来ません。
RD-X9の仕様を見て、開発者の無念さが伝わってきます。もし、USB-HDDに規制を掛けなくても良かったら、せめて他機種でも録画したファイルを共通で使えたら、いや、何より制限など一切なくて、PCにも自由にファイルをコピーすることが出来たのなら、どれだけ魅力的な機種になったか分かりません。そこに、今までレコーダーやPCに対して強要してきた規制の蓄積を当てはめる、それだけで全く魅力のない、先の限界の方が気になってしまうガッカリとさせられる新機種へと変化してしまったのです。これは、もうデジタル放送用機器に、消費者が今までにない魅力を感じて喜んで飛びつくような、新機能が登場することが出来ないことを意味します。楽しみもワクワクもない将来はゴメンです。わたしが欲しいのは未来です。そのために、せめて微力を尽くすことを、改めて誓います。
この間のNHKかどこかの調査で、集合住宅の共同アンテナの対応がぜんぜんなってなかった、ってのがありましたね。そのひどさに総務省もやっと重い腰を上げた、というところでしょうけど、なら高い金を叩いて先行した人たちはそれでいいのか、ってことになってなんか平等性に欠けます。最初から補助金を出さずに、先行導入者を損させるやり方には憤りを感じます。時間も無駄にしましたしね。
>2009-08-11 10:44:53さん
税金で作っても、誰も近寄らない箱ものや道路はたくさんありますし、放っておいてもいいんじゃないでしょうか。
>christmas_1227さん
最近アクセス数減り気味なんですけどね(^^;)
内容の濃い記事を書くコツは「俺のブログは世界一ィィィィィィィィィ。なんたって俺の読みたい記事を自分で読んで面白いように書いてるんだから」という自己暗示をかけることです(笑)
>暇人さん
地デジカより、実は全く導入していない謎のハカセに親しみを感じます。
HDUSは、いいチューナーになりましたね、値段も安かったですし。あれでもユーザーがどんな製品なら喜ぶのか、を真剣に考えようとしない業界は、何を考えているのかわからないです。
(以下、駄文)
地デジカはなかなかツボを押さえているので嫌いじゃないですが、買い換え政策のほうはどうにも・・・
よくよく考えると、Hダス(初期型)が値段的に簡易チューナーにもっとも近づいたのは何かの皮肉でしょうか?(対応できるPCの普及率を考慮しなければの話ではありますが。)
ここまでおーきなblogになって本当に凄い~という言葉しかでてきません。是非コンスタントに内容の濃い記事書ける秘訣的なものを(汗)
そういえば最近はPTやフリーオなどでできるからいいか…という感じはありました。
これからもゆったりですが記事楽しませてもらいますm(__)m
krmmk3さんの仰る通り、今年は修羅場になりそうですね。最近、地デジカのCMを見る機会が増えてきてますし、総務省と民放連は今まで以上に汚い手を使ってくるでしょうね。
ところで最近、総務省は集合住宅や共聴受信アンテナの地デジ化に力を入れているみたいですね。補助金(税金)を出すそうです。
http://mainichi.jp/life/electronics/news/20090808ddm002040060000c.html
ていうか、新東京タワーができてないのに何やってんだか。後でアンテナの向きを直すことになるのに。
http://www.geocities.co.jp/SweetHome/8404/sono30.htm
共聴受信アンテナの地デジ化もあと2年じゃ絶対に間に合わないですし、地デジ難民の方たちの対処とかどうするんでしょうね?やっぱり税金を使うんでしょうね。どうなることやら・・・
今を考えるのなら、PT1ないし2があれば確かに十分ですが、未来を考えるのならやはり規制撤廃の声を上げ続けるべきだと思います。本当に、残り一年しか勝負の時間はありませんから、ここであきらめたら終わりですよ。
エロゲーはおっしゃるようにただの自粛ですから、自然と自主規制が緩やかになっていくように時間がたてば弱くなっていくでしょう。ですから、法規制が入る前に先手を打ったのは、「業界、やるな」と思いました。のどもと過ぎれば・・・というと聞こえが悪いですが、そういう作戦に見えます。
ところが、放送は規制によって迷惑をこうむるのはわれわれ消費者だけですから、そっちとは話が違うのですよね。
「未来」は先がみえず、どうなるかわからないのがよいのです。今のままでは、ただの時間の経過先に過ぎません。先細りは目に見えてますから。
>PCパーツマニアさん
一日一日だけを考えると十分長い日数ですけど、振り返れば短いとも感じますね。
少し距離を置いて、混乱を高みの見物するのも手ですし、面白いかも知れません。でも、そうなって欲しくないので、やはりわたしはやれることは全部やっておきたいと思います。
アナログの出力制限は、BDの話でデジタル放送は無関係じゃなかったでしたっけ? それもそれ以降に製造するプレイヤーやレコーダーは、そう作らなくてはいけないという規制を強要させられるだけで。もちろん、「他者の悪いところはどんどん取り入れる」方針のデジタル放送がマネしない保証は全くありませんが。
早いものですなあ。
4周年というのも早いですが、1年も早いです。
私は、ぬる録画人間でしかありませんが、アナログ停波のむちゃぶり画面を見るにつけ、ある意味わくわくしていますw
混乱が起きるのか、それとも何事もなかったかのように……。
D端子の出力も11年にはSD画質になっちゃうし、14年には出力できなくなっちゃうとかいう話で、アナログは散々ですよねぇ。
私の初期版XBOX360とか、14年にはゴミになってしまうというわけで。
マイクロソフト、あとからHDMI版出しやがって、D端子オンリー機を死のリング機同様、無償交換しやがれってもんです。
また今年1年、楽しみに訪問させていただきます。
パンドラの箱からは様々な災厄が飛び出し世に解き放たれ、慌てて閉じたときには、一つを残して全てが出てしまった後であったと言います。
その最後に残った一つが「未来」だという説がありますね。すなわち、「未来に起こることがすべてわかってしまうという絶望」だけは閉じ込めることができたので、人は明日に希望が持てるのだと。
だとすれば、地デジ規制はパンドラの箱以上の最悪な災厄とでも言えましょうか。
正直、自分の中で「PT2買うからいいよ」という考えが大きいことは否めません。
ただ、やはりここで規制をくじいておかなければ、これから先、放送が進化しようとも、常に規制が付きまとうようになるのでしょうね。
先日、鬼畜エロゲーの自主規制が大きな話題を呼びました。
まずは鬼畜ゲーム限定、それも自主規制だから、現状では大きな問題はないとも言えますが、将来的には全エロゲー、あるいはそれ以上の規制、それも法制化へと突き進む道が見えるということで、非常に憂慮しています。
エロゲーは違法化されてしまったらどうにも抜け道がありませんが、地デジはまだ PT2 という抜け道がある。それが甘い考えを持たせているのかもしれません。
ここで戦っておかないのはダブルスタンダードだと言われても仕方ありませんね。
規制は地上波だけでなく、BSにも存在します。そちらも考えていただければ、やはりまず規制をなくすことこそ重要でしょう。
>emanonさん
いや~、三周年の時、何書いたか忘れるくらいいろいろやってますので、わたしには結構長いですよ、一年。
デジタル放送のよさは、画質よりダビングのしやすさにあるのに、それをできないようにしているわけですから、いい製品の作りようが無いですよね。このままレコーダーが横一線のつまらない製品しか出ない市場になることは、やはりすべての人への損失だと思うんです。本来PCで視る時とテレビ視る時はは別の楽しみを感じるべきなのですが、それだけテレビで視る番組というのが扱いにくく、それならPCの方がいいや、となってもおかしくないですね。
多分アナログ終了すると、ネタがなくなると思うんですよ。とりあえず、そこを最後としておいた方がやりがいを保てるような気がしていますので、今のところ2011年7月24日を最後とする方針は変わらないです。
そうなんですよね録画規制さえなければ今ある製品だけでも相互に連携でき快適な生活ができるか考えるまでもないですが規制のおかげで今ひとつ使えない家電ばかりでガッカリなんですよね 私も肝心の放送そのものにも少々ガッカリな今日この頃ですが…
二ヶ月ほどテレビの電源を入れてなかったことに最近気が付きました PCに保存はしているのですけどね
デジタル化の副作用で台詞の間が微妙に狂うので面白くないのかなと考えたときもありますがもはや手遅れですよね…
アナログ終了までと言わずネタになる製品が続く限り末永く楽しませてくださいねw
正直の話、すくなくとも地上波系の番組で録画したい番組がないのが原因のような気がします。