録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

サブカル誌消えて、街消える

2009-05-03 21:08:02 | Weblog
懲りずに、雑誌「PC・GIGA」を読む。
・・・載っていましたよ、案の定。「GV-D4VR」の例のやり方。
わたしゃなんのために釘刺したんだか。先に情報を抑えて、ネット外への拡散を止めようという考え方そのものが間違っていたのかなぁ。それにしても仁義のない編集だことよ。


※ここ以降の、今回の内容は極端なものとなっています。あくまでネタと思ってください。

毎月買っているコミック誌がある。ところがこの雑誌、わたしの知る限り、小さな書店一軒しか置いていない。看板マンガはそこそこ人気があり、その単行本なら入荷する大型書店も近くにあるのだが、掲載誌が売られているのをみたことがない。取引はあるのだから入荷していてもおかしくないわけだが、まったく入荷していないか入荷しても1冊あるかどうか、という扱いとなっている。いかに雑誌が軽視されているのかという話になる。なお、その唯一入荷している書店は、わたしが買いにいくと必ず2冊ある。で、わたしがそのうち1冊を買う。残りの1冊だが、無くなったのを見たことが無い。もちろん常時1冊だけおいておいて、残りは倉庫にしまってあり、売れるたびに補充している可能性もあるが、他の雑誌の動きを見る限り、その可能性は低い気がする。つまり、ヘタすると半径数キロ圏内でその雑誌を買っている人間はわたし一人、ということになる。いや~出版界は不況だという話だが、こうピンポイントで見つめていると、その証拠も浮き出てくるなぁ。このままいくと、地方では中堅以下の出版社のコッミク誌は一切売られなくなるかも知れない。

ありうる話だと思う。マンガとファン層のダブるサブカルチャーであるアニメ番組は、低年齢層向けとマニア向けに二極化しているのはご存知のとおり。が、地方ではマニア向けはほぼ絶滅している。CATVやBSもだいぶ普及はしてきたが、まだ全体の半分以下というところだろう。アパートなどの事情で視聴が出来ない家も普通にある。中堅以下の出版社のコミック誌にとって、看板マンガがマニア向けの時間帯にアニメ放送されるのは、販促としてバカにならない。が、予算の問題や意図的な作戦によって地方はもちろんBSに流すこともしなければ、地方への販促効果はまったくなくなることになる。そのため、なかなか売れないということになれば、輸送費のかかる地方にわずかな数を流しても仕方の無い、こう考えるようにならないだろうか。テレビもイベントなどの販促活動は大都市圏だけに集中し、そこで売る。そして、ネットなどで盛り上がってもらい、読みたい地方の人には送料を負担してもらって定期購読にしてもらったり、単行本でチェックしてもらうようにする・・・アニメのたどった道をコミック誌がたどらないとは限らないのだ。そして、それはコミックに限らず、他の雑誌にも及ぶかも知れない。インターネットがあるのをいいことに、地方向けには有料ネット配信に切り替えないとも限らないのだ。地方向けが半分とすれば、印刷代は半分強、輸送費も倉庫代も大幅に安くすむ。丸ごとの出版物が欲しい人には、送料を負担してもらえば都市圏向けを配送する。もちろんコミック誌以外にそういう形式でうまく行きそうな雑誌の種類をあげろ、と言われてもゴシップ系週刊誌くらいしか思いつかないが、中堅以下ならば、雑誌が売れないと言われる昨今、経費削減のためにちょっとだけ考えていてもおかしくないと思うのである。

ちょっと話は変わるが、大抵の町に商店街はある。なんで商店が街になるかと言えば、買うほうから見ればほぼ同じ場所に行くだけで買い物がほとんど済むからだが、売る方から見れば、「他のものを買うついでにウチの店にも寄ってもらって買い物をしてもらえるかも」7というのを期待して同じ街を形成するわけだ。この「ついでに」というのが非常に重要である。
わたしは、そういう商店街の中で果たす役割に、本屋が持つ比重は大きかったと考えている。一番どうでもいい、特に用も無いのに商店街に行くとしたら、本屋で雑誌のチェックをするため、という人が多いように思うからだ。実際、先の小書店ではなく、もう少し大きな書店となるとお客はひっきりなしに入っている。ただし、売れているかどうかとなるとまったく別問題だが。コンビニエンスストアが商店街を形成せず、単独で存在して受け入れられたのは、店一軒で商店街同様に「ついでに」買い物をしてもらえるような品揃えを成しており、特に雑誌が非常に手に取りやすい位置においてある、というのが小さくなかったと思う。本屋は老若男女問わず、客層が広い。雑誌の品揃えのいい本屋は、街にお客を呼ぶ看板である。もし、先に書いたコミック誌やゴシップ誌といった手軽に手に取り、パラパラと立ち読みをするような雑誌が地方から姿を消したらどうなるか。意味もなく商店街をブラブラする人口が減るのである。そして、それは商店街へ来る人の数を減らすことになりかねない。読みたければネットに頼るしかなくなったら、地方の小さな商店街は死滅していくのである。わたしの知っている商店街は本屋がなくなって以来、半分以上がシャッターや空き地となり、商店街の名は有名無実と化している。残っているのは数軒の食堂や総菜屋くらいだ。もちろん重要なのは、本屋以上にそこで売られる雑誌だ。雑誌に魅力が無ければ街は人を呼べない。特にマンガ雑誌やサブカルチャー系には頑張っていただきたいのだが・・・。頑張るとモラルのなさを混合している出版社が増える現状では、やっぱり難しいのかなぁ。
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10 コメント

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Unknown (くん)
2009-05-04 00:17:41
まー、例の件はかなり早い段階で掲示板上で情報出ちゃってますが、スルーした方が良かったのだと思います。
PV~のように転売屋の買い占めさえ起こらなければいいのですが、目立った動きはまだ無いような・・・?

EDIUSのアップデートは微妙な感じでした。
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Unknown (krmmk3)
2009-05-04 16:40:29
>くんさん
これでなければ、という用途がスカパー!HDか、一部のCATVに限られていますので、転売に使える製品ではないと思います。そこが不幸中の幸いというかなんというか。
EDIUS、どのヘンを変更したのかな~って、ユーザーでもないのにアクセスしてるんですが、トムソン・カノープスのサイトが極端に重くなってます。みなさんのアップデートのためにアクセスが集中しているのかな?
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Unknown (Unknown)
2009-05-04 21:25:17
マイナーコミック誌ですが、問屋(トーハンなど)は必ず仕入れてますから、定期購読を書店に申し込めば取り寄せてくれますよ?

問題は定期購読を申し込んだにもかかわらず休刊してしまったり、"書店に"定期購読を頼むには恥ずかしい雑誌なんですよねぇ

大昔、私が就職で上京したときですから1数年前ですか・・・「コミッククラフト」という雑誌がありました
創刊当時は萌えミリタリーコミックみたいなテーマだったんですが、いつの間にかただの青年誌風になり(それでも好きな作家、それで知って好きになった作家が多数居ました)上京するときに何故か店頭に無くて、調べて貰っても出た形跡も無く・・・いつの間にか休刊していました(告知なし)

出版業界は、不況関係なく出ては帰依を繰り返しますので、ある意味仕方ないんですが、それにしても出版社はもうちょっとターゲットを絞って集中した方がいいと思うわけで
今の「売れたからここ集中して種類増やそう」はおかしいと思う・・・テレビもアニメもゲームですら言えるけど
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Unknown (くん)
2009-05-04 22:37:59
>管理人様
カノプのサイトはGWのラッシュのような一日でしたw

Spursの画質は変更無い感じです。
設定に関しては、目新しい項目は無いですが一通り弄れるようになっていました。
あとはエンコヲタ視点からすると、MainConceptのエンコーダの設定が増えたぐらいかなと・・・。

Spursは購入当初は色々不満に思いましたが、BDに2~3時間入れるぐらいでしたら問題ない画質ですし、CPに優れた商品じゃないかなと考えを改めるようになりました。
テレビ番組の再エンコードよりは、ブライダルなどで業者が使うのに適しているのではないかなと。
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Unknown (emanon)
2009-05-04 23:35:21
 トーハン、トーハンか…
キチンと書店側が管理&チェックをしないとダメな問屋さんなんですよじつは、期間内に返品処理した物をノーチェックで廃棄したら全部売れたことになるじゃないか
いや、少し昔の嫌な事を思い出してしまった昔本屋だったもので、売れていても予告なく出荷部数減らしてきたりする事があるのでよね…
でも二部はいらないですよね やっぱりw
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Unknown (kant)
2009-05-05 08:26:19
書店は昔から”とりあえず発注”掛けます。
それが売れるかどうかは別として。店頭の雑誌がスカスカだと他書籍の売上が落ちるそうです。
で、売れれば次回発注部数増やす感じです。
あと、昔棚卸業者やってた経験上雑誌分類の物のストックはよほどの雑誌か特殊な店舗じゃないかぎり店頭に出ている分のみです。
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Unknown (krmmk3)
2009-05-05 21:51:46
昨日は一日おりませんでしたので、コメ返し遅れました。

>2009-05-04 21:25:17さん
もちろん、わたしだけが買うんなら定期購読でなんら問題がないのですが、そもそもの買い始め、キッカケというのは掲載作品がアニメ化されたりとか、本屋で表紙を見かけて面白そうだから買ってみたとか、そういうものが必要なわけで。
マンガの休刊は本当に突然ですよねぇ。中堅の出版社どころか比較的大手でも、マンガとなると告知なしに休刊することもたまにありますし。一番定期購読が申し込みづらい分野ですね。

>くんさん
SpursEngineは元々のライブラリファイルで画質決まってるみたいですから、そこが代わらない限り根本的な画質の向上は難しいでしょうね。
東芝は自社の製品用でテレビ番組のエンコードをSpursEngineにやらせてますから、テレビ向きでない、ってことはないはずなんですけどね。案外自社用のみにより高画質な設定を使っていたりして。

>emanonさん
日本の雑誌界はいつの間にか取り次ぎに支配されるようになってますから、一度でも編集や販売を経験した人間なら、なんらかの形で不満持ってますね。
さすがに同じ雑誌は一部読めば十分です、わたしでも。

>kantさん
書店から見ても雑誌は「ついでに」買ってもらうための客寄せの意味はあるみたいですね。
やっぱり店頭在庫のみですか。と、なると定期購読している人がいない限り、町であの雑誌を読んでいるのはわたしだけか。読むのをやめるのがちょっと怖いです。
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Unknown (jin)
2009-05-06 02:57:03
思うに雑誌という販売形態そのものがすでに時代遅れなのかもしれませんね。
考えたら一般庶民が新聞とか雑誌を買って読む、なんてのは今でこそ当たり前の事の様に思ってますが、たかだかここ百年かそこらの話なんですよね。
他に何も無い時代だったら連載が楽しみでも1ヶ月じっくり待ってますけど、今はネットもあればTVもDVDもゲームもあるわけです。
ちんたら待って雑誌で細切れの連載を読む位だったらコミックスなり単行本なりを読む方がいい、と思うんじゃないですかね?
そういう意味では、新聞雑誌は既にメディアとしての役割を終えてる気がします。
雑誌って無くなる時は本当に一気に無くなるんですよね。
FM雑誌がいい例で、かつては五誌位?出ましたが、十年位前に全部廃刊したんですよね。
昔FM雑誌なんてものが発売されてて若者が「エアチェック」なるものを楽しんでたといっても、今のipod世代の若い子には理解出来ないかもしれません。
思えば少年ジャンプやマガジンだって無くても読者は困らないですからね、中のマンガさえ読めればいいわけです。
・・・といって今すぐに無くなる事も無いでしょうが、後五十年もしたらほとんどの新聞雑誌の類は潰れて「雑誌って何?新聞て何するもの?」みたいになってるかもw
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Unknown (Lalf)
2009-05-06 05:45:50
Edius Pro 5.10のアップデートが出たのを
知らず、ここを見て知りました。
で、サイトを見に行ったら落ちてるし。
急いでいるわけでもないので、のんびり
復旧を待つことにします。
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Unknown (krmmk3)
2009-05-06 22:17:34
>jinさん
まだインターネットでマンガを読む、というのがどれだけ浸透しているのか、という疑問はありますが。当たり前になるのはもう数年かかるかな、と思っています。
わたしは単行本は待てない派ですね。一話完結の話なら我慢できますけど、続き物だと、それ目当てだけでも雑誌を買ってしまうタチです。そういう人間がいる間はまだ雑誌も存在感を持ってますけど。あと、印刷物って作った人間から言えばWEBにあげるより満足感が何十倍もあるんですわ。その充実感がある限り、雑誌はあり続けて欲しいな、と思いますね。

>Lalfさん
アクセスが集中してるのか、この時期だからメンテしてるのか。全然つながらないですね。現状で問題なければ、アップデートものんびりで行きましょう。
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