今日は、どの試合も序盤から点の取り合いで馬鹿試合ばかり。
4点リードした時点でもこのまま終わらないだろうなぁ、と思っておりましたが、やはり簡単には終わらないのが札幌ドーム。 でも、あんな展開になっていたら、昨年までなら確実に違う結果になっていたんですけどね。
マリーンズ ○8-7● ファイターズ (延長10回)
福浦先生、ありがとう!
小林宏先生、ありがとう!
唐川が先頭打者をフォアボール出した時点で、得点の取り合いをしなければ勝ち目はないと踏んでいたこの試合。 実際にその通りになり、昨年までとは違い、追いつきそうになるだけではなく、逆転して突き放すところまではいったんですけどね。
5回の集中打、6回の攻撃は本当に見事でした。
5回は西岡が3ベースヒットで出たのち、T-荻野がレフト前に運び1点差。 まだ5回表で勝っている段階だというのに、ファイターズは先発・多田野から木田にスイッチ。 井口はサードゴロとなってしまいますが、T-荻野の走塁が速く2塁セーフ。 チャンスが広がります。 キムはテンでダメでしたが、ここからが集中打が再開! 大松が技ありでショートの頭上を越えるタイムリーヒットで同点とし、サブローはレフト線へドライブが掛った2点タイムリー2ベースヒットで逆転! さらには、がんばろうKOBEまで、きれいなセンター返しでもう1点追加。
6回にも、今江、西岡のヒットでランナーを貯め、T-荻野の送りバント失敗があったものの、井口が右中間フェンス上段に当てる2点タイムリーヒットで一気に4点差まで引き離してくれました。
攻撃陣はいい感じで攻めてくれ、得点を重ねてくれていたんですけどね。
ただ、このままでは終わらないだろうな、とはずっと感じていたんですよね。。。
その理由は、札幌ドームだから、ということもありますが、それ以上に唐川の出来が悪いのがわかっていたから。 すでに、5回までに3点獲られていましたし、6回にもすぐに1点を失って降板してしまいました。 6回途中で先発投手が降板する、っていうのは、ちょっと早すぎですからねぇ。
薮田が7回に(伊藤とマーフィーがランナーを貯めたからですが)2失点、8回には2アウトランナーなしから3連打を浴び同点。 ま、薮田はこれまでが出来過ぎでしたから、こんなものでしょう。 明日から修正してくれればOKです。
去年までならこのままサヨナラ負けだったでしょうね。 6回裏からなんて、どっちがリードしているんだか、といったくらい完全にファイターズペースでしたし。 でも、その雰囲気を引き戻してくれたのが小林宏之でした。
9回裏、同点の場面で登板した小林宏之ですが、いきなり田中賢介にヒットを打たれます。 続く、高橋にもセンターへ強い打球を打たれますがT-荻野が追いつき、1塁ベースから大きく飛び出していた田中賢介を刺すべくファーストへ送球。 ほんの少しだけホーム側に逸れましたがタイミング的には完全にアウト! ・・・・・・と思いきや、キムが捕球できず大きくボールが逸れ、逆にランナーが2塁へ。 キムはショートバウンドの送球の処理が悪いなぁ。。。 福浦やバーナムJr.の処理の巧さを見ていたので、あまりにも淡白な守備にちょっと閉口してしまいます。 贅沢な悩みなんですけどね。
サヨナラのピンチとなってしまいましたが、ここから小林宏之がクローザーとしての真骨頂。 続く二岡を外角へのスライダーで三振に斬って取り、小谷野は力ないセンターフライ。 ピンチを切り抜けてくれます。 先に書いてしまいますが、10回裏なんて、三者連続三振ですよ。 坪井・中田なんて結構甘いコースに入ったストレートでしたが、全く手を出すことさえできずに見逃し三振。 力で押し切る、狙って三振が獲れる本格的なクローザー。 全盛期の小林雅英を彷彿させる素晴らしい仕事! (ここ数年でマリーンズファンになられた方へ。 小林雅英は「劇場」ばかりではなかったんですよ。)
で、本日の主役は、どう考えたって福浦和也ですよ
先日、神戸がいろいろな意味でやってくれた試合で、強烈な自打球を膝の内側に当て悶絶退場して以来の打席。 なのに、ファイターズのクローザー・ウルフから、右中間のなんたら大学のバルーンがあるところへ飛び込むホームランですよ。 一番深いところへ飛ばすなんてねぇ、あの福浦が。。。
そりゃあ、ウルフの投じたボールはあんまぁ~~い高めのストレートでしたよ。 でも、それを軽く振り抜いてジャストミートさせ、あんな深いところまで飛ばすんですからねぇ。 (東京ドームだったら看板直撃になったんではないだろうか?)
負けてもおかしくなかった試合を、クローザーが引き戻し、代打の切り札が勝負のケリを付けての勝利!
この1勝は本当に大きいです。 あのまま逆転負けをしていたら、今年もずっと札幌ドームが鬼門になり兼ねないところでしたし、ファイターズが復活するきっかけを作ってしまうところでした。 それを、逆転されるでもなく、引き分けに持ち込まれるわけでもなく、相手クローザーを粉砕して勝利を得たんですからね。
もちろんこの1勝で調子に乗り過ぎてはいけませんが、この先、ここで勝った「1勝」がシーズン成績に大きく影響を及ぼす「1勝」になるんじゃないですかね。 試合展開的にはベストゲームとは言い難い試合でしたが、シーズンを占うキーポイントとなるゲームになるんではないかと思います。
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