さて、続きです。
「何てこったい。」
とつぶやいた後のお話です。
たしかに一瞬途方に暮れました。
ただ、<蔵王エコーライン>が再び開通するのは4月と書いてあります。
すごく「お釜」を見たいとは言え、
さすがに4月までここでじっと待ってるわけにはいきません。
すぐに例の<ポジティブシンキング>が発動いたしました。
「ま、しゃあないな。」
そうつぶやくと同時に
旅行情報誌を開き、次に行く場所を探し始めました。
パラパラとページをめくっている内に
何だか腹が減ってまいりました。
「メシでも食いながら考えよう。」
とりあえずその場を離れ、食事出来そうな所を探す事にしました。
山道を下ってく内に、いつのまにか雨が止んでる事に気付きました。
紅葉に色付く峠道を味わいながらゆっくり下って行くと、
「滝見台」というどうやら滝が見れるらしいポイント(そのまんま)
があり、せっかくなんでそこに立ち寄る事にしました。
(行きの時にも気付いてはいたのですが、何せ「お釜」に夢中だったので完全スルー)
その手前の景色が開けてる橋の所でスローダウンさせ、ふと横を見たその時!
信じられない光景が目に入って来ました。
虹です。(やっと出て来ました)
しかも今まで見た事のないような虹です。
思わず叫びました。
「フォー!」(古)とね。
人間あまりに凄いものを見ると、思わず奇声を発してしまうものなんですね。
一人なのにね。
いや、でも本当に凄かったですよ。
写真でどこまで伝わるか分かりませんが、
僕は感動に打ち震え、しばらくそこから動けませんでした。
しかも時計を見ると時刻は何と
11:22!
つまり
いい夫婦!
何て素晴らしい瞬間に出会えたんでしょう!
(どうでもいい余談ですが、この日以来3日連続で11:22を目撃する事になる)
そして改めて<運命>というものを感じました。
この奇跡の瞬間に出会うまでに、色んな偶然の積み重ねがあったのです。
この日に出発した事。
日光をスルーした事。
<蔵王エコーライン>が封鎖されてた事。
このタイミングで腹が減った事。
その他色々ありますが、
その出来事の内一つでも欠けたりずれたりしてれば
この瞬間に立ち会う事はなかったのです。
逆に言えば偶然なんてないのかもしれません。
むしろ全てが必然・・・
・・・途中ですが、
この手の話をし出すと長くなるのでこの辺でやめます。<強制終了>
さて、しばらく呆けたように虹を見てたわけですが、
ふと思いました。
「虹の向こう側に行ってみたい」と。
勿論、知識としては知っておりましたよ。
虹を真下や真横からは見る事が出来ないという事は。
ただ何となく、実際に自分の目で確かめたくなってしまったのです。
再び車に乗り込み、虹がかかっている方向に向かって走り始めました。
勿論、頭の中で流れているBGMは「虹の彼方へ」(byジュディーガーランド)。
けれど、行けども行けども虹は角度を変えずそこにありました。
あきらめず進みました。
やがて深い山道に入り、木々の向こうに虹は隠れてしまいました。
それでもあきらめず進みました。
そして・・・
やはり道は途中で封鎖されていて、
そこから先へは進む事が出来ませんでした。
まるで神様が、
「本当の事なんて知らない方が幸せだよ」
と言ってるような気がしました。
何だか・・・
急にメルヘンチックになってしまいました。
とりあえず今日はここまでです。
次号急展開!
予告タイトル「荒れ狂う日本海」です。
「何てこったい。」
とつぶやいた後のお話です。
たしかに一瞬途方に暮れました。
ただ、<蔵王エコーライン>が再び開通するのは4月と書いてあります。
すごく「お釜」を見たいとは言え、
さすがに4月までここでじっと待ってるわけにはいきません。
すぐに例の<ポジティブシンキング>が発動いたしました。
「ま、しゃあないな。」
そうつぶやくと同時に
旅行情報誌を開き、次に行く場所を探し始めました。
パラパラとページをめくっている内に
何だか腹が減ってまいりました。
「メシでも食いながら考えよう。」
とりあえずその場を離れ、食事出来そうな所を探す事にしました。
山道を下ってく内に、いつのまにか雨が止んでる事に気付きました。
紅葉に色付く峠道を味わいながらゆっくり下って行くと、
「滝見台」というどうやら滝が見れるらしいポイント(そのまんま)
があり、せっかくなんでそこに立ち寄る事にしました。
(行きの時にも気付いてはいたのですが、何せ「お釜」に夢中だったので完全スルー)
その手前の景色が開けてる橋の所でスローダウンさせ、ふと横を見たその時!
信じられない光景が目に入って来ました。
虹です。(やっと出て来ました)
しかも今まで見た事のないような虹です。
思わず叫びました。
「フォー!」(古)とね。
人間あまりに凄いものを見ると、思わず奇声を発してしまうものなんですね。
一人なのにね。
いや、でも本当に凄かったですよ。
写真でどこまで伝わるか分かりませんが、
僕は感動に打ち震え、しばらくそこから動けませんでした。
しかも時計を見ると時刻は何と
11:22!
つまり
いい夫婦!
何て素晴らしい瞬間に出会えたんでしょう!
(どうでもいい余談ですが、この日以来3日連続で11:22を目撃する事になる)
そして改めて<運命>というものを感じました。
この奇跡の瞬間に出会うまでに、色んな偶然の積み重ねがあったのです。
この日に出発した事。
日光をスルーした事。
<蔵王エコーライン>が封鎖されてた事。
このタイミングで腹が減った事。
その他色々ありますが、
その出来事の内一つでも欠けたりずれたりしてれば
この瞬間に立ち会う事はなかったのです。
逆に言えば偶然なんてないのかもしれません。
むしろ全てが必然・・・
・・・途中ですが、
この手の話をし出すと長くなるのでこの辺でやめます。<強制終了>
さて、しばらく呆けたように虹を見てたわけですが、
ふと思いました。
「虹の向こう側に行ってみたい」と。
勿論、知識としては知っておりましたよ。
虹を真下や真横からは見る事が出来ないという事は。
ただ何となく、実際に自分の目で確かめたくなってしまったのです。
再び車に乗り込み、虹がかかっている方向に向かって走り始めました。
勿論、頭の中で流れているBGMは「虹の彼方へ」(byジュディーガーランド)。
けれど、行けども行けども虹は角度を変えずそこにありました。
あきらめず進みました。
やがて深い山道に入り、木々の向こうに虹は隠れてしまいました。
それでもあきらめず進みました。
そして・・・
やはり道は途中で封鎖されていて、
そこから先へは進む事が出来ませんでした。
まるで神様が、
「本当の事なんて知らない方が幸せだよ」
と言ってるような気がしました。
何だか・・・
急にメルヘンチックになってしまいました。
とりあえず今日はここまでです。
次号急展開!
予告タイトル「荒れ狂う日本海」です。