戦争を挟んで生きた女性の回顧録

若い方が知らない頃のセピア色に変色した写真とお話をご紹介いたします。

今でも読み書きの出来ない人が150万人以上もいる日本。1/18

2010-01-18 10:47:49 | Weblog
読み書きそろばん、と云って大体の日本人は最低これだけは義務教育で保障されていると思っていた。勉強を嫌いな子でも難しい字を書けないだけで日常生活には不自由しないだけの読み書きは出来ると信じていた私は、昨夜のテレビ、吉田一子さんの”ひらがなにっき”を見て驚きより強い衝撃を受けた。特に“わたしの おかね なのに”という銀行でのやりとりには、字の書けない人は年金も受け取れないという日本の制度にも疑問を持った。
この狭い日本の中で読み書きの出来ない人が、150万人以上もいるという事を知っている人は多分私の周辺にはいないだろうと思われる。昔は文盲(もんもう)と云ったが、最近はそれすら知らない人もいる。
現在は識字教室というものがあり、中年から老年に近い人達が夜学んでいるのにも驚いた。幼いおしんが働きに出され、子守をするので学校に行けない。おしんは子守りをしながら教室の窓から中を覗き、教えている事を盗み見る。先生が、小学校は義務教育だから学校に来させて欲しいと頼む。結局は大奥様に読み書きは教えて貰うが、その頃から文盲は無いと信じていたのに、日本国中で150万人もるなんて・・・・・我から望んで学校に行かないのではない。勉強が嫌で、又は家の都合で行けなかった人が夜間中学などで学んでいるのをテレビで見た事はある。けれど、世界有数の教育先進国と言われる富める日本。その陰で、貧困や差別のため教育が受けられないまま、年を重ねてきた“非識字者” は少なくない事を知った。吉田一子さんは84歳だという。私も彼女を見習って強く生きていこうと思った。

インターネットから検索した識字教室の事です。
「識字」は社会生活を営むうえで基礎となるものです。三宅町から非識字者をなくすために学習できる機会を保障し町内在住の在日外国人への日本語教室的なとりくみを実施する。そして、非識字への正しい理解と認識を高め、人権を尊重する社会を築くための育成をはかるものです。

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