戦争を挟んで生きた女性の回顧録

若い方が知らない頃のセピア色に変色した写真とお話をご紹介いたします。

24年5月26日 土地の境界を巡る争いについて。

2012-05-28 16:37:41 | Weblog

 終戦後の焼け跡では土地の境界についてはいろいろといざこざもあったと思われるが、今ほどの知識も問題もなかったのでうちでは折角焼け跡の整理をした後、人に店を建てられてしまった。人の良い父はいう事も出来ず困っていたら棄てる神有れば拾う神ありでいろんな人が手を差しのべてくれ、何とか商売の目鼻はついた。結局は最終的に取られた所より格段に良い場所を手にする事が出来た。取られてしまった場所は西日の当るところで手に入れた場所の方が100倍1000倍も良かった。その頃小学生だった私も、小さい時から真面目に正しい行いをすべきだと教えられて良かったと思っている。うちで焼け跡を整理したところに店を建ててしまった人の末路は云うまでもなかった。