《クリフォード・ブラウンを聴いた
涙が出たのを覚えている
彼のトランペットのすごさはすぐにわかった
アメリカに行きたいと思った》
18歳の時、初めてジャズ喫茶に行った。
その時、クリフォード・ブラウンのチェルキーを聴いた。
それが私のジャズへの入り口になった。
《クリフォード・ブラウンを聴いた
涙が出たのを覚えている
彼のトランペットのすごさはすぐにわかった
アメリカに行きたいと思った》
18歳の時、初めてジャズ喫茶に行った。
その時、クリフォード・ブラウンのチェルキーを聴いた。
それが私のジャズへの入り口になった。
「虫けら」
一くわ
どしんとおろして ひっくりかえした土の中から
もぞもぞと いろんな虫けらがでてくる
土の中にかくれて
あんきにくらしていた虫けらが
おれの一くわで たちまちおおさわぎだ
おまえは くそ虫といわれ
おまえは みみずといわれ
おまえは へっこき虫といわれ
おまえは げじげじといわれ
おまえは ありごといわれ
おまえらは 虫けらといわれ
おれは 人間といわれ
おれは 百姓といわれ
おれは くわをもって 土をたがやさねばならん
おれは おまえたちのうちをこわさねばならん
おれは おまえたちの大将でもないし、敵でもないが
おれは おまえたちを けちらかしたり
これおしたりする
おれは こまった
おれは くわをたてて考える
だが虫けらよ
やっぱりおれは土をたがやかさんばならんでや
おまえらをけちらかしていかんばならんでやなあ
虫けらや 虫けらや
雑感42
消費税が8%だった頃、こんな短文を書いた。
安さが売り物の古本屋に行けば、大詩人の本だって百八円で売っている。ローンを組んでしか買えなかった文学全集だって、一冊百八円だ。詩や文学の価値が下がったのではなく、詩や文学が物化しているのだ。日常を突き破る日本語の世界が百八円なのだ。
手の大きさは、男女で少し違う。
手のひらを広げて手根(手のひらの一番下の部分)をあごに合わせて顔に当てると、女性の場合は、指先が眉毛の辺に届く。
男性の場合は、指先が額の真ん中あたりに届く。
つまり、自分の手のひらが自分の顔をおおってしまう。手のひらは、予想以上に大きい。
そういう事実を知っても、手を描くのは難しい。
雑感38
私たちのまわりには、どんな時代になろうとも