人は精神から老いていく。 ねえ、何歳から老人というんだろう。新しいシニアを目指して素敵に老いる力を

新しいシニアを目指して素敵に老いる。高齢社会というけれど、高齢者が何を考えているかわかりますか?老いる力と幸せを考える

青春:朱夏:白秋:玄冬

2021-02-28 13:51:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

雑感34

五木寛之に白秋期という本がある。

本のタイトルは

「白秋期」〜地図のない明日への旅立ち


最初、白秋期の意味が分からなかった。

調べてみると

古代中国では陰陽思想が主流で、季節や方角は、色彩に紐づけて考えられていた。古代の日本人もそのまま受け入れて応用していたようだ。

例えば、次のような方位もその影響である。

[東:青龍][南:朱雀

[西:白虎][北:玄武

さて白秋期だが、五木寛之は次のように分けている。

  1. 青春:誕生~25歳頃まで
  2. 朱夏:25歳頃~60歳頃まで
  3. 白秋:60歳頃~75歳頃まで
  4. 玄冬:75歳頃~
次のようなまえがきがある。

人生を、青春、朱夏、白秋、玄冬の四つの時期に分けて考えれば、白秋期とは五十歳から七十五歳あたりまでの二十五年間である。その季節を私たちはどう生きるのか。 

白秋期は晩年ではない。フィジカルにはさまざまな問題を抱えていたとしても、いまの五十歳から七十五歳までの時期は、むしろ人生の収穫期ではないかと、私は思っている。

50代からはじまる「白秋期」に収穫の実りを得るためには、毎日とどう向きあうか。
 
誰もが避けられない3K問題(健康、経済、老後の孤独)と、どのようにつきあえばよいか。 
87歳の五木寛之が、自らの生の実感を込めて人生後半の生き方のヒントを書いている。

※まえがきには、「50代からはじまる」と書いてあるが

目次には、
1章 白秋期は人生の黄金期――六十代からはじまる黄金時代 
と書いてあるから白秋期とは、年齢で言えば、
60歳頃~75歳頃までをさす。

(私的には、白秋期:60歳頃~80歳頃まで 玄冬期:80歳頃~ で良いと思うのだが。人生100年時代だから。)

まだまだ動ける。まだまだ創れる。まだまだ楽しみが待っている。



雑感35

《老いてこそ、純粋な勉強ができる。
人が学ぶのは、そこに感動があるからだ。》シニアの仲間たちと何年間か芭蕉の勉強をした。↑これは、その時の合言葉だ。

《芭蕉と富士》

霧しぐれ富士を見ぬ日ぞ面白き

富士の山蚤が茶臼の覆かな

雲を根に富士は杉形の茂りかな

富士の風や扇にのせて江戸土産

富士の雪慮生が夢を築かせたり

目にかかる時やことさら五月富士



雑感36

1986年、英仏米の歴史ドラマ。『ミッション』(The Mission)の音楽。

曲名「ガブリエルのオーボエ」

ガブリエルとは、映画の中に出てくるイエズス会宣教師ガブリエルのこと。



勇気をもらえる書 勇気をもらえる歌

2021-02-27 12:45:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

雑感29

虎落笛

これは何と読むのだろう?



「もがりぶえ」と読む。
 

冬、海岸の竹垣などが烈風に高く鳴るのを虎落笛(もがりぶえ)という。

私の住んでいる所では、寒さの厳しい冬に電線がゆられて何とも恐ろしく不気味に風を切る音がする。あれも虎落笛の一種だろうか。


「虎落笛 吾が晩年の 叫びかも」

         (森中克子)



「ふとさめし夜の深さに虎落笛 」
          (清崎敏郎)


「わが月日妻にはさむし虎落笛 」
          (加藤楸邨)


ひどく寂しい人生の晩年のような気がする。




雑感30 


*毎日酒を飲む人を連日飲酒者と呼ぶ。

*連日飲酒者を、1~2合飲酒者、3~4合飲酒者、5合以上飲酒者と分けて考える。

*1~2合飲酒はOK。

*3~4合飲酒者は、10年以上経つと内科医や神経内科医の厄介になる。

*5合以上飲酒者は、早晩(早ければ1年以内に、多くは数年から10年後に)精神科医の厄介になる可能性が大である。

*3合以上の飲酒者は、日本人全体では成人の5%、成人男子の8%に相当する。(昭和60年推定。)

いったい現在では、どのくらいにふくれ上がっているのだろうか。

*1日3合以上の清酒を10年以上毎日続けて飲んでいる人を、慢性多量飲酒者と呼ぶ。

*このうち、3人に1人は、飲酒以外の原因を考えたのでは説明できない神経系統の故障を持っている。

*連日5合以上の飲酒者は、その2倍の頻度(3人に2人)でアルコール性神経障害を起こしている。

*驚くべきは、この人たち(3~4合飲酒者)のほとんどは、依存症には陥っていないし、過去に依存症状態のための入院歴も一部しかいない。

*この人たちの大部分は社会の一線で枢要な地位にあって活動している中年男性である。

*その大半は、診察を受けて初めて、自分がアルコールの害におかされていることに気づく。

*大脳前頭葉や小脳の萎縮。
*アルコール依存。
*神経障害。
*脂肪肝、肝炎、肝硬変。
*膵炎、慢性膵炎。
*心筋症、不整脈。
*胎児性アルコール症候群(胎児の脳、身体、運動能力、顔つき、内臓、生殖器、皮膚等への影響)

 「酒と健康」(高須俊明、岩波新書)に、そういうことが書いてある。

過ぎたるは、及ばざるが如し。酒も仕事も人生も。




雑感31


以前、認知症サポーター研修に参加したとき、講師が、「毎日3合以上酒を飲む人は、ほぼ100%近くの者が認知症になる」という発言をしていたことを思い出す。

その時も、ぞっとしたことをよく覚えている。




雑感32 


ジャズに興味がある人にはお薦め
「ジャズと生きる」(穐吉敏子、1996.10 岩波書店 少し古い本だけど)

龝吉 敏子は、ニューヨーク在住の日本人ジャズピアニスト91歳


これは勇気をもらえる書である。

「シックス・レモンズ、コージー・カルテットの時代」から「実現した渡米の夢」の場面は、若い頃の私自身の苦渋や希望を思い起こさせるようで、私にとっては、白眉の章である。

 


雑感33
ルイアームストロング
「この素晴らしき世界」


どんな状況になっても柔軟な心で

2021-02-26 08:35:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

今日のブログは少し退屈かもしれません。

雑感24



3年前の忘備録に次のようなメモがあった。


仕事と人生


①与えられた仕事をきっちり成し遂げること


②人の役に立つこと


③迷惑をかけないこと


④健康と生き甲斐に結びつけること


高齢者という年齢の人が、この4つをクリアできるのか?


仕事というのは、職業としての仕事そのものの場合もあるし、無職の場合は、 

日々のルーティンと考えてもいい。


さて、あなたはこの4つをクリアできているか?


10分でもいいから、集中して考えてみるといい。


私も考える。





雑感25


ある人から、「高齢者にも未来投資なんて成立するんですか?」と訊かれたことがある。ちなみに、その時彼は70歳だった。 


もちろん、この場合の未来投資とは、政府の『成長戦略と今後の検討事項』などというシャチホコばったことを彼が言った訳ではない。


簡単に言えば、《いつ死ぬかわからない年齢になった高齢者でも、未来を描けるんですか?そんなことより楽しいことをやった方がいいんじゃないですか?》という素朴な思いだったのだろう。


でもね、楽しいことを追いかけることだって、自分の背の丈に応じた近未来を考えることにつながっているんじゃないんですか?その日暮らしじゃうまく行かないですよ。


その人には、そういう話をした。





雑感26 


国連の世界保健機関(WHO)の定義では、65歳以上の人のことを高齢者といっている。


65〜74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼んでいる。


しかし、数年前から日本老年学会、日本老年医学会から次のような高齢者定義変更が提案されている。


65〜74歳  准高齢者   准高齢期 

75〜89歳  高齢者      高齢期

90歳〜        超高齢者   超高齢期


(詳しくは後日) 



ちなみに、シニアには、


①ヤングシニア

②オールドシニア

③オールドオールドシニア


の分類があります。




雑感27


社会の高齢化を表す言葉には、「高齢化社会」「高齢社会」「超高齢社会」があるけど、この3つの言葉の区別を確認します。




高齢化率が7%を超えると高齢化社会

高齢化率が14%を超えると高齢社会

高齢化率が21%を超えると超高齢社会



高齢化率とは、人口に占める高齢者の割合。ここでいう「高齢者」とは65歳以上の人。



日本が高齢化社会に突入したのは、1970年。

1970年(昭和45年)の国勢調査によると、その年の総人口は約1億370万人。

これに対し65歳以上の人口は約730万人(約7.04%)



1994年(平成6年)の人口推計(総務省統計局)によると、総人口約1億2300万人に対し高齢者数は約1760万人となり、高齢化率は14%を超え、日本は高齢社会を迎えた。



2007年(平成19年)にはついに高齢化率が21%を超え、日本は「超高齢社会」に突入。



2008年には人口減少が始まっていて今後高齢化はますます加速していくことが予想されていた。



2065年には、

全人口の約25%が75歳以上の後期高齢者になり

高齢化率も38%を超えるとの推計が出ている。



どうする?日本

どうしよう?私



(人口減少社会、多死社会についても後日書きます)



雑感28


玉置浩二は、単なる歌の上手い歌手というより、伝道師だ。心の伝道師。




☆イヤホンがあれば、イヤホンでどうぞ。音量を少し上げて。

前進しながら終わるのだ

2021-02-25 06:11:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ
雑感20

人間いつかは

終わりがくる。


前進しながら

終わるのだ。

     (坂村真民)


仏教詩人 坂村真民のたった四行の言葉が、私の胸に突き刺さる。

歳を重ねれば重ねるほど、この四行が具体性を帯びてくる。

待って召されるのではなく、後退して呻吟するのでもなく、ひたすらに前を見て生き切るのだ。




雑感21

「秘密」


私ね 死にたいって 思ったことが 何度もあったの

でも 詩を作り始めて 多くの人に励まされ

今はもう 泣き言は言わない


九十八歳でも 恋はするのよ

夢だってみるの 雲にだって乗りたいわ



2013年、101歳で没した柴田トヨの詩だ。


嗚呼、弱音を吐くな。シワが増えたって、眼光鋭い高齢者は山ほどいる。

腰が曲がっていたって、脳は躍動してるんだよ。




雑感22


人に歴史あり、という番組があった。
八木治郎がインタビューを通してある人物の足跡や現在を検証していくものであった。

番組の冒頭だと思うが、八木治郎のナレーションが毎回流れていた。
あれは、どんな内容だったっけ?

思い出せない。だから、調べてみた。


「人の世の潮騒の中に生まれて、去り行く時の流れにも消しえぬ一筋の足跡がある。今日は○○さん(その回に登場するゲスト)の歴史を振り返ってみたいと思います」というナレーション。


私にとっての一筋の足跡は何?
あなたにとっての一筋の足跡は何?

振り返ってもいい。
振り返りながら前を見よう。




雑感23


1985年に世界中を感動させたアフリカの飢饉と貧困救済のためのチャリティーソング、「We Are The World」

アメリカを代表する45名のスーパーシンガーたちが集まり収録された「We Are The World」

全世界で955万枚売り上げ、その売り上げ金の全てがアフリカの飢饉と貧困救済のためにつかわれたという。



年老いて、なお志高き人

2021-02-24 04:23:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

雑感16

年老いて、なお学び続ける人は、立派です。
年老いて、なお志高き人は、尊敬に値します。
しかし、年老いて、なお
現役時代の自分の役職や肩書きを、退職後の世界に持ち込む人は、愚かです。


勘違いする人が多過ぎる。
上から目線の人が多すぎる。
現役時代、いかに仕事ができ、いかに上位の役職についていても
「現役でない、今」では、社会に通用しないのだ。

「昔の手柄だけでは生きられません」



雑感17

退職すると、人によく尋ねられる。


「今、何してますか?」


これにはいろんな意味があるけれど、


「今、主としてどんなことをしながら、どんなふうに社会に接して生きていますか」と言うことなのだ。


「年金生活をしています」だけでは答えになりません。


「さて、あなたは今、何してますか?」





雑感18 


努力は夢中に勝てない


《仕事をしていれば苦しいこともあるし、朝は絶望的な気持ちにもなる。しかし、どれほど努力をしても夢中な人には勝てない。


義務感で仕事をやっている人間は、よだれを流しながら寝ることも忘れて没入している人間には絶対に勝つことはできない。


だから僕は自分が夢中になれるかどうか、その心の動きを大切にする。

     (幻冬舎編集者 箕輪厚介)》



この件(くだり)をシニアの自分に向けてみる。そして、書き換えてみる。


どう書き換えているかは、言わない。





雑感19


You raise me up


あなたが私を勇気づけてくれる

あなたが私に力をくれるから、私もこんなに頑張れる。