人は精神から老いていく。 ねえ、何歳から老人というんだろう。新しいシニアを目指して素敵に老いる力を

新しいシニアを目指して素敵に老いる。高齢社会というけれど、高齢者が何を考えているかわかりますか?老いる力と幸せを考える

しあわせ運べるように

2021-03-03 06:06:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

雑感46

ここ数年、ほとんど本を買わない。どうしても書き込みや線引きしなければならない本や、暗記を主流とする技術的な本、また定期的に講読している月刊誌しか買わない。

あとは、ほとんど公立図書館から借りてくる。私は3つの公立図書館の常連で、1ヶ月にそれぞれ15冊くらいずつ借りている。3つの図書館だから、合計するて1ヶ月に45冊くらいのペースで読んでいることになる。

本は自分が座れるスペースさえあれば、読書可能なので、どこでも読める。

また、当然、何冊かの本を並行して読んでいかないと、本との多くの出会いは望めないから、家のあちこちに置いて、「そこに行ったらそれを読む」「あれを読みたいからあそこに行く」というふうに変な人の読書になってしまう。

知識を得たり、楽しさをもらったり、思わぬ出会いをしたりしながら、自分なりのニューウェーブの新鮮さを感得している。



雑感47

ギックリ腰が落ち着いてきたので、3月中旬になったら、またジムに通いたい。

無理しない。見栄をはらない。頑張らない。からだの声を聴く。
自分に合ったトレーニングをする。

スムーズに復帰できたら、トレーニングのことも書いてみたい。



雑感48

「虫けら」

一くわ

どしんとおろして ひっくりかえした土の中から

もぞもぞと いろんな虫けらがでてくる

土の中にかくれて

あんきにくらしていた虫けらが

おれの一くわで たちまちおおさわぎだ

おまえは くそ虫といわれ

おまえは みみずといわれ

おまえは へっこき虫といわれ

おまえは げじげじといわれ

おまえは ありごといわれ

おまえらは 虫けらといわれ

おれは 人間といわれ

おれは 百姓といわれ

おれは くわをもって 土をたがやさねばならん

おれは おまえたちのうちをこわさねばならん

おれは おまえたちの大将でもないし、敵でもないが

おれは おまえたちを けちらかしたり

これおしたりする

おれは こまった

おれは くわをたてて考える

だが虫けらよ

やっぱりおれは土をたがやかさんばならんでや

おまえらをけちらかしていかんばならんでやなあ

虫けらや 虫けらや




「みみず」

何だ こいつめ

あたまもしっぽもないような

目だまも手足もないような

いじめられればぴちこちはねるだけで

ちっとも おっかなくないやっ

いっちんちじゅう  土の底にもぐっていて 

土をほじっくりかえし

くさったものばっかりたべて

それっきりで いきているやつ

百年たっても二百年たっても

おんなじ はだかんぼうのやつ

それより どうにもなれんやつ

ばかで かわいそうなやつ

おまえも百姓とおんなじだ

おれたちのなかまだ

(大関松三郎 詩集「山芋」より )


大関松三郎は、昭和元年(1926)生まれ。昭和19(1944)年19歳で戦死。 この詩は、小6の時の詩。
『山芋』大関松三郎(歿後出版/1951)


現代の子どもたちは、こんな詩を書けない。否、こんな詩を書かない。

山芋は、生活を見つめて詩や作文を書かせるという「生活綴り方運動」から生まれた傑作である。今読んでも心打たれる。だけど、現代では、こういう詩や作文を書かせながら社会に目を向かせようとする教育環境や社会環境はほとんどない。

《自然と人間と生活のつながり》の観点が欠けているのだ。



雑感49

阪神淡路大震災の直後、この唄は生まれた。
「しあわせ運べるように」