人は精神から老いていく。 ねえ、何歳から老人というんだろう。新しいシニアを目指して素敵に老いる力を

新しいシニアを目指して素敵に老いる。高齢社会というけれど、高齢者が何を考えているかわかりますか?老いる力と幸せを考える

ぢっと手を見る

2021-03-01 05:55:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

雑感37

手の形や大きさを描くのは難しい。
小さな子どもたちの描く手は、身体に比して極端に小さい。毎日毎日使う手なのに、意識してじっくり自分の手を見るなんてことがないからだろう。

手の大きさは、男女で少し違う。


手のひらを広げて手根(手のひらの一番下の部分)をあごに合わせて顔に当てると、女性の場合は、指先が眉毛の辺に届く。


男性の場合は、指先が額の真ん中あたりに届く。


つまり、自分の手のひらが自分の顔をおおってしまう。手のひらは、予想以上に大きい。



そういう事実を知っても、手を描くのは難しい。



雑感38


私たちのまわりには、どんな時代になろうとも

人の手でしか生み出せないものがある。
ものづくりの職人の手を見ると、暮らしの剛直さやものをつくりだす繊細さが見事にあらわれている。40~90代の職人の手には、神々しささえある。

「職人の手」(山崎真由子著)には、さまざまなものづくりに従事してきた人の手の写真が掲載されている。カラーで16人の職人の手が、とてもいい表情で掲載されている。

「ものづくりの手に歴史あり」 

顔は見えずとも、それぞれの歴史を背負ってきた手には、やさしい存在感がある。

大量生産全盛の中で職人の手仕事がどんどん衰退していく。



雑感39

「手は暮らし」です。
「手は人生」です。

「働けど働けど猶わが生活(暮らし)楽にならざりぢっと手を見る」 石川啄木


持つ。取る。握る。掴む。なでる。さする。引っ掻く。揉む。ぶつ。絞める。絞る。摘む。つまむ。つねる。ひねる。いじる。渡す。支える。押す。引く。開ける。閉める。探る。洗う。磨く。(現代新国語辞典)



雑感40

手塩にかけて育てられたかぐや姫

かぐや姫の物語主題歌「いのちの記憶」