手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

新人手話通訳者の声

2016-07-25 12:54:05 | 手話
>新たに手話通訳者として登録させていただきました。同期の通訳者たちを見ると、手話通訳者の先輩方にばかり気が行き、聞こえない人への思いが無いのが気になっています。

全くそのとおり。手話通訳者がでしゃばり過ぎている。
大切なのは先輩通訳者にどう見られるか、ではない。ろう者にどう見られるか、が大切なんや。


>手話通訳者研修に出てくるろう者たちが、厳しいことを一切言わないのが気になります。厳しい目で、厳しい意見を言ってくれる人がいなければ、手話通訳者の集団はすぐに馴れ合い集団になると思います。

これも全くそのとおり。残念ながら、既に馴れ合い集団になっている。
手話通訳者にはっきりモノを言うろう者はいるが、少ない。

ただ、「厳しい」ことと「無礼」は全く別のもの。
極ろう派ろう者が無礼なことを言っていると、真剣に聞く(見る)気にならない。


手話通訳者研修への疑問

2016-07-24 10:32:04 | 手話
例えば・・・

講師が、
「この本は面白い」
「この本が面白い」
とホワイトボードに書く。

「では、はい、あなた、これを手話で表してください」

こういうタイプの研修、実に多い。
疑問。
少なくとも、実践的ではない。

手話そのものの勉強なら、上記で問題ないと思う。

手話そのものの勉強と、手話通訳の勉強がごっちゃになっている。
いや、極論すれば、厳密な意味での、
「手話通訳の研修」
は現在、行われていない。




手話通訳士は国家資格か

2016-07-22 12:36:50 | 手話
もし試験にこんな問題が出たら、
「国家資格ではない」
と答えないと、不合格になるで。

参考情報(全通研サイト)
http://www.zentsuken.net/blogs/12_20_kyousan_asano.txt

上記からの抜粋
障害者基本法に手話を言語として位置付けたことから今後、手話の普及・定着と合わせ耳の聞こえないものと聞こえるものの意思疎通は極めて重要な政策課題となると考えています。
意思疎通の役割を担う質の高い手話通訳士の人材確保を進めるために、現在の厚生労働大臣公認資格から国家資格へと格上げすることが必要だと考えます



提案

2016-07-21 08:44:45 | 手話
俺は地元では変人手話通訳者と言われている。
変人と言われる理由はたくさんある(笑)

聴覚障害者と言ってもいろいろ。
先天的に聞こえない人と、病気などで聴力を失った人ではニーズが違う。
後者の場合、手話に馴染めない方も多い。
こういう方と知り合うと、
「へえ、たいしさん、手話通訳者なんですか。僕は要約筆記者のお世話にはなるけど、手話通訳者とは縁がないですねえ・・・」
なんて言われる。
こういう時、
「今度、病院行く時、俺を指名して手話通訳者派遣申込してくれへん?」
ともちかける。
相手は不思議そうな顔をする。
そりゃそうだ。
悪い言い方をすれば、これは「手話の押し売り」みたいなものだから。

俺は元要約筆記者。
だから、要約筆記の必要性は理解している。
一方、手話通訳者として、手話通訳の可能性については常に考えている。

「手話が苦手だ」とおっしゃる聴覚障害者に提案したい。
特に、持病があって、定期的に通院している方。
いつも、同じ手話通訳者に来てもらうようにすると、回数を重ねるごとに、この通訳者とのコミュニケーションはスムーズになっていく。
そして、いつの間にか、手話でのコミュニケーション力がついてくるのだ。

プロフェッショナルに学ぶ/トヨタカローラ

2016-07-19 12:35:01 | 手話
トヨタカローラにお世話になっている。

最初に断っておくが、
「トヨタカローラが最高!」
なんて褒める気はさらさらない。
お世話になっているトヨタカローラ●×店の、中村課長が非常に優れた人で、この人がいるから、トヨタカローラでお世話になっている。
もし、中村課長が異動で他店舗に配属になり、後任がいい加減な人だったら、トヨタとは縁を切って、ホンダに変えるだろうと思う。

去年の話。車検の予約を入れて、予定した日時に店に行くと中村課長が出てきて、
「あれ、たいしさん、予約、明日でしたよね?」
えっ? そんなはずは・・・
「今、来客中なので、すみません、ちょっと時間がとれないものですから・・・」
はあ、そうですか・・・今日だと思い込んでいたのかな・・・
「すみません、僕の伝え方が悪かったと思います。忙しい中、せっかくお越しいただいたのに、申し訳ありません」

俺は手話通訳者。ろう者に鍛えられて、人の表情を見る力は優れている。
もし、中村課長が、
「なんだよ、間違えやがって。忙しいんだから、邪魔すんなよ」
とでも思っていたら、必ず表情に出る。

俺は短気な上、無礼な態度を許せないタチ。
去年のあの日、中村課長の対応でなければ喧嘩になっていたかもしれない。

中村課長は身近にいるプロフェッショナルで、彼から、人との会話の仕方を常に学んでいる。
言葉使いが大切なことはもちろん、根底に、相手を尊重する気持ちがなければ、人と心を通わすことはできない。