手話通訳者のブログ

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言葉は生きている

2017-01-08 06:27:21 | 手話
手話は言語である。
言語、すなわち言葉は生きている。生きているものを型にはめてはいけない。

ちょっと、手話から離れて、日本語を例に。
サラリーマン時代、数回、転職した。その経験から思うこと。
特定の業界だけで通用する言葉や、勤務した会社の中だけで通じる言葉があった。
IT企業で働いたときなど、
「この件はデフォルトでそうなっている」とか、「話のプロトコルがずれている」とか、日常的に使われている言葉が難解で苦労した。
ただ、こういう会社で働いていて、
「もっと普通に話してください」
なんて言っても反感を買うだけだ。自分が慣れるしかない。

手話世界でも同じことが言える。
「その手話は間違っています」
なんて指摘が、よく、されている。違和感を覚える。
手話講習会なら、それでいい。
しかし、手話サークルとか、場合によっては全くのプライベートの場で、こういうセリフを聞く。

「正しい手話」を振りかざすのはやめて欲しい。