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あなたも覚醒!!ロシア軍から学ぶ我が日本の自主外交・防衛強化の方向性20 部隊編成と人員配置

2022-07-20 00:00:00 | 防衛
貴方も貴女も、世の中には多くの業種や職場等がある事は日々、見聞して働いているでしょうから、良くご承知かと存じます。

そこで、行きたくない職場とかやりたくない仕事等を割り振られたら、転勤や転属等でそのような部署に配置されたら、ましてや、そのような職場の責任者になったら・・・・。
鬱病すら、発症するかもしれませんね。

今の世の中、そのような事例は多いのです。

そうです、ロシアによるウクライナ侵攻という、侵略をしているロシア政府やロシア軍も、防衛や抵抗をしているウクライナ政府やウクライナ軍も、ある意味で複雑な職場や現状に大きな不満を抱えているでしょう!!

実は、これらの中から、重要な教訓や戦訓は生まれるのです。


7月18日07時56分に読売新聞オンラインがmsnにて、「ロシア軍、東部ドンバス地方の攻勢再強化…ウクライナ軍は露軍補給拠点を攻撃」の題で次のように伝えました。

『【キーウ=安田信介】ウクライナ侵略を続けるロシア軍が、東部ドンバス地方(ドネツク、ルハンスク両州)の制圧に向け、攻勢を再び強化し始めている。露軍が部隊の補充を完了し、作戦の「小休止」も終えた模様だ。ウクライナ軍は東部や南部で露軍の補給拠点を攻撃し、抵抗を強めている。

 露国防省は7月初めにルハンスク州の制圧を宣言した後、兵力の補充と一部の部隊の休養を発表していた。米政策研究機関「戦争研究所」は16日、セルゲイ・ショイグ露国防相がウクライナ東部の前線を視察し、各地で攻撃強化を指示したことから、作戦を再開したとの見解を示した。

 露軍は当面、ドネツク州北部の要衝都市に向け、隣接するハルキウ州とルハンスク州から進軍を図るとみられる。

 ウクライナ軍は、米国から供与された高機動ロケット砲システム(HIMARS)などで露軍の兵器庫などを破壊している。ウクライナのウニアン通信などによると、ルハンスク州知事は16日、露軍が弾薬を倉庫に保管することをやめ、ロシア領内から前線に直接運ぶケースが出ていると指摘し、「補給が困難になり、攻撃減少につながっている」と強調した。

 ウクライナ国防省情報総局のトップは16日、ロシアが併合している南部クリミアの軍事施設をHIMARSなどを使って攻撃すると述べた。露軍がクリミアから南部に兵器などを補給するのを妨害する狙いだ。黒海艦隊も攻撃し、南部や中部に向けられるミサイル攻撃に対抗する意思も示した。

 英国防省は17日、「露軍が、占領した南部各地で防衛体制を強化している」との分析を発表した。南東部マリウポリや南部ザポリージャなどで部隊を移動させているという。』

ここで着目すべき点は、ロシア軍の柔軟性無き指揮命令や、その組織のせいで士気すら下がり、部隊編成どころか人員配置すらも重大な支障や問題が生じているにも関わらず、長年の悪しき体質として解決どころか悪化している事です。
ロシアのウクライナ侵攻により、更に悪化しているのです。

旧ソ連崩壊後、ロシア軍は従来の徴兵制だけの悪癖がある軍の体制を転換すべく、新たに契約兵制度を新設し、2014年には外国人も契約兵に応募が可能になりました。

ところが、契約兵は後方部門等への志願が多く、戦闘職種への人員不足は以前から指摘されていましたが、近年が更に悪化しており、バランスの取れた軍の組織が編成出来ていない事が分かって来ました。

それでも人員700~800人、増強体制では1000人レベルのロシア陸軍の大隊戦闘群(BTG)がウクライナ侵攻直前には168程度はあったとされていますが、ウクライナ侵攻時に120個程度のBTGが投入され、その多くは重大な損害を受けました。

BTGは歩兵、戦車、高射、砲兵等の諸兵種連合部隊であり、指揮や統制に熟練した訓練や経験が必要であるのみならず、歩兵がせいぜい200人程度であり、日米両国の戦闘団が得意であるきめ細かな戦闘や民生支援等はとても出来ません。

更に、ロシア陸軍は歩兵大隊を、世界基準からすれば余りにも少ない539人や461人であった編成すらも無理に人員縮小し、約345人程度まで縮小するなどのお寒い限りの、現実無視の編成になっています。
1個歩兵中隊も113人から76人に縮小、1個小隊はわずか22人です。

更に追い打ちを掛けるが如くロシア陸軍には歩兵もBTGすらも不足しており、旅団や連隊に2個以上あるべきBTGが1つしかない、戦車連隊に付くべき歩兵中隊がたった1個、それも歩兵中隊が70人規模である事例等の悲惨な実態が陸軍の空挺部隊等を含め多数、報道や報告されています。


一方、米陸軍ですらも、冷戦後は568人程度に縮小していた歩兵大隊をテロ戦争やイラク戦争等で歩兵大隊を増強し、ストライカー旅団の歩兵大隊は700人程度になっています。
ちなみに、米陸軍のグリーンベレー大隊や日本の第1空挺団普通科大隊、つまり特殊な「歩兵大隊」ですらも384人程度であり、ロシア陸軍の歩兵大隊の実態人員よりは多いです。

ロシア軍、特にロシア陸軍の低い士気や武器、訓練度を考えるならば、ウクライナ侵攻での為体や略奪等を行うのもある意味で当然の結果なのです!!
ロシア軍は、部隊編成と人員配置すらも完全に間違えています!!


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ロシア軍は、部隊編成と人員配置すらも完全に間違えています!!



7月12日時点でのロシアによるウクライナ侵攻という侵略の状況
出典:防衛省・自衛隊HP


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