11月11日に国産中型ジェット旅客機MRJが初飛行に成功しました!!
心からお祝い申し上げます!!
11月11日夜にNHKが次のように伝えました。
『国産の旅客機として半世紀ぶりに開発が進められている小型ジェット機、MRJの初飛行が、11日午前、およそ1時間半にわたって実施されました。会社側では、今後、本格的な飛行試験を始めることにしており、実用化に向けて大きく前進することになります。
MRJは平成20年から三菱重工業の子会社の三菱航空機が開発を進めている国産の小型ジェット旅客機で、地上の走行試験などが順調に進んだとして、11日、初飛行が実施されました。
機体は開発拠点がある愛知県の県営名古屋空港で最終的な点検や準備作業が行われたあと、午前9時35分に離陸しました。そして、随伴する自衛隊機などと南に向かい、太平洋上にある自衛隊の訓練空域で上昇や下降、それに左右の旋回など基本的な性能を確認しました。その後、再び県営名古屋空港の上空に姿を現したMRJは、午前11時2分に着陸し、1時間27分にわたる初飛行を終えました。
三菱航空機は、今回の初飛行が成功したと評価しており、再来年の初号機の納入を目指して、今後、高い高度や悪天候といったさまざまな条件の下で行う本格的な飛行試験を始めることにしています。
今回の初飛行で、プロペラ機の「YS-11」以来、半世紀ぶりとなる国産旅客機の開発は、実用化に向けて大きく前進することになります。
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航空ファンなど集まる
県営名古屋空港の滑走路を見渡せる公園では、早朝から、多くの航空ファンなど100人ほどが集まり、MRJが滑走路から飛び立つと一斉にカメラのシャッターを切ったり拍手をしたりしていました。
愛知県小牧市の60代の女性は「ものすごい速さであっという間に飛び立ってしまいました。世界にはばたいてほしいです」と話していました。
また、かつて「YS-11」の機体の塗装を手がけるなど、製造に携わった愛知県犬山市の伊藤敏彦さん(73)も、公園からMRJの初飛行を見守りました。MRJが滑走路から飛び立つと、伊藤さんは目に涙を浮かべ、拍手をして初飛行の喜びをかみしめていました。伊藤さんは「すらっとしたスマートな機体で美しかったです。YS-11の時代から長い年月がたち、ノウハウも十分ではないなかでよくやってくれたと思います。多くの人が乗ってくれる飛行機になってほしいです」と話していました。
国土交通相「安全性審査 適切に進める」
MRJが初飛行したことについて石井国土交通大臣は「MRJは国産旅客機の開発としてはおよそ半世紀ぶりのプロジェクトであり、国土交通省としても成功を目指し全力で取り組んでいる。三菱航空機においては今後、飛行試験や地上試験などを確実に実施し、安全で快適な飛行機を開発してほしいと考えている。国土交通省としては引き続きMRJに対する安全性審査を適切かつ円滑に進めていく」とするコメントを出しました。
半世紀の空白は
国産旅客機が半世紀も開発されなかったのは、昭和39年の東京オリンピックの聖火の輸送を担うなど親しまれてきた「YS-11」の海外での販売が伸び悩み、昭和48年に生産終了に追い込まれたことで、次の国産旅客機の開発を続ける機運が失われたことが大きな原因です。
このため、日本の航空機関連メーカーは、「ボーイング」や「エアバス」といった欧米のメーカーが製造する旅客機で、機体やエンジンの一部などを手がける役割を担ってきました。しかし、部品や素材の供給を続けていくなかで、日本のメーカーの技術力は向上。さらに、経済のグローバル化や新興国の成長などにより、今後の旅客機需要の急速な拡大が見込まれることもあって、再び国産の旅客機開発に乗り出そうという機運が高まりました。
12年前、官民共同開発に向けて国が補助金をつけ、7年前の平成20年には三菱航空機によるMRJの事業化が決定し、本格的な開発が進められてきました。
専門家「大きな転機になる」
航空機産業に詳しい東京大学大学院の鈴木真二教授は、MRJが初飛行を実施した意義について、「機体が出来上がり飛んで初めて本当の飛行機になる。初飛行によって性能も立証できるようになり、受注を増やす意味でも大きな転機になる」と述べました。
そして、今後の課題について、「飛行試験を重ねるとトラブルも出てくるだろうが、一つ一つ確実に対処し、長期間使われる機体になるようきちんと仕上げることが重要だ。また、いくら機体がよくても、部品の交換や修理の対応がよくないと飛行機の品質を落としてしまうので、受注の拡大に向けてはサービス態勢の充実も重要になる」と指摘しました。
そのうえで、国産の旅客機を開発・生産するメリットについて、鈴木教授は「海外のメーカーに部品を納めてきた日本の航空機産業は、高い技術力が評価されてきたが、それだけでは産業としての広がりが限られる。例えば、自動車産業は完成車メーカーがあることで日本各地で部品を作る産業が花開いている。それと同様に、航空機でも機体そのものを手がけるメーカーが出来ることで、産業としてすそ野が広がり新たなビジネスが興ってくる」と述べました。』
航空機業界は、自動車業界以上に納期や品質が重視されます。
幸い、日本の航空機業界は軽量部品やエンジンの修理やオーバーホールなどの実績で高い評価を得ています。
そのために、F-35ステルス戦闘機のエンジン工場や組み立て整備工場の誘致にも成功したのです。
更に、MV-22オスプレイの整備施設の誘致にも成功しました。
MRJの今後のご発展と、1日も早い初号機納入、そして航空機産業の発展をお祈り申し上げます。
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『国産の旅客機として半世紀ぶりに開発が進められている小型ジェット機、MRJの初飛行が、11日午前、およそ1時間半にわたって実施されました。会社側では、今後、本格的な飛行試験を始めることにしており、実用化に向けて大きく前進することになります。
MRJは平成20年から三菱重工業の子会社の三菱航空機が開発を進めている国産の小型ジェット旅客機で、地上の走行試験などが順調に進んだとして、11日、初飛行が実施されました。
機体は開発拠点がある愛知県の県営名古屋空港で最終的な点検や準備作業が行われたあと、午前9時35分に離陸しました。そして、随伴する自衛隊機などと南に向かい、太平洋上にある自衛隊の訓練空域で上昇や下降、それに左右の旋回など基本的な性能を確認しました。その後、再び県営名古屋空港の上空に姿を現したMRJは、午前11時2分に着陸し、1時間27分にわたる初飛行を終えました。
三菱航空機は、今回の初飛行が成功したと評価しており、再来年の初号機の納入を目指して、今後、高い高度や悪天候といったさまざまな条件の下で行う本格的な飛行試験を始めることにしています。
今回の初飛行で、プロペラ機の「YS-11」以来、半世紀ぶりとなる国産旅客機の開発は、実用化に向けて大きく前進することになります。
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航空ファンなど集まる
県営名古屋空港の滑走路を見渡せる公園では、早朝から、多くの航空ファンなど100人ほどが集まり、MRJが滑走路から飛び立つと一斉にカメラのシャッターを切ったり拍手をしたりしていました。
愛知県小牧市の60代の女性は「ものすごい速さであっという間に飛び立ってしまいました。世界にはばたいてほしいです」と話していました。
また、かつて「YS-11」の機体の塗装を手がけるなど、製造に携わった愛知県犬山市の伊藤敏彦さん(73)も、公園からMRJの初飛行を見守りました。MRJが滑走路から飛び立つと、伊藤さんは目に涙を浮かべ、拍手をして初飛行の喜びをかみしめていました。伊藤さんは「すらっとしたスマートな機体で美しかったです。YS-11の時代から長い年月がたち、ノウハウも十分ではないなかでよくやってくれたと思います。多くの人が乗ってくれる飛行機になってほしいです」と話していました。
国土交通相「安全性審査 適切に進める」
MRJが初飛行したことについて石井国土交通大臣は「MRJは国産旅客機の開発としてはおよそ半世紀ぶりのプロジェクトであり、国土交通省としても成功を目指し全力で取り組んでいる。三菱航空機においては今後、飛行試験や地上試験などを確実に実施し、安全で快適な飛行機を開発してほしいと考えている。国土交通省としては引き続きMRJに対する安全性審査を適切かつ円滑に進めていく」とするコメントを出しました。
半世紀の空白は
国産旅客機が半世紀も開発されなかったのは、昭和39年の東京オリンピックの聖火の輸送を担うなど親しまれてきた「YS-11」の海外での販売が伸び悩み、昭和48年に生産終了に追い込まれたことで、次の国産旅客機の開発を続ける機運が失われたことが大きな原因です。
このため、日本の航空機関連メーカーは、「ボーイング」や「エアバス」といった欧米のメーカーが製造する旅客機で、機体やエンジンの一部などを手がける役割を担ってきました。しかし、部品や素材の供給を続けていくなかで、日本のメーカーの技術力は向上。さらに、経済のグローバル化や新興国の成長などにより、今後の旅客機需要の急速な拡大が見込まれることもあって、再び国産の旅客機開発に乗り出そうという機運が高まりました。
12年前、官民共同開発に向けて国が補助金をつけ、7年前の平成20年には三菱航空機によるMRJの事業化が決定し、本格的な開発が進められてきました。
専門家「大きな転機になる」
航空機産業に詳しい東京大学大学院の鈴木真二教授は、MRJが初飛行を実施した意義について、「機体が出来上がり飛んで初めて本当の飛行機になる。初飛行によって性能も立証できるようになり、受注を増やす意味でも大きな転機になる」と述べました。
そして、今後の課題について、「飛行試験を重ねるとトラブルも出てくるだろうが、一つ一つ確実に対処し、長期間使われる機体になるようきちんと仕上げることが重要だ。また、いくら機体がよくても、部品の交換や修理の対応がよくないと飛行機の品質を落としてしまうので、受注の拡大に向けてはサービス態勢の充実も重要になる」と指摘しました。
そのうえで、国産の旅客機を開発・生産するメリットについて、鈴木教授は「海外のメーカーに部品を納めてきた日本の航空機産業は、高い技術力が評価されてきたが、それだけでは産業としての広がりが限られる。例えば、自動車産業は完成車メーカーがあることで日本各地で部品を作る産業が花開いている。それと同様に、航空機でも機体そのものを手がけるメーカーが出来ることで、産業としてすそ野が広がり新たなビジネスが興ってくる」と述べました。』
航空機業界は、自動車業界以上に納期や品質が重視されます。
幸い、日本の航空機業界は軽量部品やエンジンの修理やオーバーホールなどの実績で高い評価を得ています。
そのために、F-35ステルス戦闘機のエンジン工場や組み立て整備工場の誘致にも成功したのです。
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