貴方も貴女も実感されていますが、この猛暑で気象変動の激しい中でも、参議院選挙の選挙活動が熱く、展開されています。
何故でしょうか??
それは、他人との付き合いが基本だからです。
仕事をされているあなたなら、実感としてお分かりかと存じます。
逆に申し上げるなら、それを怠ると国家であっても孤立やデフォルトが待っています。
参議院選挙の最中に岸田文雄首相がG7サミットに出席するため外遊するのも、それが分かっているからです。
そして、これらは基本的に企業活動や政治外交も安全保障も同じなのです!!
6月27日18時48分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「米、ウクライナに地対空ミサイル供与へ 米メディア」の題で「ウクライナ侵攻」の特集・連載項目にて、次のように伝えました。
『AP通信などは27日、バイデン米政権がウクライナへの追加軍事支援として地対空ミサイルシステムを新たに供与する方針だと報じた。ロシアはウクライナ全土へのミサイル攻撃を強めており、防衛強化に向け支援したい考え。
ロシア側部隊は27日、ウクライナ東部ルガンスク州全域の支配を目指し、最後の防衛拠点リシチャンスク市への攻勢を強めた。
ロシアは、ドイツで先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開幕した26日に首都キーウ(キエフ)をミサイル攻撃。ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、対露圧力を強めるG7を牽制(けんせい)する狙いがあると批判した。ドイツを訪れたバイデン大統領は攻撃を「野蛮」と非難した。(共同)』
一方、同日10時04分に同メディアが同特集・連載項目にて、「ロシア国債「デフォルト」 利払い期限終了、米報道 1世紀ぶり」の題で次のようにロシアのデフォルトを伝えました。
『米ブルームバーグ通信は26日、ロシアの外貨建て国債の利払い猶予期間が終わり、デフォルト(債務不履行)に陥ったと報じた。ロシアの対外債務不履行はロシア革命直後の1918年以来、約1世紀ぶり。
この国債は5月27日に計約1億ドル(約135億円)の支払期限を迎えた。ロシアは利息を支払ったと発表したが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて欧米が科した経済制裁の影響で猶予期間が終わる6月26日夜までに国債保有者に届かず、債務不履行と見なされた。
今回の債務不履行は、経済制裁の象徴的な意味合いが大きい。ロシアの金融システムは制裁によって既に世界から切り離されており、実体経済に与える影響は限られる。(共同)』
ここまで来れば、ロシアの信用度は政治外交軍事のみならず、経済哉社会までゼロです!!
そう言えば、異色の対談で、同日11時10分に文春オンラインがmsnにて「「火力調整会議が荒れるんです」「ロシアの尖兵中隊って強いな」小泉悠と元自衛官・作家の砂川文次が“ロシア軍のリアル”を語る」の題での砂川 文次,小泉 悠両氏が語る記事が面白いですね。
その一部だけをご紹介しましょう。
『(前略)
小泉 砂川さんは自衛隊在職時、対戦車ヘリコプター「AH−1Sコブラ」のパイロットだったと伺いました。元陸将で軍事研究家の山口昇さんという方がいらっしゃいますが、彼も対戦車ヘリの操縦士でしたよね。
砂川 そうですね。同じコブラのパイロットです。
小泉 山口さんは元イギリス陸軍大将であるルパート・スミスの著書『軍事力の効用』の日本語版を監修されるなど、“陸自の頭脳派”とされています。山口さんに限らず、対戦車ヘリの方々は頭脳派のイメージが強いのですが、特有の気質を生み出す土壌があるのでしょうか。
砂川 ありますね! わかりやすい例が「火力調整会議」でしょうか。正面の敵を破砕するために、敵を攻撃する火力をどのように配当するかを決めるものです。ここからはマニアックな話になりますが、火力と言っても色々あって、例えば方面火力と、師・旅団の裁量で配当できる直協、直接火力に分かれている。
とにかく荒れる「火力調整会議」
小泉 方面火力は、方面隊が持っている口径の大きな榴弾砲が代表的ですね。「203(ミリ自走榴弾砲)」とか。直接火力は、第一線で使用する迫撃砲などがあります。
砂川 この火力調整会議が、かなり荒れるんですよ(苦笑)。自衛隊も一枚岩ではありませんから。方面と師・旅団での対立はもちろん、方面火力の中でも、航空火力と地上火力が対立しています。「うちの火力をこう使え!」と各々が主張して、会議が紛糾する。対戦車ヘリは希少な火力になるので、各要求を踏まえ、限られたリソースをいかに上手く使うかに心を砕くのです。
小泉 それはリアルな話ですねえ。やっぱり対戦車ヘリって、砲兵の延長なんですね。
砂川 そういう気質、矜持を持っている操縦士は多かったですね。
小泉 軍事史の本を読んでいると、砲兵というのはギルドみたいな特殊な集団だったとよく指摘されているんです。まず大砲というテクノロジーを使って戦うわけだし、その大砲の弾がどこに落ちるのかは完全に数学の問題だし。
砂川 だから、理詰めで考える人が多いのでしょうね。
小泉 自衛隊の人を見ていると、それぞれの所属先によって気質が違うように見えるんですよね。潜水艦乗りはロシアの潜水艦乗りにシンパシーがあるし、対潜哨戒機のP3C乗りは、韓国のP3C乗りに共感を抱いている感じがします。
逆に、同じ対潜水艦部隊でも、船と航空ではバチバチのライバル意識があると聞きます。水雷屋さん(魚雷や機雷を運用する職種)が、哨戒機乗りに向かって、「あいつら、どうせ家に帰ったらビール飲めんだろ!」と嘲っていたり。
砂川 ハハハ。
小泉 日本の純文学が戦争や軍隊を緻密に描けないのは、そういうリアリティをわかっていないからじゃないんですかね。まあ、火力調整会議なんて元自衛官でもない限り、誰もわからないと思いますが。
砂川 もう一つ、自衛隊のリアルを挙げるなら、第一線の部隊の人間って、国際情勢とか、あんまり難しいことは考えていないんですよ。ロシアがどうだとか、北朝鮮がどうだとかは興味がない。私も「次の休みは何するかな」ってことが、隊員生活において一番重要でした。
小泉 皆さん、いい意味で「職業人」なんだと思います。
(中略)
小泉 爆弾の扱い方、飛行機の飛ばし方……軍人はそれぞれの手触りの中で戦争や軍事のことを考えている。国家がどうだとか崇高な理念を語るのは、三島由紀夫的な世界観だと思うんです。文学の中の軍人は喋り過ぎなんですよ。「本物の軍人ってこんなことをグダグダ言わないよな」と思っていました。
砂川 自衛隊を辞めた今だから言えるのですが、ナショナリスティックな感情で中国やロシアを敵視する隊員は一定数いました。だからこそ、国同士の軍事レベルの交流はすごく価値があると思います。韓国研修は日韓関係が悪化した際に一時中止されてしまったのですが、卒業生としては寂しかったですね。
小泉 軍事レベルでの交流が出来ていれば、どこかの国と戦争が起きても、少なくとも兵隊同士は憎みあわずに済む。ある種の矜持をもって相手に向き合えるかもしれませんね。ただ、ロシアとウクライナもかつて軍事交流を盛んにおこなっていましたが、現在の戦争では現場レベルで強烈な憎悪が渦巻いている。非常に残念なところです。
砂川 『小隊』が話題になってから、軍事関連のお仕事をいただくことが増えました。先日は航空専門誌『航空ファン』から取材を受けたのですが、バックナンバーの表紙に「ハインド(ミル24)」の写真が大きく使われていて驚きました。今回の侵攻でウクライナ軍に撃墜されている映像が話題になった、ロシアの攻撃ヘリコプターです。
小泉 旧ソ連諸国の標準装備ですよね。
砂川 攻撃の他に、人も乗せて移動することが出来る。上陸部隊を空から火力で支援しつつ、歩兵を送り込むという発想です。
小泉 そうそう。戦闘と輸送の役割を同時に担っているのが、ハインドの面白いところです。設計は輸送ヘリの「ミル8」をベースにして、胴体の中央部に兵士をのせるキャビンを残しているので、最大で8名の歩兵を収容できる。目的地に着いたら、横のドアをパカッと開けて歩兵が降りてくるんですね。
兵器に見るロシア軍のドクトリンとは
砂川 ハインドについては、ずっと不思議に思っていたことがあります。もし私がハインドの操縦士だったら、操縦と射撃に加えて、後部から兵士を降ろすタスクまで担うということですよね。西側の軍隊では、兵士を輸送するヘリには、護衛するヘリがつくことになっている。兵士が地上に降りている間は、もう片方が援護する形になります。ロシアの場合はそれを一機でやろうとするから、パイロットは相当気を使うことになる。ハインドの設計思想がどうなっているのか、ずっと疑問でした。
小泉 ロシア軍って、輸送ヘリを妙に重武装させたがるんですよ。彼らとしては、兵士を降ろす前に可能な限り敵を叩いておきたいのでしょうね。もしくは、武装ヘリがついていない状況でも何らかのミッションを果たせるようにしたい。新型のミル8AMTShも重武装なので、ロシアの軍事ドクトリンとしては、そういう設計に何らかのメリットを感じているのでしょう。
砂川 やはり国ごとに戦法の違いが出るのでしょうね。
◆
小泉悠氏、砂川文次氏による 「 超マニアック戦争論 」 の全文は「文藝春秋」7月号と「文藝春秋digital」に掲載されています。
(砂川 文次,小泉 悠/文藝春秋 2022年7月号)』
SNSを動画を含めて視聴すると、「日本の自衛隊が中韓と交流するのはけしからん」等の事を言う方がいますが、相互理解無しには企業活動や政治外交も安全保障も何も進みません。
あなたも実感、企業活動や政治外交も安全保障も他人や他国との付き合いから進化するもの!!
6月26日、南ドイツで開催されたG7エルマウ・サミットにて、外交、安全保障を議題としたワーキングディナーに出席した岸田文雄首相(右端)
出典:首相官邸HP
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仕事をされているあなたなら、実感としてお分かりかと存じます。
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参議院選挙の最中に岸田文雄首相がG7サミットに出席するため外遊するのも、それが分かっているからです。
そして、これらは基本的に企業活動や政治外交も安全保障も同じなのです!!
6月27日18時48分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「米、ウクライナに地対空ミサイル供与へ 米メディア」の題で「ウクライナ侵攻」の特集・連載項目にて、次のように伝えました。
『AP通信などは27日、バイデン米政権がウクライナへの追加軍事支援として地対空ミサイルシステムを新たに供与する方針だと報じた。ロシアはウクライナ全土へのミサイル攻撃を強めており、防衛強化に向け支援したい考え。
ロシア側部隊は27日、ウクライナ東部ルガンスク州全域の支配を目指し、最後の防衛拠点リシチャンスク市への攻勢を強めた。
ロシアは、ドイツで先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開幕した26日に首都キーウ(キエフ)をミサイル攻撃。ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、対露圧力を強めるG7を牽制(けんせい)する狙いがあると批判した。ドイツを訪れたバイデン大統領は攻撃を「野蛮」と非難した。(共同)』
一方、同日10時04分に同メディアが同特集・連載項目にて、「ロシア国債「デフォルト」 利払い期限終了、米報道 1世紀ぶり」の題で次のようにロシアのデフォルトを伝えました。
『米ブルームバーグ通信は26日、ロシアの外貨建て国債の利払い猶予期間が終わり、デフォルト(債務不履行)に陥ったと報じた。ロシアの対外債務不履行はロシア革命直後の1918年以来、約1世紀ぶり。
この国債は5月27日に計約1億ドル(約135億円)の支払期限を迎えた。ロシアは利息を支払ったと発表したが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて欧米が科した経済制裁の影響で猶予期間が終わる6月26日夜までに国債保有者に届かず、債務不履行と見なされた。
今回の債務不履行は、経済制裁の象徴的な意味合いが大きい。ロシアの金融システムは制裁によって既に世界から切り離されており、実体経済に与える影響は限られる。(共同)』
ここまで来れば、ロシアの信用度は政治外交軍事のみならず、経済哉社会までゼロです!!
そう言えば、異色の対談で、同日11時10分に文春オンラインがmsnにて「「火力調整会議が荒れるんです」「ロシアの尖兵中隊って強いな」小泉悠と元自衛官・作家の砂川文次が“ロシア軍のリアル”を語る」の題での砂川 文次,小泉 悠両氏が語る記事が面白いですね。
その一部だけをご紹介しましょう。
『(前略)
小泉 砂川さんは自衛隊在職時、対戦車ヘリコプター「AH−1Sコブラ」のパイロットだったと伺いました。元陸将で軍事研究家の山口昇さんという方がいらっしゃいますが、彼も対戦車ヘリの操縦士でしたよね。
砂川 そうですね。同じコブラのパイロットです。
小泉 山口さんは元イギリス陸軍大将であるルパート・スミスの著書『軍事力の効用』の日本語版を監修されるなど、“陸自の頭脳派”とされています。山口さんに限らず、対戦車ヘリの方々は頭脳派のイメージが強いのですが、特有の気質を生み出す土壌があるのでしょうか。
砂川 ありますね! わかりやすい例が「火力調整会議」でしょうか。正面の敵を破砕するために、敵を攻撃する火力をどのように配当するかを決めるものです。ここからはマニアックな話になりますが、火力と言っても色々あって、例えば方面火力と、師・旅団の裁量で配当できる直協、直接火力に分かれている。
とにかく荒れる「火力調整会議」
小泉 方面火力は、方面隊が持っている口径の大きな榴弾砲が代表的ですね。「203(ミリ自走榴弾砲)」とか。直接火力は、第一線で使用する迫撃砲などがあります。
砂川 この火力調整会議が、かなり荒れるんですよ(苦笑)。自衛隊も一枚岩ではありませんから。方面と師・旅団での対立はもちろん、方面火力の中でも、航空火力と地上火力が対立しています。「うちの火力をこう使え!」と各々が主張して、会議が紛糾する。対戦車ヘリは希少な火力になるので、各要求を踏まえ、限られたリソースをいかに上手く使うかに心を砕くのです。
小泉 それはリアルな話ですねえ。やっぱり対戦車ヘリって、砲兵の延長なんですね。
砂川 そういう気質、矜持を持っている操縦士は多かったですね。
小泉 軍事史の本を読んでいると、砲兵というのはギルドみたいな特殊な集団だったとよく指摘されているんです。まず大砲というテクノロジーを使って戦うわけだし、その大砲の弾がどこに落ちるのかは完全に数学の問題だし。
砂川 だから、理詰めで考える人が多いのでしょうね。
小泉 自衛隊の人を見ていると、それぞれの所属先によって気質が違うように見えるんですよね。潜水艦乗りはロシアの潜水艦乗りにシンパシーがあるし、対潜哨戒機のP3C乗りは、韓国のP3C乗りに共感を抱いている感じがします。
逆に、同じ対潜水艦部隊でも、船と航空ではバチバチのライバル意識があると聞きます。水雷屋さん(魚雷や機雷を運用する職種)が、哨戒機乗りに向かって、「あいつら、どうせ家に帰ったらビール飲めんだろ!」と嘲っていたり。
砂川 ハハハ。
小泉 日本の純文学が戦争や軍隊を緻密に描けないのは、そういうリアリティをわかっていないからじゃないんですかね。まあ、火力調整会議なんて元自衛官でもない限り、誰もわからないと思いますが。
砂川 もう一つ、自衛隊のリアルを挙げるなら、第一線の部隊の人間って、国際情勢とか、あんまり難しいことは考えていないんですよ。ロシアがどうだとか、北朝鮮がどうだとかは興味がない。私も「次の休みは何するかな」ってことが、隊員生活において一番重要でした。
小泉 皆さん、いい意味で「職業人」なんだと思います。
(中略)
小泉 爆弾の扱い方、飛行機の飛ばし方……軍人はそれぞれの手触りの中で戦争や軍事のことを考えている。国家がどうだとか崇高な理念を語るのは、三島由紀夫的な世界観だと思うんです。文学の中の軍人は喋り過ぎなんですよ。「本物の軍人ってこんなことをグダグダ言わないよな」と思っていました。
砂川 自衛隊を辞めた今だから言えるのですが、ナショナリスティックな感情で中国やロシアを敵視する隊員は一定数いました。だからこそ、国同士の軍事レベルの交流はすごく価値があると思います。韓国研修は日韓関係が悪化した際に一時中止されてしまったのですが、卒業生としては寂しかったですね。
小泉 軍事レベルでの交流が出来ていれば、どこかの国と戦争が起きても、少なくとも兵隊同士は憎みあわずに済む。ある種の矜持をもって相手に向き合えるかもしれませんね。ただ、ロシアとウクライナもかつて軍事交流を盛んにおこなっていましたが、現在の戦争では現場レベルで強烈な憎悪が渦巻いている。非常に残念なところです。
砂川 『小隊』が話題になってから、軍事関連のお仕事をいただくことが増えました。先日は航空専門誌『航空ファン』から取材を受けたのですが、バックナンバーの表紙に「ハインド(ミル24)」の写真が大きく使われていて驚きました。今回の侵攻でウクライナ軍に撃墜されている映像が話題になった、ロシアの攻撃ヘリコプターです。
小泉 旧ソ連諸国の標準装備ですよね。
砂川 攻撃の他に、人も乗せて移動することが出来る。上陸部隊を空から火力で支援しつつ、歩兵を送り込むという発想です。
小泉 そうそう。戦闘と輸送の役割を同時に担っているのが、ハインドの面白いところです。設計は輸送ヘリの「ミル8」をベースにして、胴体の中央部に兵士をのせるキャビンを残しているので、最大で8名の歩兵を収容できる。目的地に着いたら、横のドアをパカッと開けて歩兵が降りてくるんですね。
兵器に見るロシア軍のドクトリンとは
砂川 ハインドについては、ずっと不思議に思っていたことがあります。もし私がハインドの操縦士だったら、操縦と射撃に加えて、後部から兵士を降ろすタスクまで担うということですよね。西側の軍隊では、兵士を輸送するヘリには、護衛するヘリがつくことになっている。兵士が地上に降りている間は、もう片方が援護する形になります。ロシアの場合はそれを一機でやろうとするから、パイロットは相当気を使うことになる。ハインドの設計思想がどうなっているのか、ずっと疑問でした。
小泉 ロシア軍って、輸送ヘリを妙に重武装させたがるんですよ。彼らとしては、兵士を降ろす前に可能な限り敵を叩いておきたいのでしょうね。もしくは、武装ヘリがついていない状況でも何らかのミッションを果たせるようにしたい。新型のミル8AMTShも重武装なので、ロシアの軍事ドクトリンとしては、そういう設計に何らかのメリットを感じているのでしょう。
砂川 やはり国ごとに戦法の違いが出るのでしょうね。
◆
小泉悠氏、砂川文次氏による 「 超マニアック戦争論 」 の全文は「文藝春秋」7月号と「文藝春秋digital」に掲載されています。
(砂川 文次,小泉 悠/文藝春秋 2022年7月号)』
SNSを動画を含めて視聴すると、「日本の自衛隊が中韓と交流するのはけしからん」等の事を言う方がいますが、相互理解無しには企業活動や政治外交も安全保障も何も進みません。
あなたも実感、企業活動や政治外交も安全保障も他人や他国との付き合いから進化するもの!!
6月26日、南ドイツで開催されたG7エルマウ・サミットにて、外交、安全保障を議題としたワーキングディナーに出席した岸田文雄首相(右端)
出典:首相官邸HP
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