最近は随分と緩和ケアに興味を持つ医療者が増えてきました。
しかし、特に医師に多いのですが、しばしばモルヒネを始めとする
色々な薬を使いこなす事に興味が向いてしまっている印象を受けます。
中には、「スピリチュアルペイン」のケアに当たるのは医師の仕事
ではない、とはっきり言う緩和ケア医師もいます。
しかし、薬の使い方など1~2年やる気を持って取り組めば簡単に
身につくものです。むしろ、EBM(Evidence Based Medicine)を
超えたところから、緩和医療が始まる、と私は思っています。
「医療者が患者の精神的・霊的痛みを和らげる事など出来るのか」
という批判もあろうかと思います。確かに、医療者は無力です。
しかし、向き合い、寄り添い、共に悩み、共に痛むという部分を
真剣に追求するのとそうでないのとでは、到達する場所が大きく
異なるのではないかと思っています。
そして、「共に悩むこと」こそが緩和医療の真髄であると私は
考えています。答えのない領域ですから、患者様の事を考えれば
悩むのは当然で、私は悩まない緩和ケア医師は「もぐり」だと
すら思います。私自身が患者・家族であれば、自らが無力な
ことを知り、悩んでくれる医療者に看てもらいたいと思います。
しかし、特に医師に多いのですが、しばしばモルヒネを始めとする
色々な薬を使いこなす事に興味が向いてしまっている印象を受けます。
中には、「スピリチュアルペイン」のケアに当たるのは医師の仕事
ではない、とはっきり言う緩和ケア医師もいます。
しかし、薬の使い方など1~2年やる気を持って取り組めば簡単に
身につくものです。むしろ、EBM(Evidence Based Medicine)を
超えたところから、緩和医療が始まる、と私は思っています。
「医療者が患者の精神的・霊的痛みを和らげる事など出来るのか」
という批判もあろうかと思います。確かに、医療者は無力です。
しかし、向き合い、寄り添い、共に悩み、共に痛むという部分を
真剣に追求するのとそうでないのとでは、到達する場所が大きく
異なるのではないかと思っています。
そして、「共に悩むこと」こそが緩和医療の真髄であると私は
考えています。答えのない領域ですから、患者様の事を考えれば
悩むのは当然で、私は悩まない緩和ケア医師は「もぐり」だと
すら思います。私自身が患者・家族であれば、自らが無力な
ことを知り、悩んでくれる医療者に看てもらいたいと思います。