リニアフューザーは、テルモから販売されている、ディスポーザブルポンプ
です。linear(直線的な)という名の通り、初めから終わりまで正確に同じ
速度で薬剤を注入出来る点が最大のポイントです。これは、他の使い捨て
ポンプがバルーンの萎む力を使っているのに対して、スプリングを用いて
いることによります。クリニックでも実験してみましたが、確かにかなり
正確です。
一方、最大の欠点はと申しますと、PCA(早送り機能)がないことで、これは
医療用麻薬を用いるには大きな欠点になります。ただし、座薬を用いる事で
代用出来るのも確かなので、致命的とまでは言えませんが。また通常早送り
しない薬剤(サンドスタチンやケタラール)では何ら問題はありません。
もうひとつの欠点は、在宅で医療用麻薬の注射剤を使用する時には、
『速度を患者・家族が変更出来ないようにする』というのがルールに
なっています。リニアフューザーは速度を3段階に変更出来るのですが
患者様・御家族でもいじれてしまうので、上記のルールに反します。
そこで、ロック出来るダイアルカバーを使うことになりますが、これが
一度装着すると二度と外せない構造になっているため、
実質可変式の良さが失われる羽目になります。結論として、
速度を変更出来ず早送り機能もついていない本製品は
リニアフューザーは医療用麻薬の使用には不向き
と言わざるを得ません。
一方、抗がん剤などの在宅での使用も増えてきていますが、そのような
場合、速度が一定であるリニアフューザーは良いかもしれません。
さて、お値段ですが、PCAが付いていない分、安めになっており、
4000円程度で購入出来ます。
※ダイアルカバーはテルモに問い合わせると持ってきてくれます。
です。linear(直線的な)という名の通り、初めから終わりまで正確に同じ
速度で薬剤を注入出来る点が最大のポイントです。これは、他の使い捨て
ポンプがバルーンの萎む力を使っているのに対して、スプリングを用いて
いることによります。クリニックでも実験してみましたが、確かにかなり
正確です。
一方、最大の欠点はと申しますと、PCA(早送り機能)がないことで、これは
医療用麻薬を用いるには大きな欠点になります。ただし、座薬を用いる事で
代用出来るのも確かなので、致命的とまでは言えませんが。また通常早送り
しない薬剤(サンドスタチンやケタラール)では何ら問題はありません。
もうひとつの欠点は、在宅で医療用麻薬の注射剤を使用する時には、
『速度を患者・家族が変更出来ないようにする』というのがルールに
なっています。リニアフューザーは速度を3段階に変更出来るのですが
患者様・御家族でもいじれてしまうので、上記のルールに反します。
そこで、ロック出来るダイアルカバーを使うことになりますが、これが
一度装着すると二度と外せない構造になっているため、
実質可変式の良さが失われる羽目になります。結論として、
速度を変更出来ず早送り機能もついていない本製品は
リニアフューザーは医療用麻薬の使用には不向き
と言わざるを得ません。
一方、抗がん剤などの在宅での使用も増えてきていますが、そのような
場合、速度が一定であるリニアフューザーは良いかもしれません。
さて、お値段ですが、PCAが付いていない分、安めになっており、
4000円程度で購入出来ます。
※ダイアルカバーはテルモに問い合わせると持ってきてくれます。
・これで時間0.5で注入とすると、24ml入れば2日間もつという計算でいいのでしょうか?
・その昔インフューザーにPCAというものをつけてお家で過ごしたことがありますが、それは違反?でしたか?
どうぞよろしくお願いいたします。
時間0.5mlであれば2日もつという計算で間違いないです。ただ、単純な装置ですので最後まで正確
な量で正確な時間投与出来るかどうか分からない
事を計算に入れる必要はあります。途中でなくなってしまう事は避けなければいけません。
また、PCAは時間当たりの量を変えませんので問題ないという事になっています。厚労省がはっきり言ってくれないので現場では混乱を生んでいますね。