窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

キタキツネ、リラックス

2021-06-27 19:27:49 | キタキツネの生態

砂礫の浜で出会った若いキツネ。昼寝をむさぼっり、ゆったりしていました。

内陸は20℃以上の気温になっています。しかし、野付半島は海からの冷たい風が

吹き付けます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

           ★ キタキツネ、リラックス ★

丸くなって眠っていましたが、顔を上げ後ろ足で耳の後ろの方を掻きだしまし

た。私たちが首筋を掻くようなしぐさ。さあ起きだすか。よく寝たなみたいな。

お尻側の毛はまだ冬の毛がびっちり。すでに抜け出しているようで、もこもこ

毛玉状態です。かなりの毛が抜けだしていているけど、寒さに用心して抜け

ない毛があるようです。

起きだして背伸びすると下半身と尾っぽの毛ががっぽり残っています。前と後

ろが別々のキツネみたいです。風がまだ相当寒いんでしょうね。

それでもお尻の周りや足先はきれいな夏毛が見えてきています。準備がよろしい

ようで。スリムな体はもうすぐです。


カッコウの主食は毛虫です。

2021-06-25 18:39:14 | 山野の鳥

托卵を試みるカッコウ。ハマナスの灌木の中に潜み、チャンスを狙います。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

          ★ カッコウの主食は毛虫です ★

潜んでいるのはメス。オスが周りでカッコウカッコウと繰り返しています。

目立ちます。托卵相手のノビタキを引き付けておくのが仕事のようです。

その間、メスは静かに様子を窺っています。

ときどき下の方に降りて行きます。巣を見つけ托卵しに行ったかなと緊張して

いるとすぐに戻ってきて灌木に止まります。

くちばしには5、6cmはある大きな毛虫をくわえています。草むらの根っこ

の方にいる保護色の毛虫をうまく見つけてきます。

大食漢でかなりの頻度で捕食してきます。頭の方をつまみ、枝に叩き付け、

ぐったりしたところで丸呑みです。大きく良く開くくちばしはこのために

あるんです。

捕ってくるのはどれも大きな毛虫ばかり。見事です。


モクズガニとカラス

2021-06-24 18:48:22 | カラスの生態

野付湾では春から初夏にかけモクズガニを海岸線で良く見かけます。なぜか

分かりませんが、干潮時に流木の下や石の陰で潜んでいるカニを見かけます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

              ★ モクズガニ ★

ハサミの脚に毛が生えていたので小さなときはモズクガニと言っていました。

本当は藻屑からとった名前でした。この毛を見て気持ち悪いという人がいます。

てっきり川に棲むカニだと思っていたのですが、春には海に下り秋にまた川に

上がってくるカニです。

カニみそが美味しくて、小さなときおじいちゃんが捕ってきたモクズガニを

たくさん食べていました。そのせいでとっても親しみが湧くカニです。

カラスも美味さを知っているのか、今の時季海岸線でモクズガニを見つけ、懸

命に対抗してくるカニと戦っている光景を目にします。


ショウドウツバメ

2021-06-23 17:42:12 | 山野の鳥

野付半島の対岸の尾岱沼に露出した地層があります。8000年前までは国後島

と繋がっていた地層です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ ショウドウツバメ ★

断崖を見ると有機質の粘性土と火山灰質の砂質土からなっています。触ってみ

とサクサク柔らかい土質をしています。もろくて毎年ボロボロ落下しています。

そこにショウドウツバメが眼をつけて巣穴を掘って営巣しています。

出入りが激しいのでどのくらいの数がいるか推定でしか分かりませんが、600

以上はいるようです。

巣作りの現場を毎年見に行っています。前の年の巣穴、今年に入り掘っていると

見られる巣穴がかれこれ300穴以上はあります。

今その穴をめぐり巣穴確保合戦が繰り広げられています。一つの穴に3羽以上

個体が止まり、飛び出しを繰り返しています。

番い形成の時期かもしれませんが、とにかくたくさんの個体が一つの穴にやって

来ます。巣穴はペアになる個体にとり大切な棲家の確保です。

番いになり巣穴を選ぶのか、巣穴を確保してから番いになるのか一見さんの私

は分かりませんが、たくさんのショウドウツバメが崖に集まりにぎやかなこと。

その一生懸命さに活力をもらいます。

 


ダイゼン

2021-06-22 23:03:40 | シギ・チドリ

ダイゼンの若い衆が5羽、潮の引いた干潟に来ていました。他のシギに比べ遅

顔出しです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

              ★ ダイゼン ★

そういえばダイゼンは秋の渡りの時も遅くなってから顔をだします。それもそ

うか。彼らは北極海沿岸で繁殖するチドリです。

氷の解ける時季が遅いし、繁殖期間もきっと短期間。いっせに虫や食べる生き

物が発生し、効率よく営巣を終えるようにしているからでしょう。

でもこいつらは繁殖には関係ない。別に繁殖地に行かなくてもいいのだ。繁殖

する年頃に行けばいいので、とにかく北極海まで行き下見をすればいいのです。

勝手な解釈で彼らを観察。一生懸命干潟のゴカイを引きだしています。キョウ

ジョシギやハマシギみたいにうろちょろしていません。

喉から頸、胸部、お腹が真っ黒の個体は成鳥ですが、他の個体はまだ黒くなって

いません。リーダーとして北極海まで引き連れていくのかな。