不意に現れたキタキツネ。私の前を気にもせず水が引いて行く干潟の水路を
渡りだしました。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 水が引きだした干潟の水路を渡るキタキツネ ★
私が地蔵さんにでも見えたのでしょうか。普段は水を好まないキタキツネ。対岸
に行くのにどこかで決心しないと遠回りになると思ったのでしょう。
私が立っている10メートル先で渡りだしました。これまで走って逃げるときに
浅瀬の水の中に入って行くのを見ましたが、自然体で渡るのを見るのは初めて、
意外に緊張しました。
砂地の上に溜まった泥炭の干潟は水分を含み、浅そうに見えてずっぼと深みに
はまることがあります。キタキツネはそれまでスマートな歩き方をしていたのに、
後ろ足を外側に開き、がに股にして慎重に一歩一歩進めていきます。
綺麗に生えそろってきて、ふっくらしてきた尾を上の方に引き上げ、濡れない
ように気を使っています。なぜか、濡らしたくない思いが伝わってきます。脚
を引き抜くようにこわごわ進めます。
しっかり硬い泥のところではシャッキと立ち、周囲を見回し、また進みます。
のほほんとして軽快に歩く姿からは考えられない慎重さです。
面白いですね、水の流れが早く少し濁ったところではキタキツネも不安なのです。
耳を後ろに引き、後方や左右の方へ注意を向けながら歩く慎重さ。
キタキツネの繊細な神経をビンビンに機能させている一面を見ることができます。
渡りきるまでがに股で歩いていました。岸につくと、ほっとしたように周囲を
振り向き何事もなかったように草地の中に消えていきました。
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