goo blog サービス終了のお知らせ 

窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

バンビ

2021-07-16 16:51:07 | エゾジカの四季

夕方になると海岸線にバンビを連れたメスジカの群れがやってきます。

塩分を含んだ草は彼らにはミネラルの補給にはもってこいだ。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

           ★ バンビ ★

6月までは小さな家族群れだったメスジカたち。バンビを育てるのには血のつ

ながった家族が一番だ。親メスを中心に娘や孫たちが集い、今年生んだそれぞ

のバンビを育てています。

ひっそりと生活し、歩き回ってもなかななか見つけられませんでした。

7月に入り、大きくなってきたバンビを連れたメスたちの家族群が集まり出しま

した。

寄り添いあうことでバンビの安全をより確かなものにするためのようです。

 

 


エゾジカのオス、ゆったり咀嚼しています

2021-07-12 19:23:17 | エゾジカの四季

2週間ぶりにオスのエゾジカに会えました。草地に座り込んで休憩。のんびり

穏やかな表情をして口をもぐもぐさせていました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

        ★ エゾジカのオス、ゆったり咀嚼しています ★

最初に見つけたのは角の先だけ。顔を上げてきたのでエゾジカのオスだと分かり

ました。角はすでに四尖三又に成長して、美しさに磨きがかかってきています。

ビロードのような角袋は茶色艶で輝き、先の方は黒光りしています。

うっとりさせられる形と色合いです。

食べた草を胃から戻し、ゆっくりと咀嚼しています。優雅なひとときです。

この季節は豊かだなといつも思わせてくれます。優しい目が幸せそうです。

 


ひねもすのんびり

2021-06-05 18:57:25 | エゾジカの四季

エゾジカにとり最高に幸せな季節に入りました。湿地には新芽がすくすくと伸

びて来ています。栄養価の高い新芽は冬季にやせ細った体を急速に元のふくよ

かな体に戻してくれます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ ひねもすのんびり ★

6月の今時期はオスはオス、メスはメスで生活しています。コロナ禍で人が来な

せいか日中でも人目を引く草地に出てきて草を食んでいます。

肋骨が見えていた体がふっくらしてきました。角もどんどん伸びてきています。

行くたびに大きく成長しています。

この湿原の草の伸びは早く、2、3週間もすれば彼らの姿は隠れてしまいます。

食べることを心配しないで済むありがたい季節です。


新芽の季節

2021-05-04 15:00:51 | エゾジカの四季

エゾジカにとり長い長い厳しい冬が終わりました。12月から1月にかけ強力な

寒波に見舞われ、雪が少なくて凍土の浸透が深かったせいで植物の発芽が遅れ

気味でした。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

             ★ 新芽の季節 ★

野付半島に移動してきていたシカはほとんど牧草地のある内陸に移動して行き

ました。今はレジデントのシカが新芽が出てきた湿地や草地に出てきて、のん

びり食んでいます。

オスジカの群れに出会うと、半分以上のオスは角が落ちてすっきりとした頭を

しています。じっくり見ると落ちたところから新しい角芽が出てきています。

ふっくらまん丸、みずみずしいマツタケの出たての形をしています。

旨そうです。

若いシカはようやく落ちだしてきて、抜け痕がカルデラみたいになっています。

これから新芽の角が出てきます。

毎週行くたびに伸びる角が愉しみです。


エゾジカ、メスの群れはほっとしています

2021-03-25 20:34:07 | エゾジカの四季

ながーい辛い冬が開けました。バンビを連れたメスたちはほっとしています。

初めて迎えた長い冬をバンビたちが乗り切ったのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

       ★ エゾジカ、メスの群れはほっとしています ★

特に森の中で暮らしていた群れは深い雪に悩まされ、食べ物を探すにも大変

だったはずです。

牧草地が顔を出すとさっそく森から出てきました。待ちに待った牧草の新芽が

出てきだしました。タケノコが土から顔を出すように牧草の新芽がちょこっと

出てきます。

たらふくは食べれませんが、2、3センチほどの小さな新芽を柔らかな唇を使

手繰り寄せ前歯で切り取ります。量は少ないけれど新芽の先に含まれる栄養

冬期に疲弊した体に新しいエネルギーを送り込んでくれます。

森に棲むシカたちは警戒心が強く、人を見かけるとすぐに森の中に退避して行

ます。お尻周りの白い毛を思い切り立てて、警戒していることをいっせいに

仲間に知らせます。

じっと待っていると美味しい新芽に引き寄せられるように出てきて、また食べ

始めます。