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窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

気あらし

2020-10-12 17:54:14 | 根室の風景

オホーツク高気圧が張り出してきて根室地方をすっぽり覆いました。ようやく

寒気がしっかりしてきました。雪虫が飛んだのは2日前、彼らはやはり察知して

いました。寒露の朝。

おばんです。

 

             ★ 気あらしの朝 ★

天気予報を見て冷え込むと確信して、空気が澄む夜明けと亜種ヒシクイの朝の

飛び立ちを撮るために日の出前に風蓮湖に到着。

今朝は水平線に雲がありません。上の方にすじ雲がありますが、すっきりとし

た天空です。風蓮湖の水面はさざ波が立っていますが、穏やかです。

ヒシクイの声が葦帯から聴こえ出し、太陽の光が東の雲を赤く染めだした時、

水面から霧が湧きあがってきているのに気づきました。

水面に漂うように上がってきます。気温は4℃。極端に寒くはありませんが、

10月上旬にしては珍しい「気あらし」です。

内陸から西風が吹き、湖面に流れ込んでいます。この冷たい寒気が湖面の水蒸

を冷やし、霧を発生させているとこです。

太陽が顔を出すと霧が立ちあがってきました。上昇気流が生まれているのです。

これこそ、気あらしです。気あらしは北海道で生まれた言葉ですが、今や全国区。

各地で見られます。

光に照らされ、鮮やかに赤く染まってきました。湖面の真ん中で濃く立ち上がっ

ています。水深が深いと水温が高く、寒気に強く反応し、霧が発生しやすいよう

です。

霧が上昇し、上の方で薄くなり消えていきます。幻想的な湖面を演出して行きます。

森から降りた風よりも川から流れ込んだ空気が冷えているのか、河口の付近の

湖面にたくさん発生しています。

気象用語では「蒸気霧」と言いますが、北海道ではどこでも「気あらし」と言い

ます。漁師が当てたと言われていますが、当て字といえ、絶妙なよき言葉です。

この日はヒシクイたちの飛び立ちが遅かったのです。寒かったんかな。


気あらし

2020-10-12 17:54:14 | 根室の風景

オホーツク高気圧が張り出してきて根室地方をすっぽり覆いました。ようやく

寒気がしっかりしてきました。雪虫が飛んだのは2日前、彼らはやはり察知して

いました。寒露の朝。

おばんです。

 

             ★ 気あらしの朝 ★

天気予報を見て冷え込むと確信して、空気が澄む夜明けと亜種ヒシクイの朝の

飛び立ちを撮るために日の出前に風蓮湖に到着。

今朝は水平線に雲がありません。上の方にすじ雲がありますが、すっきりとし

た天空です。風蓮湖の水面はさざ波が立っていますが、穏やかです。

ヒシクイの声が葦帯から聴こえ出し、太陽の光が東の雲を赤く染めだした時、

水面から霧が湧きあがってきているのに気づきました。

水面に漂うように上がってきます。気温は4℃。極端に寒くはありませんが、

10月上旬にしては珍しい「気あらし」です。

内陸から西風が吹き、湖面に流れ込んでいます。この冷たい寒気が湖面の水蒸

を冷やし、霧を発生させているとこです。

太陽が顔を出すと霧が立ちあがってきました。上昇気流が生まれているのです。

これこそ、気あらしです。気あらしは北海道で生まれた言葉ですが、今や全国区。

各地で見られます。

光に照らされ、鮮やかに赤く染まってきました。湖面の真ん中で濃く立ち上がっ

ています。水深が深いと水温が高く、寒気に強く反応し、霧が発生しやすいよう

です。

霧が上昇し、上の方で薄くなり消えていきます。幻想的な湖面を演出して行きます。

森から降りた風よりも川から流れ込んだ空気が冷えているのか、河口の付近の

湖面にたくさん発生しています。

気象用語では「蒸気霧」と言いますが、北海道ではどこでも「気あらし」と言い

ます。漁師が当てたと言われていますが、当て字といえ、絶妙なよき言葉です。

この日はヒシクイたちの飛び立ちが遅かったのです。寒かったんかな。


ソバの花、満開

2020-09-08 14:53:10 | 根室の風景

ソバの花が満開です。牧草地の改良事業、掘り起こした後を利用して、秋そばが

植えられています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

            ★ ソバの花、満開 ★

中標津はソバ打ち名人がこの10年、すごく増えました。そのせいか、ソバの

栽培が拡大しました。7月に植えたものが花を付けています。

火山灰地の上にできた黒土。海霧のせいで牧草地しかできないとされてきた大地。

ソバは亜寒帯に属する根室地域ような冷涼な気候、雨が少なく乾燥した土地でも

容易に生育します。

おかげで蕎麦屋が増え、蕎麦好きなものには一つの文化ができつつあります。

出汁の文化がなかったので、旨味に関しては本場にはまだまだ遠きかもしれま

せんが、とれたてのソバが使える強みがあります。

ソバはタデ科ソバ属の1年草。秋はタデ科の植物が多く生えてきてるので、すご

親しみが湧くのです。穀類というとほとんどがイネ科、ソバは特異です。

縄文時代晩期から「蕎麦がき」として食べられていたそうですから、イネより早く

日本には定着していた植物です。

日本では貧乏県と言われていた山陰地方や信州地方が有名ですね。出雲そば、

信州そばは地元ならではの美味しさが伝統です。

北海道は作付面積、収穫量ともに10年以上トップ。ソバ粉と言えば北海道と

言われるようになっていますが、威張れません。国内消費の80%は外国産です。

美しいソバの花を見ながら、ソバの勉強させてもらいました。

◆ ついでに、ソバの原産地は遺伝的な調査から「中国の雲南省北部の三江併流

地域」であると京都大学の大西近江先生が明らかにしました。

1980年から20年かけた地道な調査からの解明です。すごいな。


ソバの花、満開

2020-09-08 14:53:10 | 根室の風景

ソバの花が満開です。牧草地の改良事業、掘り起こした後を利用して、秋そばが

植えられています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

            ★ ソバの花、満開 ★

中標津はソバ打ち名人がこの10年、すごく増えました。そのせいか、ソバの

栽培が拡大しました。7月に植えたものが花を付けています。

火山灰地の上にできた黒土。海霧のせいで牧草地しかできないとされてきた大地。

ソバは亜寒帯に属する根室地域ような冷涼な気候、雨が少なく乾燥した土地でも

容易に生育します。

おかげで蕎麦屋が増え、蕎麦好きなものには一つの文化ができつつあります。

出汁の文化がなかったので、旨味に関しては本場にはまだまだ遠きかもしれま

せんが、とれたてのソバが使える強みがあります。

ソバはタデ科ソバ属の1年草。秋はタデ科の植物が多く生えてきてるので、すご

親しみが湧くのです。穀類というとほとんどがイネ科、ソバは特異です。

縄文時代晩期から「蕎麦がき」として食べられていたそうですから、イネより早く

日本には定着していた植物です。

日本では貧乏県と言われていた山陰地方や信州地方が有名ですね。出雲そば、

信州そばは地元ならではの美味しさが伝統です。

北海道は作付面積、収穫量ともに10年以上トップ。ソバ粉と言えば北海道と

言われるようになっていますが、威張れません。国内消費の80%は外国産です。

美しいソバの花を見ながら、ソバの勉強させてもらいました。

◆ ついでに、ソバの原産地は遺伝的な調査から「中国の雲南省北部の三江併流

地域」であると京都大学の大西近江先生が明らかにしました。

1980年から20年かけた地道な調査からの解明です。すごいな。


海霧の合間、久々の晴れ

2020-07-03 18:08:17 | 根室の風景

オホーツク海は冷たい寒気団が張り出しています。北極から降りてくる寒気が

なぜか根室地方にやってきます。北の方の稚内は避けるようにやってきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

           ★ 海霧の合間、久々の晴れ★

おかげで夏季は海霧のシーズンになります。6月から8月にかけ海上で発生する

海霧が陸地に向かいなだれ込んできます。以前、サンマ船に乗りこみ海上で海霧

がやって来るのを観察したことがあります。

高さ30~50メートルほどの海霧の帯が陸地に向かい移動してくるのです。

上空は快晴です。船はその帯に突っ込んでいきました。入った途端にホワイト

アウトです。

寒気と海面温度の差によってできる海霧はこの地域独特のものだと知りました。

ずっと根室地方には海霧が集まるのか、考えています。千島列島も海霧が多い。

樺太はそれほどではない。網走や北見は夏季は快晴が多く、暖かい。海水浴さえ

できるほどです。

グーグルアースで上空から地形を見ると千島列島から知床連山はプレートから

押し上げられた高山の先が出て、島になって連なっているところです。

この島々にオホーツクの寒気が当たり、根室地方に降りてくるのでは。流氷が

知床半島と国後島、択捉島で堰き止められ、根室海峡や国後海峡からなだれ込

でくるように寒気もなだれ込んでくるのでは。と思うようになりました。

知床連山のコルから流れ出てくる雲を見ながら、うなずくのです。