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窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

野付湾産、流氷

2021-01-15 18:15:32 | 根室の風景

今季は流氷が流れ出すのが早かった。12月中に野付湾から流氷が流れ出して

行きました。厳しい寒気団がずっと留まっていたせいです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ 野付湾産、流氷 ★

近年になく強力な寒気のおかげで野付湾内が凍って行きました。湾の入り口

まで凍ると毎日潮位の変化で入り口の氷が割れ、引き潮の時に沖合に流れ出し

て行きます。

毎日これが続くと流れ出た氷が帰ってきて、新しくできた氷と合体、どんどん

流氷の量が増えていきます。流氷情報を毎日見ているうちに、先端が根室半島

の基部まで達し沿岸は流氷だらけになります。

国産流氷はあまり知られておらず、NHKや北海道新聞の記事にもなりません。

あまりにも早い流氷出現でいつもなら留まっているオオハクチョウやコクガンが

太平洋側や東北の方への移動が早かった模様です。


ホタテ船団が行く、海鳥が舞う

2021-01-14 16:38:27 | 根室の風景

12月の寒気は強力で、野付湾は完全に凍ってしまいました。満潮干潮の潮位差が

生じるために、湾内でできた氷は入口の方で割れ、それが流氷になり外海に出て

いきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

           ★ ホタテ船団が行く、海鳥が舞う ★

野付湾産流氷はすでに根室半島に到着。沿岸に生息する海鳥たちは沿岸から退

状態です。海鳥のいない寂しい海面を見るのは嬉しいやら悲しいやら。複

雑です。

早朝6時、尾岱沼港からホタテの船団が一斉に出漁して行きます。一列縦隊で

根室海峡の沖合を目指します。

朝陽が出るころはすでに漁場に着くころです。船団のかっこいい光景を見てい

るとシャーベット状に凍った氷が光に反射して、七色の光の海を演出してくれ

ます。美しさにしばし見とれます。この時期にしか出ない海の色。彩どり。

ほんの一瞬ですが、これを見るために朝起きをしてきた甲斐があります。

船団に見とれていると行く手に海鳥たちが飛び立って行きます。蹴散らされる

ようにすごい数の海鳥たちの姿を確認できます。

根室海峡の海には厳寒でも数万羽の海鳥が棲息しています。それだけ冬季でも

魚が回遊しているということです。冬の厳しい海に負けない多くの海鳥たち。

ウミアイサ、カワアイサ、ビロードキンクロ、コオリガモ、ヒメウ、ホオジロ

ガモ、などではないでしょうか。

その多さにびっくりです。


新年だ、日の出だ。

2021-01-01 14:28:08 | 根室の風景

皆様、新しい年になりました。小太郎でごじゃります。

今年もよろしくお願いします。

今年も根室の情報をお送りしたいと思います。是非、見ていただければ嬉しい

です。

元旦の中標津は晴れ。ただし西寄りの風が強く、地吹雪が走ってました。日の

出前の気温はマイナス13℃、風がなければ暖かいのですが、強風のおかげで

体感気温はマイナス20℃ほどになります。

じっとしていると本当に寒い、でも、気の締まるとっても素敵な元旦でした。


寒馬

2020-12-24 14:10:06 | 根室の風景

根室地方の馬愛好家は乗馬する馬を放牧して冬を越させます。都市部の乗馬愛

好家から見るととんでもない飼い方していると非難ごうごうでしょう。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

              ★ 寒馬 ★

根室地方には馬を愛してやまない人はたくさんおられます。でも、ほとんどの

方が原野に放牧し、牧草ロールを補給食糧に置き、自由に馬屋から出入りでき

るようにされているようです。

まあ手を掛けずに乗馬する生活スタイルです。ほっとくわけではなく毎日、見

回り声をかけ、水をやり、体調管理には気をかけています。

馬たちものびのび生活、吹雪になると馬屋に入り、森に退避して生活しています。

お腹にはもうすぐ生まれる胎児を持ち、ふっくらした体型になっています。

のんびり、ゆったり、馬たちは過ごしています。


朝もやが立つ季節

2020-10-22 14:32:36 | 根室の風景

海に気あらしが湧きあがる朝は、原野の森や谷筋にも似たような朝もやが湧き

起こります。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ 朝もやが立つ季節 ★

大陸から降りて来た寒気が原野をなでていく朝、小川が流れる森の谷筋に沿って

湧いてくる蒸気が白く輝きます。

蒸気に朝陽が当たると黄金色に輝き、森や牧草地が豹変します。紅葉に匹敵する

美しさです。逆光で見る原野は日本画の濃淡の世界に変わります。

靄にあたる光が強く、弱く当たることによる美しさを描き上げます。