海軍大将コルシンカの航海日誌

ロシアの作曲家リムスキー=コルサコフについてあれこれ

フゲッタの間奏曲~歌劇《モーツァルトとサリエリ》より

2020年04月13日 | ピアノ曲
リムスキー=コルサコフの作品として挙げられる(こともある)「フゲッタの間奏曲」は4手のピアノ曲ですが、もともと歌劇《モーツァルトとサリエリ》の二つの場面をつなぐ間奏曲として作曲されたものです。
したがって独立した曲というよりは、《モーツァルトとサリエリ》から生じた副産物といったものでしょう。
この間奏曲は作曲者自身が最終的に除いてしまったので、《モーツァルトとサリエリ》の録音や舞台でも一般には演奏されないことが多いのですが、中には間奏曲付きとなっているものもあります。

リムスキー=コルサコフ:歌劇「モーツァルトとサリエリ」/歌曲集(イ・ムジチ・モントリオール/トゥロフスキー)
Chandos CHAN9149

Mozart y Salieri, de Rimski-Kórsakov
Fundación Juan March

こちらの舞台では、「フゲッタの間奏曲」はピアノとヴァイオリンに編曲されていますね。(30:28)
(なお、第1場で辻音楽師がヴァイオリンの下手さ加減を披露する有名な?場面がありますが、こちらの演奏??もなかなかです。15:10あたりから)

「フゲッタの間奏曲」はリムスキー=コルサコフの自伝の注によれば、オーケストラとピアノ4手の両方が存在しているとのことで、彼の楽譜全集が刊行された際にはオーケストラのものも収録されたようです(私は未確認)。
今回ご紹介するのは、ベリャーエフのヴォーカルスコアに掲載されているものをDTMで再現したものですが、最後は第2場の冒頭部分まで含めています。

  Nikolai Rimsky-Korsakov : Intermezzo-fugetta for four hands
  ♪リムスキー=コルサコフ:フゲッタの間奏曲 MP3ファイル

《モーツァルトとサリエリ》を舞台で上演する場合は、この「フゲッタの間奏曲」を演奏している間にいろいろと演出ができそうなので、この曲を入れてみるのも悪くなさそうです。

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