うちの子が結婚しないので 垣谷美雨著 参考用

少し前、深夜帯でドラマ化された「結婚相手は抽選で」の作者です。
個人的には、小説は、「うちの子が結婚しないので」のほうが好きです。
おそらく映像化されても、こちらのほうがしっくりきそうな気がします。

内容は、27歳の娘を持つ母親が、友人の子供が結婚したことで、
焦りだすことからスタートします。
27歳というのは、本人はそんなに焦っていない年齢ですが、親から見れば、
もう30歳になってしまう！！という焦りを持つ年齢です。
都市部では、30代でも合コンに誘われたり、結婚もできますが、
実際地味で目立たない女性会社員が出来るか？と言われれば、
うーん・・・というところもあります。
それに出産年齢も女性の場合は、どうしても切り離せません。
先日、年下男性と結婚生活を終えた有名タレントがいましたが、
離婚理由は、自分の子供が持ちたいというものでした。
男性は、若い時には、子どもはいらないと言いながら、
年を取ってから欲しがり、離婚するというのは、結構多いものです。
横道にそれました。

27歳の娘も、仕事が忙しいこともあり、いつかはしたい、
と思いながらも、独身の友人が多いため、焦っていません。
そこで、母親が行動に移します。
自ら、親対象の結婚相談所に行き、親同士のお見合いからスタート。
そこで、現実を目の当たりにするのです。
男性は、若い・可愛い・家事が上手に加え、最近は、
高収入とは言えなくても、しっかり収入のある女性を求めています。
そして、母親は、また別の結婚相談所や、父親も参加し、
忙しい娘の結婚相手を探すことに奮闘します。
現代の結婚事情も分かることも面白いですが、
親子三人の挫折や絆がより深まっていくのが、
一番面白いところ。
ぜひ一度読んでみてください。

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