地球の裏からまじめな話~頑張れ日本

地球の裏から日本頑張れ!の応援BLOGです。
証券関係の話題について、証券マンとしての意見を述べていきます

初心者集まれ!第6回

2007-12-30 02:48:44 | 初心者集まれ!株を始めてみる?
株価欄、見てますか?と言いつつ今年最後の取引も終わってしまったけど。
ご存知かとは思うが、年末最終日を「大納会(だいのうかい)」、新年最初の日を「大発会(だいはっかい)」と言います。例のサンサン七拍子ね。
ちなみに今年の大納会、安く終わりましたなぁ・・・

さて、これから株を始めてみようって人に対する良くある、良くみるアドバイスにこんなのがある。
「買値からxx%上がったら売って、xx%下がったら損しても売る、つまり損切りルールをきちんと決めましょう」って奴ね。
このアドバイスは正しいと思う。正しいのであるが、君たちはそれを決める前に、大前提として決めておくべきことがあるのだね。

投資スタイルおよびその期間、である。
ほぼ毎日ドッタンバッタンやるぞ!って人は必ず損切りと利食い(利益確定)のレベルを決めることは必要であるが。

貴方のスタイルはどうするか?
―買って放っておく、多少の変動は気にしない。
―ドッタンバッタンで勝負する
―上がって儲けるのもさることながら、安定的な配当を狙いたい

要は短期勝負か長期か、果てまた配当利回りによる運用か、って事になると思う。
長期保有前提の方と配当狙いは重なると考えれば、長期か短期か、これに集約される。
長期保有の方には基本私は損切り利食いルールは厳格にする必要は無いと考えるね。

さて同時に投下資金方針、これも決めておこう。
おっと、くれぐれも借金してまで株式投資をすることは勧めない。早速このBLOGにも訳の分からないトラックバックが送られて来ているが、サラ金のTBだった(笑)。ついでだから読んでみたけれど何だかはっきりしないよね。
くれぐれもそういう借金にて株式をやるのは止めましょう。あくまでも株式投資は余裕資金運用、とまずは考えること。
ついでに、証券会社には「信用取引(我々はマル信って呼んでる)」と呼ばれる方法が用意されていて、これは証券会社が貴殿にお金を貸して、貴方は証券会社から借金をして株を売り買いする方法であるが、セミプロの方々にはこれも有りだけれど、貴方は今は忘れましょう。

仮に100万円余裕資金があった場合、私ならどうするか。
買いたい株が決まったら、まずは半分程度のお金を投資するな。残り半分はキャッシュにてひとまず保存しておく。このキャッシュを残しておく額を、プロっぽい言い方をすると「キャッシュポジション」と言います。
実際60万円投資して株を買ったら貴殿のキャッシュポジションは現在40万円になる。
何故全額一発で行かないか?
これは買った株が上手く上がらないでその後ずっと低迷、場合によってはずるずる下がってしまった時の備えなのであるね。
600円の株を1000株買うと、600x1000=60万円。
ところがこの株がずるずる400円まで下がり、それでもってどうもこれ以上は下がりそうも無い感じがしたらばチャンス、残りのキャッシュポジションを全額出動させて、もう一回同じ株を400円で買うのである。
こうすることによって貴方はその株を2000株保有、しかも買い付け単価(コスト)は600円から500円に下がるのであるね(小学校の算数ね)。

もちろん600円で買った株が上がればそれはそれでキャッシュポジションは引き続き温存しつつ、その場合は次なる銘柄を狙う訳ですな。

長期保有志向の場合そんな戦略は必要ないようにも思えると思うが、最初に株を買ったらたとえ長期志向といえどもその動向はしばらくは気になるはず。放っておいてその株が順調に上昇し、また配当もきちんと狙えるのであれば、長期保有の方はそれで良しでしょう。無理をして600円の株を最初から2000株買って、予算オーバーをして投資していれば、もちろん倍のリターンが得られるわけだけれど、それはあくまで上昇していった場合。キャッシュポジションを40万円残して、買った株が1年経って200円になってたら、40万から20万を出動させて、また1年見る、そのくらいの余裕が長期投資には必要かと。

もちろん600円の株がガンガン下がった場合には損切りも考えなければならないけれど、それは連日頑張って相場を追いかける、って人用。
最初の株式投資なんだから、銘柄をじっくりと「自分」の納得のいくように選んで投資するんだから600円がすぐに500円になってもうろたえずに。

連日勝負の方~くれぐれも損切り、利食いの%を決めてそれに厳格に。

長期の方~目先の動きに惑わされず、下がったらもう一回同じ銘柄を買って(ナンピン買いと言います)みることも視野に入れてみること。

同時にこれは両者共通として、投資はあくまでも余裕資金で行い、その額は厳格に。決してそれを逸脱しないこと、ましていわんや借金してまで行わないこと。
また、当初はキャッシュポジションに多少の余裕を持たせること。

それと旦那に内緒で、とか奥さんには黙って・・・みたいのは止めましょうね。
つまりパートナーに秘密で投資なんてしないこと。上がっても下がっても争乱の元になるのは必定です。正々堂々とやりましょう、別に後ろ暗いことをする訳ではないんだかね。