地球の裏からまじめな話~頑張れ日本

地球の裏から日本頑張れ!の応援BLOGです。
証券関係の話題について、証券マンとしての意見を述べていきます

村上ファンド~その3

2006-06-09 02:12:33 | 正しい金融知識
ちょっと東京を離れていたので間が空いてすまぬ。
コメント欄に寄せられた沢山のご意見、ほぼ予想通りであったね。どうもありがとうございます。賛成も反対も色眼鏡で見ずに、きちんと私のつたない脳内で考えさせていただいております。

今さら村上氏があんなにも早く、いわゆる可及的速やかにご自身の容疑を認めたことに関して言いたい事が沢山ありますが、ご自身が認めたのであればそれはそれで受け止めるべきだと思うので、ここでは言及は致しませぬ。
しかしながら何度も証券関係者と彼の足跡を議論していますが、やはり私の意見は変わりません。
彼が罪を問われた部分に関しては、これは法治国家においてはもう議論を挟む余地はございませぬ。これは彼は悪い。この部分に関してはどんなに割り引こうが、現在の日本では許される余地はありませぬ。これは私も認めます。
しかしながら何度も言うように、これは証券関係者の意見で筆が甘すぎる云々と言う意見があるのは合点承知の介ではありますが、やはり彼の打破しようとした事をここできちんんと記憶に留め置くべきだと思っております。
私は彼が動いている映像を見るのが今回日本に来てほぼ初めてでありますが、正直マスコミが今まで集めた彼の映像、そして言動等には言われも無い不快感を覚えましたとも、ええ。
偉そうだし、人を食ったようなあの物言いにはとてもとても拍手喝さいを送るような気分にはなれませんわなぁ。
しかしながら我々がきちんと彼がその手前までやってきた事を評価し、忘れないで居る事はどうしても必要だとの意見は変わりませぬ。
きちんと『マスコミ』の増幅部分を見ていく上でもこれは必要な事だと思いますね。
証券関係者甘い甘いと言う意見は重々承知した上です。

その思いを新たにしたのは、例のシンドラー社のエレベーター事件です。
たまたまこの2日滞在していたさる地方都市でのテレビニュースを見ていたのですが、
「愛知県(だか名古屋市、だかは忘れました)は、過去にシンドラー社のエレベーターでの事故が6-7件あったと談話を発表したが、それは他社のエレベーターと比べて取りたてて多い数字ではない」
みたいなニュースを盛んにやってました。

この内容、事実としては正しいのでしょうね。シンドラー社のみならず、B社もC社もD社も同じ位のトラブルがあったぜ、って内容でしょう。
そんだったら別に談話なんて発表しなくても良いじゃないの。
百歩譲っても、シンドラー社以外の具体名をきちんと出した各社の正確な数字を出すのが公的機関の正しい姿勢だと思うし、マスコミもそこをきちんと聞いて発表すべきでしょう、と。

村上氏はご本人が認めている以上、その部分は罪ですから私も何も申せません。
しかしながら氏がやってきた事を、下手なオブラードに包まずに例え1社でもその辺の報道をしてくれるような世の中にならないと、日本は私の目には「やっぱり日本って不思議な国ね」って映ってしまうのです。