逸酒創伝 ぬるかん日記♪~東京の老舗酒問屋「コンタツ」 若手社員奮闘中~

熱すぎず、冷たすぎず。
リラックスできる「ぬる燗」のような関係を、あなたと。

酒の声を聞け!

2008年02月18日 | お酒

こんにちは。販売統括部の中井です。

今日は私の先輩が登場です。

先輩は以前京都伏見のとある酒蔵にお邪魔しました。

近代化産業遺産として経済産業省から認定された、酒どころも酒どころ。

寒さが続くこの時期、仕込みの最盛期に訪問した先輩は

大変感動して帰ってきました。その熱弁ぷりをこれから先輩の文章で

皆様にもご紹介したいと思います



川の畔に佇む情緒あふれる酒蔵・200年以上の歴史がある。

日本の文化・歴史をひしひしと感じる…。



肝心の酒の声・・・

すべて基本はコメからはじまる。 コメを大切に扱うこと。

『洗米は第二の精米』のもと、独自考案の洗米機により、

この酒蔵では米のよい部分を残し処理制御。

浸漬-蒸米-麹造りときていよいよ仕込み。ここだ、中井、聞こえるぞ…

蒸米に麹と酵母を加え酒母をつくり、酒母は酒造りの中で発酵を促進させ、

酵母を培養する大切な役割を持っている。

タンクの中では酵母が活発に増殖し、もろみから泡が立つ。



その時だ…中井、聞こえるんだよ…

酒の声が…今日聞いたのは仕込んで12日目の声と13日目の声だが、

ともに俺はいい酒になってやる。日本人の心に根ざした文化になるぞ…

と聞こえたぞ。

蔵人が櫂をいれてさらに酒の声を聞くんだろうな…そしてもろみの

出来具合を確認し搾ればいよいよ新酒の誕生。

こうして酒が醸される…そして、俺達が心ゆくまで味わう。

どうだ、中井、今夜あたり新橋で…




行きましょう。 



新橋はまだまだ開拓しなきゃならんのデス!!!

(私の「飲み屋新規開拓リスト(新橋版)」見ますぅ~?)

酒の声を様々な角度から追求し、酒について深く

語れる人になりたいですね。なので、これからも、美味しいお酒、

期待してますせんぱ~い!ごっちゃんです!

ありー?!

酒の声を聞け!シリーズ4(台場醸造 お台場) 

もよろしくお願いします♪



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (よかにー)
2008-02-19 08:19:08
もっぱら焼酎の私にも酒の声は聞こえるでしょうか・・・?
機会があったら本場灘の酒蔵も訪れてみたいものです
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醪の泡汁 (シュナウザー)
2008-02-19 12:54:57
醪の泡には多くの酵母が入っています。醪後半高泡になると毎晩見回りをして泡を消します。タンク上部から流れ出すと酵母も少なくなりますし不造の原因にもなります。(今は泡消し機を使って楽してますけど)こんなやっかいな泡ですが、これをしゃくって(醪前半の細かい泡)味噌汁にのせて食べると絶品です。味噌汁の酸味と泡の甘味が絶妙にマッチします。粕汁とは違う上品な味わいです。酒蔵を訪れたら朝飯時をねらって賄でねだってみると出してくれる蔵もありますよ。
(但し速醸系の蔵では泡無し酵母が主流になっているので食べられないことも・・・)
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コメントをありがとうございます。 (Unknown)
2008-02-20 17:01:53
よかにー様>
実際に蔵本に行き、工程や造り手のことを知ると、
モノの価値が分かってくると思うんデス。是非、
行ってみて下さい!

シュナウザー様>
あっその泡!以前、酒粕について特集していたテレビ番組でやっていました!うわ~気になる~むむむ。酒造りにおいてはやっかいな泡なのに、美味しいんですね☆全く、日本酒の原料って、本当に隅から隅まで利用できるんですね。お米って素晴らしい!(酵母ちゃんも☆)本当に酒蔵でしか味わえない贅沢品。さっそく食べられるところを探しますデスッ!
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