禅の言葉「放てば手にみてり」と婚活

禅の言葉、「放てば手にみてり」。道元禅師の言葉。

あれも欲しい、これも欲しい、こうでなくちゃ、いろいろあるけれども手放したくないものを両手にいっぱいつかんだままでは、新しいものはつかめない。もし誰かが渡したいと思っていても受け取れない。新しいものを得たいなら、それらを思い切って手放してみよう。そうすれば、自然に手に満ちてくる。そういった禅の言葉。

婚活も同じ。相手に求める条件なんて、思い切って手放してみよう。そうすれば、身近なところに良縁があるかもしれない。誰かが良縁を持ってきてくれるかもしれない。
結婚情報なんとかに登録したり、うまくいかないと条件を緩めて妥協するぐらいなら、「放てばみてり」。「結婚しなきゃ」という凝り固まった気持ちを切り替えたほうがいいかもね。ちょっとした「欲」を捨ててみれば、そんなことに拘っていたのかと思えるようになるかもしれないし、本当に大切にしなければならないものが自分自身や身近なところにあったことに気づくかもしれない。

同じような言葉の「放下著（ほうげじゃく）」。こちらは、何もかも放り出してしまえという意味。
いろいろを背負ったままでは生きづらくなってしまう。欲やプライドを含めて、いっさいがっさい捨ててみる。そうすれば、気持ちは楽になる。放り出すことで「素の自分」に戻って、新たな人生に向かえる。最後は、放り出した意識も放り出してしまえ。そういった禅の言葉。
悟りの境地に達することが目的じゃないので、本当に何もかもを放り出すことはないよ。仕事まで放り出してしまったら暮らしていけなくなるので。

これじゃあ、婚活にならないね。
昨日は理系の話、今日は文系の話。理系も文系もメインストリームからかなり外れているけど、おもしろがってくれる人、いるかな。