国境をなくすために

戦争をしない地球の平和を求めるには、国境をなくすことが必要と考えました。コミュニティガーデン方式を提案します。

専門家を活かせない縦割り行政システム

2007-09-28 05:05:36 | Weblog
項目A 公務員組織の不合理 → 解体 小さな政府

会社ではスタッフとマネージャーがいて、スタッフは各分野の専門家たちですが、会社の運営に必要な統合的な見渡しと組織的動きを部門別に担うラインマネージャーとの区別がはっきりしています。 もちろん、ラインマネージャーでも長い年月の積み重ねをもって専門家のスタッフより詳しい人も多くいて、ビジネスをふまえてチームを効果的にまとめる人達がいます。 

学者の場合、研究者のあまりに詳しい研究を任せきりにしたり、教授が横取りしたりがあっても、会社のようにすぐに不都合が発見されないケースがあると想像します。 立派な学者は、年を経て教授として後輩を育て大学という組織の統合を担う立場になられても組織とは別に常に自分の専門分野に研究的に取り組み頭脳へ整理整頓する人はきっと判断も正しくて信頼されると思います。 

政治家と官僚システムの場合は、スタッフのはずの官僚を頂点とした縦割り行政システムで多くの人々が既得権を持って組織的に動く制度の前では、圧倒的な組織に負けて(=スタッフのはずの専門家が威張ってしまうと)国政のために統合的な目を自身で持って動ける政治家は少ないように思います。 締め付けのない状態でスタッフであるべき社会保険庁などに見る公務員の問題は専門家が専門家としての責任を果たしていなかったわけです。 プロ意識をなくした縦割り行政が居住権のような既得権で拡大しながら組織的に存在する現実が間違っているわけです。 専門家も統合力を発揮する人も不在のまま国政が運営されているらしいのです。

ロマノフ王朝が崩壊するとき、ニコライ二世が皇帝の位置に居るから皇帝だと思って命令を出すのですが、ロシア帝国を支える民のことが見えずに、ヨーロッパの最後の帝国の皇帝家族を守りたい気持ちを悲劇的に表現したアメリカ製作の映画を見ました。 その位置の人がそれらしくなくて崩壊するしかありませんでした。 

‘政治家は素人に頼るな’と言われても、政治家が利用したくても、利用されるはずの位置にあって機能していないのが縦割り行政であって、専門家ではなくても現場生活者の納税者が困るから専門的に言わざるを得ません。

政治の信用は、公務員組織の無駄のない運営回路の表明(合理的で小さな政府)がなければ取り戻せないと思います。 人々はガソリンを多く消費しないハイブリッド車が使えればよいと願いながら、自動車産業の開発競争に期待しています。 公務員の誰を切るかではなく、仕事の流れをスムースにしたグランドデザインの上での必要部署と適材適所の人員配置が求めるものです。
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