Aloha Days

2010年、ハワイ暮らしを始めます♪
今までありがとうございました

Sideways

2005-03-17 | 映画 サ行
サイドウェイズを見てきました♪

面白かった~!
面白いって言う表現はちょっと違うかもしれないけど、私は好きでした♪

先日の「トスカーナの休日」で注目したサンドラ・オーがこちらでもいい味を出していました。(アジア系(彼女は韓国系)の女優さんががんばっているとなんだかすんごく嬉しい!)
他の出演者は、ポール・ジアマッティ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ヴァージニア・マドセン。

ポール・ジアマッティが演じるマイルス(左)は、ワインヲタで作家希望の国語教師。
2年前の離婚の痛手をいまだに引きずる超マイナス思考なウジウジ君。
T・H・チャーチ扮するジャック(右)はマイルスの大学時代からの友人で落ちぶれた俳優。
1週間後に結婚式を控えているけど、独身生活におさらばする踏ん切りがつかず・・・

こんな2人がジャックの結婚祝いと称して、マイルスの念願だったカリフォルニア・ワイナリー巡りに出かけるお話。

ワイナリー巡りの途中で出会うステファニー(S・オー)といい感じになるジャック、結婚を控えているとは知らずにジャックとの出会いを満喫するステファニー、マイルスに以前から好意を抱いていたマヤ(V・マドセン)、マヤの気持ちに気づきつつも、どう対処していいかわからないマイルス・・・しかも元妻の再婚話に動揺しまくり。

今回の出演者4人は全員がピッタリはまり役でした!
どの人物も個性がちゃんと出ていて、面白くて、可愛くて、おバカで・・・

特に主演のポール・ジアマッティは最高に良かったと思うな。
ウジウジ度もさることながら、たま~に切れちゃうところなんか、本当におかしかったし、思いっきり同情してしまった。
S・オーもV・マドセンもとてもよかったし、T・H・チャーチも最高!

ところで、当初T・H・チャーチが演じたジャック役を、ジョージ・クルーニーがやりたがっていたらしい・・・
クルーニーを断ったアレクサンダー・ペイン監督に感謝かも
クルーニーは大好きだけど、ジャック役には絶対に向いてない!
もしクルーニーがジャックを演じていたら、この作品は失敗に終わっちゃってたのでは・・・?

さて、今作も景色が最高でした~♪
オフィシャルサイトの「Special」のところに舞台になったエリアの詳細があります。

普通カリフォルニアワインの産地と言えば、ナパやソノマが思い出されるけど、今回の舞台はサンタバーバラの北に広がるサンタマリア地方。
ソルヴァングやブエルトンなど、こじんまりとした街が点在する、とても美しいエリアらしい。
・・・ここも前々から、一度行ってみたいところなんだよね~(笑)

このお話でも重要なポイントになっているワイン、通の方ならもっともっと楽しめると思いま~す!
私はワインについてはさっぱりわからないけど、それでも色々と勉強になったし、マヤがワインについて語った内容で、興味が湧いてきたかも・・・
少なくとも、一つくらいはお気に入りのワインを見つけたいな、なんて思ってしまいました。

それから忘れちゃいけないのが、音楽!
全編を通してジャズが流れて、最高でした~♪
こちらのサントラも買いですねっ!

そうそう!この作品、アメリカでは「R指定」なんだよね・・・
なんでだろ?って見ながら思っていたんだけど、最後の方で納得。
ってか、あまり見たくなかったよ、オヤジの素っ裸(苦笑)

幸せになるためのイタリア語講座

2005-03-05 | 映画 サ行
デンマーク映画(2000年作)だよ~
しかもドグマ95っていうデンマーク生まれのルールに基づいて撮られた映画。
こんなの初めて知りました・・・
なるほど、だからこの映画はとっても「日常」を感じたわけね。

お話の冒頭、暗いんですよ、とっても・・・
前評判とタイトルに惹かれて借りちゃったけど、もしかして失敗だった?とか思ってしまいました。
だから昨日は30分経たないうちに寝ちゃったんだわ・・・
それを超えたらちょっとずつ話が展開してくるので、面白くなってきました♪

と、言っても話は実に静かに進んでいくんです。

登場人物はシングルの男女6人(プラス3人のおばちゃん達)
みんな不器用で、問題を抱えて、幸せになりたいのにどうしていいかわからない。
そんな人達がイタリア語講座という場所をきっかけにして、少しずつ少しずつ前進していく・・・

映画として観ているとすっごくもどかしいの・・・
それは登場人物たちの「自信のなさ」や「本音を言えない自分」だったり、「家族による手かせ足かせ」だったり「上手くいかない対人関係」だったり・・・

でもこれって私たちが日常生活を送っている中でも普通に起こっていることだし、実際にはほとんどの人たちがこんな感じで日々送っているんじゃないかな・・・
もちろん幸せと感じる日々もあるし、楽しいって思う日々もある。
でもふとした時に「もっと違う幸せがあるんじゃないか」っていう思いもあったり・・・

自分ではどうすることもできないイライラというか、どうにか現状を打破したいのに、きっかけが見つからないと思っている自分、でもきっとどこかに必ず「幸せ」が待っているという希望・・・

デンマークという国に住んでいる人たち、
片思いをしている人たち、
新しい恋を探している人たち、
色々な理由からイタリア語を勉強している人たち、

彼らがちょっとだけ「日常」から抜け出して、イタリアのヴェニスに旅行に行く。
この時のみんなの笑顔がとても素敵なのよ~
話の最初で見た人たちと同じとは思えないほど・・・
ちょこっと勇気を出して踏み出すのってやっぱりいいな、って思いました♪

よく言われている「幸せは案外身近にあるもの」ってのを改めて感じられる映画だと思います。
一番避けたいのは灯台下暗し、すぐそこにある「幸せの種」を見逃さないようにしないとね・・・

もう一つ面白いな、と思ったことはデンマークという舞台。
この作品に出てくるデンマーク人はシャイで不器用で、あまり自己主張ができない。
なんだか日本人によく似ている・・・
そしてヨーロッパの多くの国で問題になっている就職難やアルコール依存症などのことも、この話のキーになっている。

で、そんな人たちが憧れるのが、イタリア・・・
<人生は美味しい食事と歌と愛で成り立つ国>

やっぱり私もイタリア行きたいじょ・・・笑


それにしても昔はヨーロッパ映画って食わず嫌いだったのに、最近はこっちの方が心に染みるようになってしまった・・・
ま、それだけ映画の幅が広がって楽しみが増えたと思えば嬉しいことだよね♪
(何事もポジティブにいきましょー!)


スパイバウンド

2005-02-05 | 映画 サ行
実際に起きた事件と元スパイだった女性の証言を元に書かれた作品。

一言。
最初から最後まで<淡々と>した映画。
100%<おフランス>映画です・・・

ハリウッド作品に慣れていると、ついつい、いつ盛り上がるの?とか、ここで逆転劇があるのね?とか、この人実はこうなんじゃ?みたいなトリック的な展開を期待してしまうところだけど、この作品に関しては、何にもないので、頭を切り替えて見たほうがいいなと思います。

実はね、「オーシャンズ12」を見た直後にこの映画を見ることにしたので、予告が流れている間に念仏のように「これはフランス映画これはフランス映画これはフランス映画・・・」と頭を切り替える努力をしておりました(苦笑)

だって、「オーシャンズ」のヴァンサンのイメージがどうにも消えそうになかったんだもん。
事実、物語が始まってすぐにヴァンサンが出てくるんだけど、その時もついつい「オーシャンズ」で見せたスマートでスノッビーなイメージで見てしまったし・・・
でもすぐにそのイメージは吹っ飛びます。

この「スパイバウンド」のヴァンサンは正義or悪に徹してるわけでも、007みたいに不死身のスパイでもなんでもないんだよね。
会話も最小限に抑えられているし、、感情が現れるのも最小限だし、わかりにくいと言えばわかりにくかったな。
でも、そこのところの描き方がハリウッド映画では絶対にあり得ないほど、<淡々と>していてリアルで、かえって本物のスパイってのはこういうものなんじゃないか、と思わせてくれる作品でもありました。

ヴァンサンの妻役には、実生活でも妻であるモニカ・ベルッチ(濃い夫婦だ、笑)
こちらも実に<淡々と>していました。ネタバレになっちゃうかもしれないけど、物語の終盤で見せる彼女の心の葛藤も、「まさかこのまま進まないよね?」という思いを見事に裏切ってくれたし。
ラストも「まさかこのまま終わらないよね?」と思っていた通りに終わっちゃったし。

どうしてスパイの2人が夫婦になったのか?とか、スパイになったいきさつとか、その辺が一切語られてなかったのがちょいと残念だったかな。
回想シーンでも入れてくれればわかりやすかったのにな。

とにかく、会話もアクションシーンも展開も<淡々と>進む映画でした。

で、結局面白かったのか!?

どうだったんでしょう・・・?よくわからないや・・・でもつまらなくはなかったですよ。

決して私の好みの映画ではなかったけど、見終わった後、私のいる世界とは明らかに違う場所で、こういう人たちが実際にいて、ニュースでしか知りえないようなことを本当にしてるんだろうなぁ、と今の世界情勢のことなんかを色々と考えてしまいました。
こういう話は映画の中だけでいいよ~、それが見終わった後の感想かな。


それにしてもスパイってのはどうも憂いがあって身のこなしがスマートでカッコいい、ってイメージがあるよね・・・黒スーツにサングラス、シルクのブラウス(笑)、みたいな・・・
実際にスパイの職についている人達ってどうなんだろう?
あまりにも映画みたいにスパイ然としてる人だったらすぐにバレちゃうよねぇ・・・

そう言えばむかーし、勤めてた会社に定期的に来ていたアメリカ人の男性(白人、30代後半、薄毛、痩せ型長身)、頭の先から靴の先までまーさーに「あなたはKGB!」って感じの人だったんだよね~(笑)
しかも映画だったら前半で真っ先に撃たれちゃう役みたいな・・・笑笑笑
思えば、よくヘンなところに出張に行かされてたなぁ・・・シベリアとか(どんな仕事だ!?)

今頃、どこでなにしてるんだろ・・・ヘンなこと思い出しちゃったよ