東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

回復

2022年06月22日 | クワガタ
ご閲覧くださる皆様にご心配をおかけしております。ようやく運転が出来るまで視力が回復しました。まだ無理せず徐々に慣らして行きたいと思います。とは言え、いざフィールドに出てしまうと眼の事など忘れて、夢中になってしまいそうな感じがするので気をつけないと。このところフィールドに出られ無かったので飼育中の昆虫を紹介。

ノコギリクワガタのペア

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
そろそろクワガタシーズンの到来が楽しみだけれど、こちらは4月下旬に休眠期から覚めて活動を始めた成虫。ノコギリクワガタはサナギから成虫に羽化した後、直ぐには活動せず休眠期があり、およそ1年間、土に潜ったまま過ごしている。そして、成虫になってから翌年の夏にようやく活動を開始。室内飼育の場合は活動する時期が早まるけれど、活動を始めた成虫の寿命は自然環境、飼育環境とも変わらず約2ヶ月と短い。

ノコギリクワガタ ♂(休眠中)

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
こちらは3月にサナギから羽化して成虫なり、ただいま休眠中。身体を作っている最中で活動を始めるのは室内飼育なので来年の4月下旬頃。ノコギリクワガタは卵からおよそ1年でサナギになる個体もいれば2年かかる個体もあり。幼虫の飼育には昆虫マットと菌糸のどちらにも適応していて、菌糸の方が早く大きく育つといった事例があるようだけれど、このノコギリクワガタは幼虫期に菌糸で飼育していたけれど、成虫になるまで2年かかり特大サイズでもないので、結果として菌糸の方が早く大きく育つと言う事はない。ただ菌糸は昆虫マットよりも食痕が見やすいので、交換時期がわかりやすいと言うのが特権。他にもノコギリクワガタを飼育してわかった事がある。それは、自然界で捕まえたノコギリクワガタを手に乗せても爪の掛かりが弱く、直ぐに落ちてしまうイメージが強かったけれど、休眠中の成虫や活動を始めたばかりの成虫を手に乗せると、爪の掛かりがカブトムシやミヤマクワガタと同等で、引っ張って取ると手の皮が剥けるほど強い事に感銘を受けた。そうそう、産卵させたい場合はヒラタ・ノコ1番の昆虫マットを入れたケースにワンペアを飼育して繫殖させると良い。産卵させる目的が無く成虫観察のみの場合は、昆虫マットでは無く針葉樹のオガクズを使用すると、ダニやキノコバエの繁殖を防ぐ事ができるので、成虫の飼育観察用は針葉樹のオガクズにして、繫殖用は昆虫マットにペアを入れて、それぞれケースを分けて飼育することをオススメする。
自分が子供の頃、カブトムシを卵から飼育して、成虫まで育てるのに幼虫専用のマットも無く大変苦労した思いがあるけれど、今や国産は勿論、外国産のカブトムシ、クワガタ各種に適した昆虫マット等の飼育グッズが豊富に販売されている為、誰にでも簡単に飼育できるようになった。それでも飼育するからには日々のチェックを欠かさず、ゼリー餌の交換や水分補給、定期的に昆虫マットの交換をおこない、良い環境に整えてあげる事が大事。

室内撮影日:6月22日


最新の画像もっと見る