東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

梅雨時のアオヤンマ

2015年07月08日 | トンボ
梅雨時に最盛期を迎えるアオヤンマ。
その生態を熟知したく、天候を選ばずに、たびたび生息地に訪れては観察を楽しんでいる。

アオヤンマ ♂(未成熟個体)

人の気配を気にせず、下草の上をゆっくり飛翔しては直ぐに止まり、容易く撮影を許してくれる未成熟個体。
未成熟個体の複眼には白濁する部分が残るのが特徴。

アオヤンマ ♂(成熟個体)

一方、成熟したオスは池の外側にあまり姿を見せず、
繁茂するガマの隙間を縫うように飛翔をおこなう習性をみせる。
そして、人の気配を嫌い、こっそりと翅を休めている上、近寄ることすら許さないので、
美しい複眼を秘めた静止姿の撮影でさえ難しく、寄るには慎重極まりない。

同じ種類とは思えないほど、未成熟、成熟では異なる習性を見せてくれる部分にも興味深く、
また、同じ止水域に生息しながら、未成熟期には水辺に姿を見せてはくれない、クロスジギンヤンマやギンヤンマとは異なり、
羽化から日浅くして生息水域に戻り、未成熟、成熟、交尾、産卵といった各ステージを
視野の範囲内で観察、撮影することが可能な生態を持つところにもアオヤンマの魅力を感じる。

全てD800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

撮影日:7月4日


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