東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

盛り上がる樹液場

2013年07月23日 | 甲虫
母子ともに健康で無事に退院。新たに家族がひとり増えて嬉しいかぎりである。そしてこの土日は妻にお許しをいただいき、数時間だけ近場のフィールドに訪れた。真夏を知らせるセミの音に耳をかたむけながら樹液場をチェック。


D300S+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye

コナラではカナブンとアカボシゴマダラが場所取り合戦をみせていた。写真はカナブンに追い払われた2頭のアカボシゴマダラが樹液にありつけずにうろたえている様子。ここでは不思議とハナムグリの姿が観られない。

そのハナムグリを探そうと、別の樹木に目を向けた。すると...


D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700
昨年に続きこのハルニレは大盛況。リュウキュウツヤハナムグリはグリーンと銅色の2タイプにシロテンハナムグリ、シラホシハナムグリ、コアオハナムグリが揃い、どうやらハナムグリ属にはお気に入りの樹液場のようだ。


D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700
そこにゴマダラチョウも飛来して加わり、各種が入り混ざる素晴らしい活動ぶりを見せてくれた。どちらも同じエリア内にあるコナラとハルニレであるが、カナブンはコナラの樹液に多く、ハナムグリ属は先日に観察したアキニレに続き、ニレ科の樹液を好むといった様子にある。

ここは古くからある里山の雑木林とは環境が異なりカブトムシやクワガタムシが観察できることは稀である。その反面、里山の雑木林には少ないハナムグリ属が非常に多い地域となっている。こうした地域や場所、そしてブナ科やニレ科といった樹木の種類により集まる好樹液性昆虫相の違いを知るのもまた楽しい。

撮影日:7月20日

撮影地:区内 臨海地区


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