東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

6月の越冬トンボ

2023年06月14日 | トンボ
オオミドリシジミを撮影した後、再びウェーダーを装着して気になる水辺にアプローチ。
いざ、道なき道の草ボウボウなブッシュを掻き分けて進むと、ヤナギの湿地が目の前に出現!

薄暗いのでカトリヤンマやオオアオイトトンボと言った、夏に羽化しても夏の間は成熟せず秋までゆっくり時間をかけて生殖休眠を行うトンボには最適な環境。ヤナギなので樹液が出るからノコギリ、ヒラタ、でもチョット暗いよね...そんな事を思いながら、ここではオオアオイトトンボの未熟を多数確認。

オオアオイトトンボ ♂(未成熟)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
まだ羽化後、数時間と言った様子の個体。翅に光が反射して美しい輝きを見せてくれた。
また時期を見て訪れたい。再び移動して4月中旬に越冬トンボの活動を観察した場所に入ってみた。
すると...

オツネントンボ ♂

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
複眼上部がブラックに色づいた個体を発見。成虫の段階で時期による体色変化を知るのもまた楽しい。
産卵は見られず水辺に縄張りに出ているオス数頭を確認。そろそろ終盤と言った様子かな。

ホソミオツネントンボ ♂

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

ホソミオツネントンボ(連絡産卵)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
ホソミオツネンの個体数は減ったものの、多数のオスが水辺に縄張りを見せ、連結産卵も継続中。
まだまだ大丈夫ですので引き続き観察は可能と言った様子を見せてくれた。次回は7月に訪れたい。

参考文献:神戸のトンボより
撮影日:6月4日(虫の日)


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