恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

小説を検索しやすくするためインデックスを作りました

インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。

インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。

手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事


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初めてのデート~その1

2015-09-21 06:30:52 | かなり年下の彼女

『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。

この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。


☆☆☆☆☆

 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。

☆☆☆☆☆
初めてのデート~その1

〈譲二〉
 汐里ちゃんと約束のデートの日。

 朝早いにも関わらず、汐里ちゃんはいつもより早起きしておしゃれしてくれたみたいだ。


譲二「それ、俺が選んだ洋服だね。よく似合っているよ」


 それだけじゃなく、髪型やアクセサリーをアレンジして、お父さんのために着た時よりも女らしい感じになっている。


汐里「マスターとのデートだから、マスターに気に入ってもらえるようにって思って」

譲二「くるっと回ってみせて…うん、いい感じ」


 俺は彼女の足元を見た。

 あの時お揃いで買った靴だけど…。


譲二「その靴…」

汐里「ピッタリでしょ?」

譲二「確か、もっと踵の低いサンダルがあったよね? あれに履き替えて行こう」

汐里「えー、あれだとこの服にあんまり合ってないよ…」

譲二「今日はいっぱい歩くんだし、履きなれない靴で足が痛くなったら楽しめなくなるよ?
途中なのにもう帰ろうと言うことになっちゃうよ? それでもいいの?」

汐里「よくない…」


 渋々汐里ちゃんは靴を履き替えた。

「恋人というよりお父さんみたいだ…」とかなんとか呟いている。

 俺は苦笑した。

 お父さんみたいと思ってもらえるなら、それはそれでいいんだよ…。

 汐里ちゃんは今までお父さんと過ごしたことはないんだから…。

 

その2へつづく


マスターが好き~その8

2015-09-13 07:22:22 | かなり年下の彼女

『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。

この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。


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 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。

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マスターが好き~その8

〈譲二〉
 汐里ちゃんにやけどをさせてしまった。

 痕が残るかと心配したがすぐに氷水で冷やしたせいか、少し赤くなっただけで済んだみたいだ。


 よかった……。


 だけど……。

 汐里ちゃんに「痕が残ったら、マスターがお嫁に貰ってくれる?」と言われて、ひどく動揺してしまった。


 小さなやけどの痕どころか…本当に彼女の人生を全て引き受けないといけないような下心を俺は汐里ちゃんに抱いているというのに…。


 今だって…人目がなければすぐにでも抱きしめてしまいそうだ…。


 彼女を喜ばせたくてデートに誘ったものの…、俺の気持ちを告白すべきかどうか、正直迷ってる。


 汐里ちゃんを他の男に渡したくないという込み上げる感情と俺みたいなオジサンの相手なんかさせちゃダメだという理性の囁き。


 そのせめぎ合いに心をみだされたまま、約束のデートの日が来た。


『マスターが好き』おわり


マスターが好き~その7

2015-09-12 07:15:54 | かなり年下の彼女

『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。

この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。


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 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。

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マスターが好き~その7

〈汐里〉
フランクフルトを順調に焼いていたが、軍手から外れた腕の部分が鉄板にあたってしまった。

思わず声を上げた私に、マスターが心配して見にきてくれた。


譲二「どうしたの?」

汐里「鉄板にあたって…やけどしちゃった…」


私が照れ笑いすると、マスターは厳しい顔で言った。


譲二「直ぐに冷やさないと」


そして、ジュースを冷やしている桶に私の手を入れさせる。


譲二「冷たいけど、我慢してね」

汐里「ううん…冷たくて気持ちいい」

譲二「気を付けないとダメだよ!痕が残ったらどうするの?嫁入り前の娘なのに」

汐里「痕が残ったら、マスターがお嫁に貰ってくれる?」

譲二「また、そんなこと言って」


 マスターはちょっと困ったように笑った。


譲二「俺みたいなオジサンなんかより、もっと若いカレがすぐできるよ」


 私はマスターのことが大好きなのに…。

 マスターは私のことを本気には相手してもらえないんだろうか?

 夏祭りが終わったら、デートしようって言ってくれたから、ちょっと期待してたのに。


 しょんぼりした私を慰めるようにそっと頭をなでてくれる。


譲二「汐里ちゃんが頑張ってくれてるからいつも助かってるよ…。
今日だって俺一人じゃとても出店なんてできなかった。
だから、汐里ちゃんは自分を大切にしないとね。さっきはキツく言ってごめんね」

汐里「ううん、私こそ心配かけてごめんなさい」

譲二「さあ、冷たいけど出来るだけ冷やして…。汐里ちゃんはジュースの方を担当してね。
フランクフルトは俺がやるから…」


 マスターは優しく笑った。

 ああ、やっぱりマスターのことが大好き。

 マスターにも、私のことをもっと好きになってもらいたい。

 


その8へつづく


マスターが好き~その6

2015-09-11 08:13:03 | かなり年下の彼女

『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。

この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。


☆☆☆☆☆

 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。

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マスターが好き~その6

〈譲二〉

 しばらくして、ハルと一護も出店を覗きに来てくれた。


一護「マスター、久しぶり」

春樹「ジョージさん、この間はどうも」

譲二「あれからの話は聞いた?」

春樹「ええ、なんとなく。もう、手切れ金を払う必要は無いからってことで…。先方ははっきりは言わなかったんですが、会えたんだよね?」


 最後は汐里ちゃんに向かって聞く。


汐里「おかげさまで、マスターのお兄さんが引き合わせてくれました」

春樹「それはよかった」

汐里「その節はすみませんでした」


 汐里ちゃんは深々と頭を下げた。


譲二「ハルばっかり貧乏くじ引いたみたいでごめんね」

春樹「いえ、俺も気が進まなかったから、ホッとしました」

一護「ハルの仕事は人間関係の揉め事ばかりだから、大変だよな」

譲二「でも、ハルはそういう気遣いが出来るから、依頼人にも喜んでもらえるんじゃないかな」

春樹「そうかな?」

一護「ま、ハルには向いてると思うな」


☆☆☆☆☆

 店を始めて二時間も経った頃だろうか。

 俺がケースから氷を入れた桶に缶ジュースを移していると、汐里ちゃんが突然声をあげた。

汐里「あっ」

譲二「どうしたの?」

 汐里ちゃんが右腕を抑えている。

 俺は慌てて汐里ちゃんに近寄った。

 

その7へつづく


マスターが好き~その5

2015-09-10 08:03:36 | かなり年下の彼女

『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。

この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。


☆☆☆☆☆

 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。

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マスターが好き~その5

〈譲二〉

 夏祭りに久しぶりに出店を出した。

 今年は汐里ちゃんもいることだし、なんとかなりそうなので出店してみたのだ。


 ここで売り上げが上がれば、汐里ちゃんとのデートも少しリッチにできるかも。

 出店では、フランクフルトとジュースやお茶のペットボトルを売っている。


 氷水に浮かんだ飲み物はタオルで拭いて渡すが、手が氷のように冷たくなるし、フランクフルトは解凍しながら、お湯で温めては鉄板で焼いていくので、汗だくになってしまう。


 最初はフランクフルトを俺が担当していたが、汗びっしょりになった俺をみて、汐里ちゃんが代わってくれた。


譲二「大丈夫?」

汐里「マスターだけに暑い思いをさせられないよ」

汐里ちゃんは軍手を穿いた手でフランクフルトの串を器用に回し、焦げ過ぎないように美味しそうな焦げ目をつけていく。

俺がそれを褒めると嬉しそうにはにかんだ。


譲二「水筒に冷たい麦茶を用意してるから、こまめに飲んでね。熱中症になるといけないから…」

汐里「ありがとう」

本当に素直でいい子だ。


☆☆☆☆☆

リュウとタケとりっちゃんが早速店に来てくれた。

竜蔵「やあ、ジョージ、祭りの出店をだすのは久しぶりだな」

譲二「いらっしゃい。今年は汐里ちゃんがいるからね」

理人「何があるの?」

汐里「お茶とジュースとフランクフルトだよ。それと、アイスだけどマスターのコーヒーも飲めるよ」

理人「へぇ、じゃあフランクフルトと飲み物はそのアイスコーヒーにしようかな」

剛史「俺はフランクフルト2本とアイスコーヒー」

竜蔵「俺もフランクフルトは2本もらうぜ。それとジョージのコーヒーも」

譲二「了解。汐里ちゃん、フランクフルト5本ね。」

汐里「はーい。焼きたてのを入れとくね」


 俺が広げた容器に汐里ちゃんが手際よくフランクフルトを入れていく。


汐里「ケッチャップとマスタードは?」

理人「両方つけて」

剛史「俺も両方」

竜蔵「俺はマスタードだけにしてくれ」

譲二「あ、それは俺がかけるよ…。汐里ちゃんはフランクフルトの焼き加減を見てて…」

竜蔵「仲いいな…お前ら」

剛史「夫婦っぽい」

汐里「タケ兄、フランクフルトもう一本おまけね」

譲二「こらこら、勝手におまけをつけない」

 俺は苦笑しながらも、汐里ちゃんが愛しい気持ちでいっぱいになった。

その6へつづく