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光を感じたい!

2009-11-22 | いのち
今日はとても寒い一日でした。

三連休の中日でしたが、面会もほとんどなく、私は定時過ぎには上がりました。


寒いと気持ちが塞ぎがちになるものですが、昨日、東京の江東区でとても陰惨な事

件が、よけい私の心象を曇らせていたのです。

それは、江東区の介護老人施設に入居している75歳の男性を面会に来た長男が殴

打し、その男性は病院に運ばれたものの亡くなった…という事件でした。



異様なのは、長男は面会のときに長さ90センチのバールを持ち込んでいた…とい

うことです。長男は警察の取り調べに、

「初めから殺すつもりだった」

と供述した…と、記事にはありました。

老人ホームの職員の私にとって、「家族の面会」はとても身近で、最も神経を使う

日常業務のひとつです。

それだけに、単に「異常な事件」としてではなく、もし自分がこの施設の職員だっ

たら…という皮膚感覚が働いたのだと思います。


42歳の息子は「職業不詳」と記事にありましたが、つまりは無職に近い状態だっ

たと推察されます。

無職の中年男が、持ち込んだバールで老親を面会先の入所施設で惨殺する…。

ほんの十年前なら、小説の中でしか起こりえなかった事件でしょう。

しかし、特にこの一、二年、私たちは毎日のように「かつて聞いたこともない」事

件を聞かされてきました。

だから、明日になればこの事件も報道されることもなく、忘れ去られるのでしょ

う。

忘れなければ、生きていけないからです。

でも、頭では忘れても、もっと深いところで、「出口なし」というイメージが蓄積

されているのではないでしょうか。

そうして「誰も何も信用できない」という「信念」だけが凝り固まっていく、負の

連鎖。

光を感じたい。

明日からの生活に、これからの人生に、僅かでも良いから希望を照らしてくれる光

を…。

私自身もそうですが、このブログに立ち寄ってくれる人々にも、そう感じている人

がいるとしたら、ともかくお互いに声を掛け合いませんか?

それが、今の私の気持ちです。





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