『ぶっくりした！』

『ぶっくりした！』
２番目の５歳になる娘がよく使う言葉だ。
そして僕がこの言葉を使いそうになった。

田植えの準備をしていたとき、
僕のお母さんが、田んぼの曲がり道で車の操作を間違え
３㍍くらいの高さから、車ごと落ちてしまった。

僕と親父は現場にはいなかった。少し離れた田んぼで苗を置く作業をしていた。
そして現場を目撃した人から
親父に直接連絡が入り、母が車と一緒に田んぼに落ち
いまそのままの状態だという。
近くの人が「１１９番」に通報してくれていて
現場に僕と親父が到着してから、１０分ほどして救急車が到着。
母は口から出血をしていて、白い手ぬぐいが赤く染まり始めていた。
チーフらしい人が、母の状態を確かめる。
意識はあり、受け答えも出来る。
そして、斜めになった車体から母を近所の人の助けを受けながら救急車に乗せた。

そして父を救急車に付き添いで乗せ、僕は後始末係。
すぐ警察がきて、実況見分。
自損事故のため。事故証明を使うことなく、廃車になりそう。