★今週のワンピース（49号 / 第603話 心に留めておけ）

やっと出航した麦わら一味でしたが、いきなり事件が起こりそうな気配で・・・
そして新たな驚きの事実が・・・！


シャボンディ諸島「無法地帯」――

　兄助ェ!!　掘りにくいっ!!

そこではコリブーと子分達が地面を掘っていて、カリブーが周りの海賊を〆ちゃってるみたいです。

　そりゃおめェ～、この島はほぼ気の根っこだ。

椅子に座ってるカリブーの横ではあの麦わらのニセ一味が・・・。

　許してくれェ!!　埋めないでくれぇ～～!!

　何でもするから殺さないでくれっ!!　

　船長に・・・!!　やらされたんだよォ!!　ブラックの奴に・・・!!

カリブーはイヤらしい笑い顔で、

　ゲヘヘヘ!!　・・・一旦仲間になっちゃえばよォ～～？高額の“麦わらの一味”をよォ～～～

カリブーは片手でニセサンジの顔を正面から掴むと、

　内部から全員・・・ぶっ殺し放題だと考えちゃったワケよ、おれ達ァ～～

そう言っているとニセサンジの顔をつかんでいた手がドロドロと溶けだしてニセサンジの顔を覆っていったじゃないですか！

　・・・!!

　ぎゃー!!　ドリップ～～～～!!

　おい、やめてくれ、死んじまう!!　てめェ・・・“能力者”か!!

すると、

　やめろってんだよォ!!!

ニセウソップがカリブーに一発ぶっぱなしました！それはカリブーの腹に命中します！ですが・・・

　ズズ・・・ズブッ・・・!!

なんと命中した弾（かなり大きなものですが）が、少しずつカリブーの体内に取り込まれてしまいました！

　う・・・うわァ、なんだァア～～～!?　“自然系”!!?

ニセサンジはカリブーに掴まれ顔を覆われたままもうガクガクと痙攣しだしてしまいます。
そんなニセモノに構いもせずカリブーは話し続けます。

　・・・それがどうだい・・・
　2年も経ちゃあ、顔も体格も変わっちまうもんかと思った・・・海賊“麦わら”・・・
　何の事ァねェー・・・タダのニセカス野郎さんだ・・・!!　神はこれを許すか!?　コリブー!!

　ほるっほるっ！

　おおともよ・・・埋めちゃおうぜェ～～！おォ神よ!!　このおバカさん達埋めちゃいますよォ!!

　やめてくれェ～～～!!

　―だが本物の“麦わらのルフィ”・・・この目で確認したぜェ～～～!!　ケヒヒヒ!!

と舌舐めずりするカリブー・・・



そしてここは46番ＧＲ“ニセ麦わら一味”集合跡地。

　・・・どうしようもない状況だった。そう言ったろう。
　立ち塞がったのは“冥王”、黄猿のオジキを止める男だ。わいらにどうしろと？

戦桃丸の前には、のしちゃってロープで縛られたニセルフィ。その上に置いた電伝虫で報告をしています。

　広場からうまく消えやがったのは・・・カリブー兄弟、その一味・・・ニセ麦わらの一味数名・・・
　他は全員捕えたが、本物の“麦わらの一味”によって、パシフィスタ2名を深く損傷。
　2年前奴らを追い詰めた「試作品（プロトタイプ）」さ・・・勿論強さは当時のまま。
　変わったのはあいつらだ!!　この2年の潜伏期間でめまぐるしい成長を遂げている。
　“新世界”の海軍本部によーく伝えとけ!!!　“麦わらの一味”は完全に復活したとな・・・!!


そんな大騒ぎの起きている島の中心部とは離れた海岸では、海を見つめる男が一人・・・。

　あっという間に行っちゃったわね。モンキーちゃんも・・・みんな逞しくなって・・・

シャッキーです。そしてそこにいるのはもちろんレイリー。

　―見てたのか。

　ええ、ファンだもの。
　―何か・・・思い出してるんじゃない？レイさん・・・

　・・・んん？　いやあ・・・まあな・・・

　フフ・・・

レイリーが思い出しているのはかなり昔の事のようですね。どこかの港で昔のサンジの買い出し船くらいの大きさの船が停まっています。

　おい!!　いい船だなァ!!

　・・・んん？―盗んだ船さ・・・家を焼かれておれはここに住んどる。

　そうか！名前は？

　レイリー。

　おれはロジャー!!　この出会いは運命だ!!　レイリー、おれと一緒に世界をひっくり返さねェか!!?　ドン!!

なんとそこにいるロジャーの頭には、麦わら帽子がっ・・・!!!

　世界？・・・ハハハ、どこの誰だお前は！どっか行け!!

――レイリーは思い出しながら涙が滲み、目頭を押さえます・・・。

　―この世には偶然などないのかも知れない。全てが必然であるかの様に・・・
　“縁”はやおら形を成してゆく・・・―とかく・・・ルフィはまた一段とあの帽子がよく似合う男になった・・・!!
　―もう少し・・・長生きするのも悪くないな・・・

嬉しそうに笑うシャッキーです。
そしてこちらは出航したルフィ達、海中を順調に潜っているようですね。大きな魚がうじゃうじゃいますよ。
クルー達は不安な顔、ワクワク顔、色々ですね。

　ロビン　「海面がもうあんなに遠い・・・!!」
　フランキー　「絶景だ!!　潜水艇でもこんなワイドな窓はつけられねェもんなァ!!」
　チョッパー　「沈んでくぞ～～!!　どんどんどんどん!!　本当に水入んねェのか～～!?　心配だ!!」
　ナミ　「人の住む世界が遠のく感じ・・・ドキドキする・・・!!」
　ウソップ　「ちゃちゃ・・・ちゃんと地上に戻れんのかァ!?　おれ達・・・!!　こ・・・恐い訳じゃねェんだけど・・・」
　ルフィ　「海はキレーだな～～!!」
　ブルック　「ヨホホ～～、ちょっと横見て下さいよ～～!!」

これは凄い景色ですねぇ！

　樹!!!　いや、根っこだ!!

　サンジ　「―そうだ、考えてみりゃ、シャボンディ諸島はでっけェマングローブなんだよな・・・」
　ブルック　「圧倒的大自然～～～!!」
　ゾロ　「おれは一度見た」
　サンジ　「乗り間違えた船でな!!　黙ってろ!!　人が感動してんのに!!」
　ウソップ　「そんな事より後ろになんかいるぞォ～～～!!!」
　チョッパー　「樹の後ろにでけーのいる～～!!」
　ロビン　「この根が海底まで続くなんて・・・大きすぎて言葉にならない・・・」

海中には巨大な柱のようなマングローブの根がそびえ立ち、魚も泳いでいます。
ウソップとチョッパーが言っているのは、樹の後ろにいる、巨大な魚の事ですね。これは海王類ではなく魚よね。
サニー号もかなりの大きさだと思うけど、その魚はとんでもなくデカイです！
ルフィは上を見上げると、

　ワクワクすんなァ～～!!!　海中の大冒険!!　夢みてェだ!!

するとルフィは、

　おっ！魚っ!!　掴めそうだぞ!?　このっ!!

なんとコーティング部分につかまり、両手両足でぐりぐりするじゃないですか！ウソップが目をひんむきます！
するとゾロまでが、

　こっちにもウマそうな魚がいるな。

と刀を抜こうとします。こっちで驚いて目が飛び出てるのはチョッパーです。
ウソップとチョッパーは、

　やめんかァ、てめェら!!!

　シャボン玉割れたらどうすんだよっ!!!　しばくぞ、コンニャロー!!　2度とすんな!!!

ウソップもチョッパーも、二人に鉄拳を見舞った後もドキドキしています・・・！ルフィとゾロはしゅーっ・・・とタンコブ作って倒れてますね。
サンジが言います。

　―ナミさん、コイツラがバカやらねェ内に、コーティング船の注意事項なんかを・・・。

　そうね、サンジ君！レイリーさんにメモ貰ってるから。じゃあみんな!!　説明を・・・

と言っただけでそれがキラキラに見えたサンジ、「動いた・・・!!」と再び鼻血を・・・！その鼻血で、サンジはまた飛んでいってしまいます！
コーティングされた屋根部分にグイグイ押しつけられるサンジ・・・！

　割れる割れる割れる～～～!!　どんだけ飛ぶんだ、鼻血でー!!

とその時！サンジがコーティングを突き破って海に出てしまったじゃないですか！

　えェ!!?　サンジが飛び出たァ!!!

　サンジ～～!!

ルフィは腕を伸ばしてコーティングを突き破りサンジを　がしっ!!　と捕まえます。ですが・・・

　ウ・・・!!　海だから力が・・・!!

　ガンバレ！

どうにか船に引き戻されたサンジ、目はまだハートだし、鼻血も止まってません・・・　口から吐き出す水にもが混ざってますよ・・・
ウソップとチョッパーはサンジのそばにひざまずくと、

　お前・・・!!　どうしたんだよ!!　サンジ!!　この・・・女に徹底的に弱くなった感じ!!

　お前らしくねェぞ!!?

ブルックも言います。

　不憫な・・・2年の間に女性大好きサンジさんの身に一体何が・・・!?
　この分では念願の人魚さんたちなどに会ってしまうと・・・

まったくですよね、先が思いやられます・・・。ガクガク震えながら気を失ってるサンジを診てチョッパーは、

　“魚人島”で献血を募らなきゃな・・・魚人た人魚は・・・人間と血液同じなのかな・・・

ロビンは、

　―つまり今のように・・・シャボンディ諸島のシャボン玉と特性は変わらないのね？

　冷静にシャボン分析を続けるなお前っ!!

とウソップ。ロビンも相変わらずですよね～（笑）　ナミは、

　そう！基本的には同じよ！ある程度まで伸びて―それ以上は突き抜ける。
　極端な話、船に襲いかかる海獣に向けて銃や大砲を撃ち込んでもシャボンは割れないんだって！

　ウソップ　「―じゃあ逆に何があると割れるんだ？」
　チョッパー　「　あ～～後ろ！ヤベ～！」

大きな魚が口を大きく開けてサニー号を呑みこもうとしています！ですが次の瞬間には違う魚がその魚の首に噛みついています・・・！
チョッパーは一人悲鳴を上げ「ケンカ・・・」と白目向いてますが、ナミは普通に注意事項の続きを離します。

　一度に多数の穴が開いたりすると流石にダメみたい。―例えば海獣や海王類のキバで噛まれたらほぼアウト。
　―岩や海溝にぶつかったりして中の船そのものが壊れても、マストや船体の割れ口でシャボンが割れて・・・それもアウト。
　気をつけるのは海の生物たちと障害物ね。中からは余計なことしなきゃ大丈夫みたい。

ウソップはそれを聞いて一安心です。

　そうか、意外と強ェんだなァ!!

　でも　「魚人島を目指す船は到達前に7割沈没するので注意」

　何が起きるんだよォ～～～～!!!　キャアアアア！

ウソップとチョッパーは恐怖のあまり、叫び声をあげます。ルフィはまだ中から見える魚の群れを見てますねー。

　おれの“銃乱射”にかかりゃ、あんな魚の群れ、全部漁れるぞ!!

それを受けてゾロが言います。

　じゃあ、どっちが漁れるか勝負しようじゃねェか。

　!!?　「多数の穴」はダメだっつったろうが!!

　しばき倒すぞお前ら！二度とすんな！

ウソップとチョッパーに怒られ、2人はまたしゅーっとタンコブつくって倒れてます・・・



　　　　　　　　　続きは　　こちら