★今週のワンピース（4・5号 / 第526話 大監獄の冒険）

さてさて、インペルダウンに到着したルフィ、誰にも見つからずにエースのもとまで行けるんでしょうか？



ここは“凪の帯”大監獄インペルダウン。
蛇姫が到着し、海兵達はその美しさにメロメロです。

　お気をつけて!!

　ハンコック様ァ～～～　行ってらっしゃいましー!!

そんな声を当然の様に無視する蛇姫。

　黙れ!!

　そんな事言わずにお気をつけてー

　何という空気の重さ・・・地獄とはこういう場所か・・・

蛇姫のマントの中に隠れてるルフィも、無事門をくぐって中に入りました。

　ようこそ!!　我がインペルダウンへ!!

出迎えたのはインペルダウン副署長のハンニャバル（野心家）です。
上半身裸で、ツタンカーメンのような頭をしています。そして三つ又の槍も持っていますよ。

　あァ、間違えました。“我が”ってちょっと野心出ちゃった。私はまだ副署長のハンニャバルです!!
　よろしくお願いスマッシュ。

モモンガと握手をします。

　話は聞いてマッシュ。そちらが“女帝”ハンコック殿で・・・？
　・・・私の・・・“女帝”ハンコック殿で？あ!!　あ!!　すいません!!　野心出ちゃいました!!
　署長のヤロ・・・署長のマゼランはLEVEL4の署長室におりマッシュのでお立ち寄り頂きマッシュ!!
　案内はこちらの副看守長ドミノと私で・・・!!

ヒトラーの様な服を着た女性のドミノ、サングラスをしていて表情はよくわかりません。ドミノが言います。

　時間がない様ですのでさっそくこちらへ!!　中将殿はあちらで・・・失礼ですがボディチェックを。

檻の前を進んで行きます・・・

　囚人の場合、この網の向こうへと進み、衣服を全て脱いで奥の鉄窯で滾る（たぎる）
　百度の「地獄のぬるま湯」に突き落とされ殺菌消毒を兼ねた“洗礼”を受けて頂き入獄となります。
　―やはり囚人にも“格”というものがあり・・・
　近く入獄された囚人では―“火拳のエース”、七武海ジンベエ氏―そして元七武海クロコダイル氏などは、
　洗礼にも眉一つ動かさず実に見事な入獄でした。
　客人は個室でのチェックです。ご安心を・・・。

　・・・。

ドミノはある部屋へと蛇姫を案内しました。

　そのマントは外して頂きます。
　一番物を隠し易いアイテムですので、ここでお預かり致します。
　疑うわけではありませんが、不審な行動をとられません様に。
　インペルダウンの内部にはいたる所に“監視電伝虫”が這い回り監視モニターに映像を送り続けています。

壁に電伝虫の形をした監視カメラ、目のところがレンズになってるんですね。

　―ではまず海楼石の手錠から・・・

ドミノは前にロビンが繋がれてたような手錠を取り出し蛇姫につけるよう促します。
心臓が脈打つルフィ・・・

　手柔らかに頼む・・・

蛇姫はドミノをじ～～～っと見つめます。
ドキッとしたドミノ、その瞬間蛇姫は手でハートマークを形作ると、ドミノと監視電伝虫は石化・・・！
それを見計らってルフィが蛇姫のマントから出てきました。

　ぷは！危ねェ!!　一か八か見えねェくらい速く抜け出そうかと思ったけど。

　ルフィ・・・！どうやらわらわが送ってやれるのはここまでのようじゃ。
　この先は能力も使えず・・・マントも取られては隠しきれぬ。
　―もっとそなたの力になりたいが・・・

蛇姫は落胆した表情です。

　何言ってんだよ！おれ一人じゃこんな所まで来る事も出来なかったんだ!!
　軍艦が取り囲んでる建物の中にまで入れたらもう充分だ!!

　ルフィ・・・ここは人を逃がさぬ為の要塞じゃ・・・!!　絶対に“騒ぎ”だけは起こしてはならぬぞ!!
　捕まれば二度と外へ出れらなくなる・・・!!　そなたは強いが・・・“暴れない”!!・・・そう約束して欲しい・・・!!

　よしわかった、約束だ!!　ほんっっとにありがとう、ハンコック!!
　この恩は忘れねェ!!　いつか必ず返す!!

そう言うと蛇姫の手を　がしっ!!　っと握ります。あらら、蛇姫、ヤバいですぅ～

　今・・・!!　そなた、わらわの事を・・・“ハンコック”と呼んでくれたのか・・・？

今までルフィは“ハンモック”としか呼んでなかったですものね。
蛇姫はクラクラしちゃってその場にへたり込んじゃいます。

　もはや今生に・・・くいはなし・・・これが・・・両想い・・・

　おい！石化解いていいぞ!!　後はうまくやる!!

ルフィはたん！と天井にしがみつきました。部屋の外ではハンニャバルの電伝虫がビー!!　と音を立てます。

　ハンニャバル副署長!!　監査室からの電伝虫の映像が途絶えていますが異状ないでしょうか？

　ドミノの部屋だな。ドミノ!!　何かあったか!?

ハンニャバルがドアをノックすると扉が開きます。

　申し訳ありません、時間がかかりましたか？ボディチェック終わりました。（変だわ、少し記憶が飛んだ感じ・・・）

ドミノ、蛇姫が部屋から出てきます。ルフィは天井からその様子をのぞいていますよ。

　映像戻ってました。問題ありません。

　ああ、こちらもだ!!

　フン・・・!!　気分の悪いものじゃな・・・囚人でもあるまいに・・・!!　わらわを誰だと思うておる。

蛇姫の手には既に海楼石の手錠が・・・。

　面目ない。そこはルールなので一つ・・・

　早う案内せい・・・

　ええ。じゃああちらの大型リフトへ。

ルフィは目にもとまらぬ早さで天井の壁沿いに外へ・・・。

　このリフトを使って地下4階、監獄署長マゼランのいる焦熱フロアへ到達スマッシュ。
　少々暑いのでそのおつもりで。

巨大なリフトに蛇姫、モモンガ、ドミノ、ハンニャバルの4人が乗り込み扉が降りてきました。

　途中LEVEL1から3を通過する際囚人達の悲鳴が心地よく響いてきますのでぜひお楽しみ下さい。

蛇姫はリフトの中から残してきたルフィを見つめます。ルフィは天井に捕まったままこちらを見ています。
蛇姫は心の中で　『武運を祈る・・・!!』　と言います。
するとルフィはパクパクと声を出さずに口だけを動かし、

　ありがとう!!

それを見た蛇姫！

　“愛してる”と言われた・・・!!　　バーン!!

なんて可愛い勘違いなんでしょう（笑）　はあ・・・とよろける蛇姫・・・。

　ハ・・・ハンコック殿!?　どうなされましたか!?　お気を確かに!!　

　オイ、どうしたと言うんだ急に・・・!!

ルフィはすでに後ろを向いて、

　さて・・・どこへ行けばいいのかな。
　あのリフト、地下に行くっつってな。ハンコックもエースはたぶん海底にいるって言ってたし。
　あ！そうだ!!　こんな時のビブルカード!!

おっ！ルフィには珍しく機転が効くねぇ。



一方こちらはインペルダウンの外・・・
何故か海王類が何かから逃げている様・・・叫び声をあげた瞬間体が細切れに・・・！
追いかけて来ていたのは何やら不気味な奴ら・・・
手には大きな斧と細切れになった海王類の肉を持っています・・・

　牢番ブルゴリが帰還します。食糧確保完了―

　ハッチを開けろ！

海王類の肉を持ったブルゴリがウホホと海から上がってきました。顔が髑髏マークなんですよねぇ。
そしてこちらはモニター室。ビービービー!!　と音が鳴っています。巨大な監視電伝虫の音です。

　見つけたぞ!!　LEVEL1、4番雑居房で消えた海賊“道化のバギー”を22番独房前通路に確認!!

　至急捕獲せよ!!

その22番独房ではある人影が警告音を聞き付け、

　・・・!!　ちっきしょう!!　見つかったか!!　てめェだな、コノヤローめ!!!

手首から先だけが飛んできて監視電伝虫を壊しちゃいました。

　監視電伝虫71号の映像停止!!

独房の中では、

　聞いたか、バギーだ!!　あんにゃろ一人だけ逃げようとするからだ、ザマーみやがれ！
　ひでー拷問が待ってるぜ、イヒヒヒ!!

するとその独房の前をさっきのブルゴリがものすごい勢いで走り抜けていきました！

　出た!!　“ブルゴリ”だっ!!　いけー!!!　とっ捕まえろ～～～!!　ヒャヒャヒャヒャ！




こちらはルフィ。

　ハァハァ・・・ビブルカードは下へ行こうとしてるけど、何だ行き止まりか・・・
　でも地下には下りたよな・・・

すると横の階段の上の方から足音と声がしてきました。天井に逃げるルフィ。

　囚人番号8200だ。能力者らしい、海楼石を忘れるな！

　なに、逃げられやしない。

その足音の主は海兵とはまた違った服を着ています。そしてそこの扉の前に着いた奴らは扉を開けます。
ルフィはその瞬間にまたもや目にも止まらぬ速さで中に潜入。

　別れて挟み撃ちだ。急げ!!

入った扉の奥は、インペルダウン地下1階「LEVEL1」紅蓮（ぐれん）フロア――
中はかなりの広さです。一緒に入ったルフィもその広さにビックリ！
そして悲鳴も聞こえてきています。

　悲鳴・・・？まあいいや。とにかく進もう！

すると通り過ぎた独房の中からルフィに声をかける囚人が・・・。

　オイオイオイ、にーちゃん、にーちゃん!!
　ちょっとちょっと、お前、何で外に出てるんだ!?

　出てるって・・・おれ、外から来たんだもん。じゃあな。

　待て待て!!　ウソつけよ、コノヤロー～～
　お前は何者だ、看守でも獄卒でもねェよな。何で檻の外にいるんだよ!!

　そうだ！エースどこだか知らねェか？

　・・・エース!?　エースっておめェ・・・あの“火拳のエース”かよ・・・!!

　そうだ、エースを助けたいんだ!!

　ぷへへへ、無茶いうなよ!!

あちこちの囚人から声が飛びます。

　確かに最近入獄したとは聞いたけど、幽閉されてるとすりゃLEVEL5だ!!
　とても近づけねェよ、ムリムリムリ!!　

　あそこは億越えの賞金首がうようよ捕まってるフロアだぜ!!?

　それよかにーちゃん、看守室行ってちょっと鍵盗んで来てくんねェかな。

　レベルファイブって？

　そうだ!!　頼むよ!!　兄ちゃん!!

　この広い世界でおれ達がこうして出会ったのも何かの“ご縁”って奴じゃねェのかい!?　なァ!!

　ぎゃあああああ～～～!!

　何だありゃ!!?　誰か追われてる!!

その悲鳴を上げてる人間は何かに追われながらこちらへ向ってきます。

　ブルゴリだ!!

　ブルゴリ？

　にーちゃん、逃げろ！殺されるぞ!!

ブルゴリは逃亡者を後ろから捕まえるとルフィの目の前で巨大な斧で真っ二つに斬ってしまいました！

　ぎゃああああああ～～～!!
　切られたァ!!　走りづらっ!!

その逃亡者は真っ二つに斬られながらも何故か喋りながら走り続けています。
それは勿論あのバギー！
ブルゴリに追いかけられ、ルフィまでもが一緒に逃げています。

　うわー!!!　何だ、コイツら!!

バギーの体は元通りにくっつき、

　シャキーン!!　ぎゃははは、おれ様が切れるか、バカ者めェ!!
　どわーっ!!　麦わらァ～～～!??　なぜ貴様がここにィ～～!!?

バギー、そりゃあ驚いています！

　なんだ・・・バギーか。

　よーし!!　フザけんな、このスットンキョーめ!!!
　相変わらず生意気なヤローだ!!　てめェも捕まってたとはちっとも知らなかったぜ。

　おれは自分で入って来たんだ。捕まったんじゃねェ!!

　自分から監獄へ入るバカがあるかァ!!

バギーは体をバラバラにしながらルフィも一緒に逃げ続けます。

　はっ!!　てめェまさか・・・!!　おれの投獄を聞きつけて・・・おれを・・・助けに・・・

ちょっとウルっとしたバギーでしたが、

　来るか、バカヤロ!!　キショク悪いわ!!

ルフィをはたくバギー！ルフィは怒ります。

　何勝手に喋ってんだよ、お前!!　おれは騒ぎを起こさねェってハンコックと約束したのに巻き込みやがって!!

　好きで騒いでんじゃねェやな!!!
　おれだってたった今「バギーのこっそり脱獄大作戦」が台なしになったトコなんだ!!

　しるか。

　あァ!!?

　わっ!!　前からも来たぞ!!

　チキショ～～～!!

ブルゴリがまえからも何人もやってきます。

　これ、逃げなきゃダメなのか!?

　何言い出すんじゃアホめ!!　捕まったら地獄の拷問だぜ!!?　てめェ知らねェんだろ!!　コイツら血も涙もねェんだぞ!!

　捕まらなきゃいいんだろ、おれ急いでんだ。よく考えたらもう騒ぎは起きちまってるしな。

　・・・!!　お前や赤髪の・・・そういうトコが嫌いなんだよ、オレァ・・・!!
　悪いイミでいつでも前向きなとこがよ・・・!!　はぁ～～・・・
　あァあァわかった、やったらァ・・・やりゃいいんだろ？
　ド派手に大作戦に変更じゃァ～～～!!

　のった!!!

二人でブルゴリをぶっ飛ばします！　ドゴォン!!





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　To be continued・・・





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