★今週のワンピース（50号 / 第521話 天駆ける竜の蹄）

今週は蛇姫の背中のマークと正体が明らかになります。
完璧に予想出来た人はまずいないのでは・・・？私はいつも通り、ドヒャーでした。
尾田っちったらぁ～


誰もいなくなった闘技場ではマリーとソニアが謝っています。

　ごめんなさい姉様!!　

　敗けた上に敵に救われるなんて!!

ルフィは脇に寄せていたマーガレットの石像を持ってきながら蛇姫に言います。

　次はお前が戦んのか・・・？

　もうよい、そんな気分ではない・・・!!

溜息をつく蛇姫・・・。ルフィは石像をペンペン叩きながら、

　そっか・・・割れてねェよな、どこも・・・
　じゃ、石になったこいつら、元に戻してくれ!!　お前なら何とかできんじゃねェか!?
　こいつら、おれを庇ってくれただけだ、何も悪くねェ!!

蛇姫はしばらく考えて言います。

　確かにその石化はわらわなら自在に解ける。しかし、そなた・・・船で行きたい場所があると言っておったな。
　聞ける望みは一つじゃ・・・!!　その者達の石化を解くか、そなたがこの島から出る事をとるか!!
　どちらか一つを選び一つを切り捨てよ!!

蛇姫はこう考えています。本性をさらせ、男よ・・・!!　するとルフィはあっさり、

　そうか!!　ありがとう!!　じゃ、こいつら助けてくれるんだな!!

ルフィはホッと膝をつき、頭を下げます。

　どうもありがとう!!

言葉を失う三姉妹・・・観客席に一人残っていたニョン婆様が言います。

　・・・一切迷いなし。あれ程の覇気を有する男が・・・恩人の為に頭を下げるか・・・



一方こちらは闘技場出口。

　マーガレット!!　スイトピー!!　アフェランドラ!!

開いた扉から石化を解かれた3人が出て来て、仲間達は歓声をあげます。

　みんな!!　ここにいたのね！

　よかった、“石化”を解いて貰えたのね、心配したわ!!　急に男を庇うんだもの!!　どうなる事かと!!

　石化?

3人とも石化された記憶がないようです。マーガレットが説明します。

　気がついたら、男がすごく喜んでて・・・みんないなくなってて・・・

マーガレットは、いやー!!　よかったおめェら!!　死んじまったらどうしよかと思ったよ!!と
石化を解かれたマーガレットの両腕を掴むルフィを思い出します。
周りの戦士達は、

　石化前後の記憶は少し飛ぶのよね―後で何が起きたか教えてあげる。

　マーガレット、“男”はどうなったのデショ？

　蛇姫様は？男は石にされた？ザハハハ！

するとマーガレットが不思議そうに言うのです。

　―よくわからないけど・・・「九蛇城」へ呼ばれたみたい・・・

　え!?　・・・!?　“男”を・・・!!　「九蛇城」へ・・・!!?



ここはアマゾン・リリー「九蛇城」皇帝の広間―
ルフィはずいぶんと奥へ通されたようですね。カーテンの前に座っています。両脇にはマリーとソニア。

　何だ?　用って・・・あ！戦いの後の・・・お食事というわけですかねえ、
　なァ！そういうわけならおれは喜んで・・・

そわそわし始めるルフィ・・・。マリーとソニアが言います。

　・・・あなたにはお礼を言わなきゃね・・・ありがと。

　いいよ、別にィ、礼なんか食えねェじゃねェか。

　背中のものを見られたら、私達はもう、この国にはいられなかった・・・

カーテンの奥から蛇姫の声がします。

　入ってもよいぞ。

　ん？

　中へ入れ・・・“男”。

　中？

　カーテンの奥じゃ。

　お！メシかな？

そこにはソファ型にとぐろを巻いた蛇、そしてその上に蛇姫は上半身裸で座っています。
（サンジだったら興奮しすぎて死んでるかも・・・）

　お邪魔しま・・・メシじゃねェな。　おい！裸になってどうした、おめー。

　相変わらず・・・無礼な反応じゃ。
　まあよい・・

すると蛇姫は長い髪をかきあげ、ルフィに背中を・・・そう、あのマークを見せます・・・！

　―このマークを・・・！
　そなた、どこかで見たと言ったな・・・今一度よく改めよ。
　どこで見た・・・この印の意味がわかるか・・・？

マークを見つめじっと考え込むルフィ・・・

　さっさと答えよ・・・!!　あまり見せたい物ではない・・・！

マリーとソニアは青ざめています・・・。

　・・・やっぱりおれが知ってんのとは少し違うみてェだ・・・!!
　おれの友達にハチっていう魚人のやつがいて・・・そいつのおでこに似たマークがあったから勘違いした。
　そのマークは知らねェや！

　知らニュのなら話してやるがよい!!

現れたのはニョン婆様です。

　また・・・どこから・・・!!

　その男の懐の深さ・・・しかとその眼でみたハズじゃ・・・!!　安心して全てを吐き出せ・・・!!
　おぬし！海賊モンキー・Ｄ・ルフィで間違いニャイな!?

　・・・!!　ああ、そうだ。何でおれの事知ってんだ？

　これだけ世間を騒がせておいてノンキなもニュじゃ。　（手に持っていた新聞をパンパン叩きながら）
　見よ、こニョ新聞、こニョ男、つい先日“中枢”のすぐ側にあるシャボンディ諸島にて、
　“天竜人”を殴り飛ばすという・・・!!　神をも恐れねぬ大事件を引き起こした張本人じゃ!!

　て・・・!!　天竜人を・・・!!?

　そんニャ事をしでかして中枢の“最高戦力”から逃げ切れている奇跡・・・!!
　事件の日からたった２日で今、こんな遠い土地へ到達している事実・・・
　色々と理解し兼ねるがな・・・

　だから突然スすっ飛ばされてよ!!　おれはここがどこかだってわかってねェんだ!!
　それに天竜人の事なら、おれは後悔してねェぞ。あんニャロ、おれの友達に何したと思う!!?

　―では、天竜人に手をあげたのは事実か・・・
　・・・まだそんな大バカ者が・・・この世界におったのか・・・!!

蛇姫は顔を両手で覆い、床にへたり込んでしまいました・・・。

　命を顧みず・・・“天”に挑んだ彼の様な者が・・・!!

　“彼”って？

　そなたには・・・全て話す。そなたの魚人の友が額に刻むシンボルの意味も・・・!!

　・・・ハチのマーク？

　これは“天駆ける竜の蹄”・・・「天竜人」の紋章じゃ。　　ズン・・・！

蛇姫はもう一度マークをルフィに見せると、椅子になっていた蛇が蛇姫に上着を着せます。

　「世界貴族」に飼われた者に焼きつけられる・・・一生消える事のない“人間以下”の証明・・・!!

　・・・!!　天竜人・・・!!

　わらわ達三姉妹は・・・その昔・・・「世界貴族」の奴隷だった・・・!!!

蛇姫は震えていて、話をするのも辛そうです・・・。

　お前らが・・・!!　奴隷・・・!!?

　わらわが12の頃じゃ・・・九蛇の海賊船からわらわ達3人“人攫い”の手に掛かり売り飛ばされた。
　その先は・・・思い出したくもない忌まわしき過去・・・!!
　生まれて初めて見る“男”も恐怖の塊でしかなかった・・・

　ウウウッ・・・ワ～～～～ッ!!　アアア～～～!!

ソニアが取り乱し、叫び声を上げ始めました・・・！　

　ソニア姉様っ!!　落ちついて！

　おいおい!!　もういいよ、無理すんな、いいよ、話さなくてっ!!

　記憶は始終蘇る・・・非道い（ひどい）ものだった・・・なんの希望も見出せず・・・
　死ぬ事ばかり考えていた・・・!!

蛇姫は自分の震えを止めようと両手で両腕をぎゅっと握ります・・・

　おい、お前っ！

　―だが4年経ったある日の夜、世界政府が青ざめる様な事件が起きた。
　天竜人には誰も逆わらない―それが鉄則の世界・・・
　あの“赤い土の大陸”を素手でよじ登り、天竜人の住む聖地マリージョアへ、一人乗り込んだ男がいたのじゃ。
　彼こそが・・・のちに魚人海賊団を率いる冒険家“フィッシャー・タイガー”。
　魚人達を多く虐げるその町の“奴隷解放”の為・・・
　彼は力の限り暴れ回った・・・種族として“人間”を嫌ってはいても、
　奴隷たちに区別せず何千人ものあらゆる種族を解放してくれたのじゃ。
　わらわ達も決死の思いで逃げた・・・!!　彼には計り知れない恩がある・・・!!
　タイガーは多くの魚人達を海へ解放したが、奴隷だった者達の烙印が消える事はない・・・
　世界政府を敵に回したタイガーは、その者達と“タイヨウの海賊団”を結成し外海へ飛び出したのじゃ・・・!!
　まるで呪いをかき消す様に・・・みなの体に刻まれた・・・天竜人の紋章を、太陽のシンボルに変えて!!

ルフィは言葉がありません。

　そなたがわらわの烙印を見間違えたというのは、その魚人海賊団の“太陽のシンボル”であろう・・・。

　・・・ああ、そうだ、ハチのおでこにあんのは、太陽みてェな形してる!!
　じゃ、あいつも奴隷だったのかな・・・!!

マリーとソニアが言います。

　・・・必ずしもそうとは限らないわ。
　あれは奴隷だった者とそうでない者の区別をわからなくする為に刻まれるジンボル・・・
　タイヨウの海賊団に所属していた事は間違いないでしょうけど・・・

　ちニョみに、フィッシャー・タイガーはもう死んで、魚人海賊団は・・・いくつかの一味に分裂したようじゃがな・・・

　―ハチにも色々あったんだなー・・・

　・・・これが私達の背中のマークと魚人のマークが似ている理由よ。

　そうか、わかった、ぼんやり。　　（ぼんやりかいっっ！）

　くしくも、わらわ達は奴隷であった時・・・余興で口にさせられた“メロメロの実”と“ヘビヘビの実”の能力のお陰で、
　国をダマし・・・秘密を守る事ができている・・・もし、あの時そなたがソニアの背中を庇ってくれなければ、
　わらわ達はもう・・・この島にはおれぬ所であった・・・
　・・・誰にも過去を知られとうない・・・!!
　―たとえ国中を欺こうとも・・・!!　わらわ達は一切のスキも見せぬ!!　もう誰からも支配されとうないっ・・・!!

蛇姫はとうとう泣き出してしまいました・・・

　誰かに気を許す事が恐ろしい・・・!!　・・・恐ろしうて・・・かなわぬのじゃ・・・!!

　姉様・・・!!

マリーとソニアも泣きだします・・・。

　―しかし・・・久しぶりよニョう。そなたがこうも感情を表に出すニョは・・・
　近年ではもはや蛇姫様は氷にでもなってしまわれたのかと・・・!!

　黙れっ、国を捨てた裏切り者!!

　黙るのはおぬしじゃ!!　天竜人から逃れたはよいもニョの、どうすれば島へ帰れるのかと、
　路頭に迷っておった傷心の小娘3人、一体誰がここまで連れ帰ってやったと思うとるニョじゃ!!
　全てわしが外海で暮らしておったお陰ではニャいか!!

　フン！小さな恩を振りかざして・・・

　ニョニを～～～!!?
　わしァいつも親も同然にそなたらを見守って・・・

蛇姫はルフィに言います。

　そなたは・・・!!　奴隷であったわらわを・・・蔑むか？

　だからおれ、天竜人嫌いなんだって!!

　ふふふっ、そなたを気に入ったぞ!!　目的地を言え!!　船を貸そう。

　本当か～～～!!?




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　To be continued・・・



七武海ハンコックが、天竜人の奴隷だったとはっ・・・！
そんなこと知られたら、ただじゃ済まないですものね。
でも悪魔の実は世界に一つでしょう？　余興に出された（さすが金持ち）くらいなら、
誰か奴隷にその実を食べさせたことを覚えてる人間はいないんでしょうか？？
シャボンディ諸島まで行っちゃって大丈夫なんでしょうかねぇ・・・
・・・んで、他のクルー達は・・・？

ルフィにも七武海のお友達が出来たってわけだ・・・！

そしてその竜の蹄のマークですが、口頭で説明するのも難しいので、私のステキ（汗）なスケッチでお見せしましょう！

　　　　←　こんな感じです。実物と比べるとかなり違いますが・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まっ、雰囲気がわかればいいやね。


　　　今週の尾田っちの巻末の一言

　　　　　　チョッパー映画DVD特典DISCのアフレコ観た。
　　　　　　あの人達・・・実は凄い人達なんだ。

　　　　　　　今頃観たの？？遅いよぉ～